週末のスポーツ欄は,伊達公子の優勝とオグシオの全日本優勝と解散,そして浅田真央の仏杯2位が紙面を賑わせたようだが,今日になって驚くべきニュースが飛び込んできた。
F3マカオGPにて国本京祐優勝!!
2001年の佐藤琢磨依頼の快挙である。
マカオGPがF3規格となったのは,83年からと記憶しているが,「東洋のモナコ」と称されるくらい欧州の文化が息づく街でもある。
おそらく,大航海時代以降長いことポルトガル領だったことが作用していると思われるが,モナコ同様に曲がりくねった市街地コースで,全長はモナコの倍で6kmを超える。
さらに,山側のタイトなコーナーが続く低速区間に対して,海側はストレート中心の高速区間となっており,モナコ以上に厄介なコースレイアウトとも言えよう。
実際に,あのタイトな区間はF1マシンでは走れまい。
70年代末にはリカルド・パトレーゼ,F3規格化前年の82年にはロベルト・モレノ,そしてF3規格初年の83年にはアイルトン・セナ,90年はミハエル・シューマッハー(2位は確かミカ・ハッキネン),91年はデヴィッド・クルサード,95年はラルフ・シューマッハーと,F1チャンピオンか優勝経験ドライバー(モレノは90年の日本GPの2位が最高か)が勝っており,F1登竜門であったことが分かる。
そして,2001年には,既に来季ジョーダンからF1デビューを決めていた英国F3チャンピオン佐藤琢磨が優勝を飾る。
つまり,マカオF3での優勝が,どれ程凄いことであるかを言いたかったのであるが,当の国本くんのことをまるで知らなかったのだから,私も文句は言えない。
トヨタレーシングスクールのスカラシップを得て,全日本F3選手権出場の19歳,というから,将来性も十分であり,現在休学中ながら慶大の学生というのも凄い。
公式ブログを見ると,レーシングドライバーらしく,きりっと締まった表情をしているから,スター性もありそうだし,とにかくF3でチャンプを獲って(今季は2位),F1にステップアップして欲しいものだ。
マシンもダラーラ・トヨタだし,以前のように欧州F3でトヨタのマシン(エンジン)が走るというのもあり得るかも知れない・・・。
いずれにしても,快挙である。
マスコミはもっともっとこうしたニュースに注目しないと,またしても我が国のモータースポーツに対する認識が改まらないと思うのだが・・・。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます