『フェルメールからのラブレター展 コミュニケーション:17世紀オランダ絵画から読み解く人々のメッセージ』
娘を引き連れ、やっと観てきました(^_^) 「キョウミナ~イ」と言ってたけど「こういう文化に触れるのもたまにはいいじゃん!」って(笑)
36点しかないといわれるヨハネス・フェルメールの絵画のうち3作も観れました♪
《手紙を書く女》 1995年 @ワシントンナショナルギャラリー
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実物のほうがこれより明るく見えました。白テンの毛皮のふわふわ感や、黄色や青色の布の色がやわらかい色使いです。
かわいらしいおでこの女性がいい雰囲気に描かれていますね~。
後ろにかかっている絵はヴィオラ・ダ・ガンバという楽器だそうで、楽器=愛をあらわすそうですからきっとラヴレターを書いているのね!
《手紙を読む青衣の女》1663-64年 @アムステルダム国立美術館
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日本に初めて来た!
科学的調査をした上で黄変したニスを除去して、当時の高価なラピスラズリの絵の具を使った”フェルメールブルー”が鮮やかに修復によって復活したそうです。
後ろにかかっている絵はオランダの地図。もしかしたらこの家の主人は航海に出て不在だと読み解けるそう。
ダンナさんからのお手紙を何度も読み返してお帰りを心待ちにしているのかしら
《手紙を書く女と召使い》 1670年 @アイルランドナショナルギャラリー
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後ろにかかった絵→モーゼの発見=和解の象徴
この絵、他のフェルメール画に比べると(ハッキリしてるなぁ~)と思ったのですが、
TV番組で絵画修復家の方が仰ってましたが、陰の部分の修復の際にオリジナルより強く陰を補彩し過ぎたのでフェルメールのハーフトーンの印象が変わってしまっているそう。
こういう世界的な名作はほとんど未来に残すために修復の手が入っているそうです。
修復って大事なんですね。保管じゃなくて保存していかなくてなならない。
なのに日本では修復部門があるのは数館だそう。大丈夫かしら。
日本にも世界的な名画がたくさんあるのに。
フェルメールの他にも17世紀オランダ絵画が40点。
絵の中に込められたメッセージが面白いの!
これはインテリの人の絵
《薬剤師イスブラント博士》コルネリス・デ・マン 1667年 @個人蔵ニューヨーク
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この絵の中のメッセージは・・・
バイオリン→ 芸術や学問の素養がある。それに楽器は愛の象徴だそうです。
ドクロ→ ここでは"memento mori"(盛者必衰の理をあらはす)の意味ではなく、医学の象徴だそうです。
服→ ヤポンズローブといそうです(フェルメールの《地理学者》でも観た!)日本の着物を模した上着でこの頃、知的でおしゃれといわれていたそうですよ。
だからこの人はおしゃれで、教養があって、モテモテだったと想像させる絵画と読み解けるそう
8点の絵にワンちゃんがいました! かわゆい♪♬
画像クリックで大きく見れます!
左から:《エーワウト・プリンスとその家族》ヘンドリック・マルテンスゾーン・ソルフ 1661年@ロッテルダム博物館
《手紙を書く女》フランス・ファン・ミーリス(1世)1680年 @アムステルダム国立美術館
《手紙を読む女とトリック・トラック遊びをする男たち》フランス・ファン・ミーリス(1世)1680年 @サラ・キャンベル・ブラファー財団、ヒューストン
オランダはヨーロッパの中で識字率が高かったそうで、手紙のやりとりが盛んで正しい手紙の書き方みたいな本もあったそうよ~♡
《レター・ラック》エドワールト・コリエル 1703年 @個人蔵
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インテリアでマネできそう。
グッズ売り場に蝋印が売ってて親娘で「いいね~」と。
17世紀当時紙は高価だったため封筒は使わず手紙を三つ折りにして封蝋で閉じられていたそうです。
電子メール、書いてもハガキぐらいになってしまった現在。
カッコいいけれど、蝋印で封をした手紙を誰に送ろう・・・と思ったら伸びた手を引いてしまいましたとさ(^_^;)
one pochi please & thank you!!
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