日本円に何が起きている? 止まらない円安とその影響
大井真理子、BBCニュース
現在はこうした国々は利上げに転じている。
他方、複数報道によると日本銀行は28日まで開いた
金融政策決定会合で、金融政策の現状維持を決定。
短期金利をマイナスにし、長期金利はゼロ%程度に抑える
大規模な金融緩和策を維持すると決めた。
この低金利政策が、日本円に悪影響を与えている。
日本円は長らく、危機に際して投資家が買う安全な通貨とされていた。
しかし今、この立場が危うくなっている。
今年だけで対ドルで5分の1以上の価値を失っており、
1990年以降で最安値を更新した。
なぜこのようなことに?
円安は、日本とアメリカの政策金利の違いによって生じている。
今年3月以降、アメリカの中央銀行にあたる連邦準備制度理事会(FRB)
は生活費高騰に対処するため、
金利を0.25%から3.25%まで積極的に引き上げた。
金利が高ければ高い方が、投資家にとってはその国の通貨の魅力が増す。
その結果、低金利国の通貨の需要は減り、その価値も下がる。
経済停滞
しかし、円安は日本の財政状態がその原因だと指摘する専門家もいる。
日本経済は過去30年間、ほとんど成長していない。
また、同国は世界で最も公的債務残高の多い国だ。
さらに、出生率が低く、世界で最も高齢者の割合が多いため、
人口の時限爆弾を抱えていると言える。
政府は外国人労働者を受け入れてこの問題を解決しようとしているが、
移民には強い反対の声がある。
世界的投資家ジョージ・ソロス氏の顧問を務めていた藤巻健史氏は、
「日本円が強くなる理由などない」と語る。
藤巻氏は以前から日本円は1ドル180円まで値下がりした後、
通貨危機を迎えるだろうと警告している。
今日の写真
始発駅の小淵沢駅からは八ヶ岳を見上げる。
発車してすぐ広い斜面を大きく曲がりながら登ってゆく。
林の中の別荘地を抜けると清里で、
駅周辺は1980年頃から観光化が進んだ。
この先、車窓が開けて高原野菜の畑地が目立つようになり、
野辺山までの間、八ヶ岳が左手に見える。
JR鉄道最高地点は中央分水界でもある。
最高地点標識を過ぎると、右手の林の中に
野辺山電波天文台の大アンテナが見える。
この天文台は年末年始を除き毎日見学が可能である。
小海駅までに千曲川を7回横断する。
小海駅からは千曲川の右岸を走ってゆく。佐久平に入ると、
車窓には市街地と水田が交錯するようになり、
通勤・通学路線に変化する。佐久市に入ると
千曲川は北西方面に曲がって行く。
岩村田駅から中佐都駅までは高架になっており
乙女駅からはしなの鉄道線と並走し、
終点の小諸駅に到着す
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