大会第16日目の競技結果

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銀メダルを獲得した日本代表の田畑真紀（左）、小平奈緒（左から2人目）、穂積雅子（右）は3つのメダルを
出場機会のなかった高木美帆の首にかけ、ニッコリと笑顔を見せる。



スピードスケート・女子団体追い抜きが行われ、決勝に進出した日本代表（小平奈緒=相沢病院、田畑真紀=ダイチ、穂積雅子=ダイチ）は銀メダルを獲得した。
メダル獲得の喜びとともに、悔しさの残るレースとなった。準決勝でポーランド代表に勝利した日本代表は、決勝でドイツ代表と対戦。相手のワールドカップランキングは4位と、同3位の日本代表との間に力量の差はなく、拮抗したレース展開が予想された。
リンクを6周滑り、チームメンバーの3人全員が先にゴールした方が勝利を収める同種目。序盤から積極的な滑りでリードを奪った日本代表は、4周目までは徐々にタイム差を広げていった。しかし、5周目以降はその差が少しずつ縮まり、最終周を前にドイツ代表の追い上げが目立つ展開に。そして、肉眼ではどちらが先にゴールラインを通過した分からないほどのきん差となったレースはわずか0.02秒差でドイツ代表が制し、五輪2連覇を果たした。今大会初となる日本の金メダルは寸前で、相手の手に渡ってしまった。0.02秒という差で「金」が「銀」に変わった日本代表。しかし、メダル授与式での選手たちの顔は晴れやかな表情で満ちていた。一方の男子は、前日の1回戦に敗れ7-8位決定戦に出場。スウェーデン代表に2秒93差で敗れ、最下位の8位に終わった。優勝は地元カナダ代表。


　　　　　　　　　　　　　　　

クロスカントリー・女子30キロクラシカルで5位入賞を果たした石田正子。前回大会では実施されなかった同種目は、石田が最も得意とする種目であり、見事に結果を残した。

田正子（JR北海道）が5位に入賞。五輪クロスカントリーでの日本勢の過去最高順位を更新した。また、夏見円（JR北海道）は31位だった。


難コースに果敢に挑む佐々木明。アルペンスキー・男子回転に出場した佐々木は、過去2大会の成績を上回る18位で3度目の五輪を終えた。




難コースに果敢に挑む佐々木明。アルペンスキー・男子回転に出場した佐々木は、過去2大会の成績を上回る18位で3度目の五輪を終えた。



アルペンスキー・男子回転は霧に見舞われる悪天候の中で実施され、1回目で出場した97選手中43人が途中棄権となった。日本勢は3大会連続出場の佐々木明（エムシ）が合計タイム1分41秒76で18位。前回のトリノ五輪で4位の皆川賢太郎（竹村総合設備）は1回目で途中棄権となり、2回目に進むことができなかった。

ボブスレー・男子4人乗りは3・4回戦が行われ、日本（鈴木寛=マネックス証券、宮内優=モンテローザ、土井川真二=日本レストランシステム、小林竜一=鳥取県体育協会）は3回戦終了時点で21位となり、4回戦に進めなかった。

スノーボード・男子パラレル大回転には野藤優貴（ゲットアップ）が出場し、予選27位で敗退した。

日本人選手の結果
名前、団体名 競技名 種目名 結果
野藤優貴 スノーボード 男子パラレル大回転予選 予選敗退
佐々木明 アルペン 男子回転1回目 14位
皆川賢太郎 アルペン 男子回転1回目 途中棄権
佐々木明 アルペン 男子回転2回目 22位
佐々木明 アルペン 男子回転（最終順位） 18位
石田正子 クロスカントリー 女子30kmクラシカル 5位
夏見円 クロスカントリー 女子30kmクラシカル 31位
日本A ボブスレー 男子4人乗り3回戦 18位（3回戦敗退）
日本A ボブスレー 男子4人乗り（最終順位） 21位
女子団体 スピードスケート 女子団体追い抜き準決勝 決勝進出
男子団体 スピードスケート 男子団体追い抜き7-8位決定戦 8位
女子団体 スピードスケート 女子団体追い抜き決勝 2位

28日（日本時間：1日）のみどころ：アイスホッケー男子決勝を制するのは、地元カナダ代表かアメリカ代表か？閉会式の日本選手団旗手は、浅田真央に決定！！
大会最終日の第17日目、アイスホッケー・男子の決勝が全競技の中でトリを飾る。男女アベックでの金メダルを狙うカナダ代表が、アメリカ代表と対戦する。北米の雄同士の対決は1次リーグでも実現。その試合でカナダ代表は3対5のスコアで敗れているだけに、雪辱を果たせるか否かが注目される。

前回のトリノ五輪では準々決勝でロシア代表に敗れ、最終順位は7位と不本意な結果に終わったカナダ代表。地元での金メダル獲得が義務付けられている大一番では、若いチームに大きなプレッシャーが掛かるはず。北米プロアイスホッケーリーグ（NHL）の若きスーパースター、FWシドニー・クロスビーや最年少20歳のDFドルー・ダウティーら、25歳以下の選手が12人とメンバーの半数を占める。GKマーティン・ブロデュールら、2002年のソルトレイクシティ五輪で金メダルを獲得したベテラン4人加わったが、経験不足が懸念される。そこで、チームを率いるマイク・バブコック監督の采配に注目が集まる。NHLのレッドウイングスの指揮を執る同氏は、昨シーズンまで2年連続でリーグ頂点を決めるスタンレー・カップに進出している名将。若いチームの勢いを引き出し、ライバルに引導を渡すことになれば、約2万人収容のカナダホッケープレイスを埋める地元ファンのボルテージが最高潮に達するだろう。
対するアメリカ代表は、1980年レークプラシッド五輪以来の金メダルを狙う。ソルトレイクシティ五輪決勝戦の再現となるこの一戦。隣国同士の熱い戦いを制し、バンクーバー五輪最後となる金メダルを獲得するのはどちらか。

注目が集まるアイスホッケー・男子決勝の前には、クロスカントリー・男子50キロクラシカルが行われる。全選手が一斉にスタートするマススタートを採用するこの競技には、日本からは2大会連続出場の成瀬野生（岐阜日野自動車）が出場する。

すべての競技が終わると、あとは閉会式を残すだけ。会場は開会式と同じBCプレイス。詳細はまだ明らかにされていないが、4500人前後のパフォーマーによる壮大で温かみのあるショーになる予定だ。フィギュアスケート女子で銀メダルの浅田真央（中京大）が、閉会式では日本選手団の旗手を務めることが決定し、笑顔で行進する姿に期待したい。また次回の冬季五輪開催地であるロシアのソチがどのように紹介されるかも注目だ。


　　バンクーバー五輪



　　　　　　　　　　　　　　　提供：日刊スポーツ新聞社

　　　　　　　　　　（記事、アクエリアス・オリンピック応援パーク）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
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