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弘法大師空海について 1

  『弘法大師空海について』

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 空海。名前だけは知っていましたが、空海についてほとんど何も知らない私です。でもなぜか、空海について書いてみようと思ったのです。村のお寺の入り口の掲示板に、空海誕生1250年のポスターを見たのは、去年の12月のことでした。



 空海は774年(宝亀5年〉~835年4月22日〈承和2年3月21日〉)とあり、奈良・平安時代に生きた空海です。奈良時代は710年~794年。平安時代は794年~1185年です。
  そう、平安時代初期の僧・空海(774年~ 835年)弘法大師ですが、代宗、徳宗、順宗の3代皇帝に仕えた「三朝の国師」恵果に会うために唐に赴き、余命わずかな恵果から後嗣と目され、すぐに密教を伝授され、 本来20年を予定していた留学期間を1年余りで切り上げ、多くの文献を収集しながら、空海は帰国の途に就いたのです。空海は、真言宗の開祖であり、 日本天台宗の開祖最澄と共に、日本仏教の大勢が、今日称される奈良仏教から平安仏教へと、転換していく流れの劈頭に位置し、中国より真言密教をもたらしたのでした。

 真言宗の開祖、空海ですが、真言宗は真言密教とも呼ばれ、密教最高の位・阿闍梨である弘法大師空海は、 高野山を開山したほか、京都の東寺を下賜され、密教宣布、鎮護国家の中心寺院として造営し、真言密教を布教したとあります。 
 真言密教がどのようなものであるのかほとんど知らない私ですが、高野山真言宗 総本山金剛峯寺 高野山は、平安時代のはじめに弘法大師によって、開かれた真言密教の聖地で、「金剛峯寺」という名称は、お大師さまが『 金剛峯楼閣一切瑜伽瑜祇経 こんごうぶろうかくいっさいゆがゆぎきょう 』というお経より名付けられたと伝えられています。
 そして、密教とは、誰でも別け隔てなく布教されるものではなく、修行によって直接教えを授かった人以外に示してはいけないとされている教えで、日本における純粋な密教は真言宗のみであり、葬儀でも他の宗派とは異なる特徴があるということです。
 即身成仏(そくしんじょうぶつ)は、仏教の修行者が「密教」の実践を通じ、今生のうちに成仏を達成することで、日本密教では、この肉身のままで究極の悟りを開き、仏になることを「即身成仏」と称します。空海は、835年3月21日、  61歳で 入定しました。

 ところで、「お遍路」とは、約1250年前に弘法大師(空海)が修行した88の霊場をたどる巡礼のことで、お遍路する人のことを「お遍路さん」と呼びます。すべての札所を巡拝することで願いが叶ったり、弘法大師の功徳を得られるといわれていますが、最近は参拝する目的も多様化していて、健康祈願や近親者の供養、健康増進、自分探しの旅など、人によって実にさまざまということです。でも、同行二人という言葉があるように、多く四国巡礼者がいつも弘法大師といっしょにあるということは、弘法大師空海のすごさを思う私です。
 真言密教の教主、大日如来ですが、宇宙の実相を仏格化した根本仏であり,一切の現実経験世界の現象はこの如来そのものであるといわれ、さらに三世にわたって常に説法していると説かれ、 教説では,諸仏諸菩薩はすべて大日如来から出生した理智体であり,森羅万象はすべて如来の遍法界身であると説かれています。
 ちなみに、私の菩提寺である曹洞宗の本尊はお釈迦さま、釈迦如来です。

・次回に続く・・・・。




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