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忘憂之物

男はいかに丸くとも、角を持たねばならぬ
             渋沢栄一

2008.12.18

2008年12月18日 | 過去記事
平成20年12月18日
昨年5月。離婚した妻に復縁を迫り、断られたら長男長女共に人質として立て篭もり、通報を受けて駆け付けた愛知県警の巡査部長に発砲し、相次いで長男と長女に向けて拳銃を撃ち大けがを負わせた。更に、横たわる巡査部長を救出に来たSAT(県特殊部隊)の隊員に対しても発砲。隊員は死亡した。▼言うまでもなく、社会に与えた不安は決して小さくないし、子供が生まれて間もない将来のある若者を撃ち殺した罪は重い。▼12月17日、名古屋地裁で行われた裁判では当然の如く検察側の求刑は「死刑」であった。が、判決は「無期懲役」。SATの隊員を殺害した件については「殺意はなかった」と判断された。▼死刑回避を目論む弁護士も「死亡した被害者は一人」という点を強調する。今回の裁判も、過去の判例における「相場」がこの裁判官の判断材料となった。▼裁判官も検察も弁護士も、商売人ではないのだが、この相場は「7掛け」とか「8掛け」と呼ばれるらしい。懲役10年と求刑されると8年とか7年に落ち着くということか。▼検察官の立場、弁護士の仕事に対する気遣いといえば日本人らしいが、この殉職したSAT隊員の遺族に「相場」は関係ない。▼同じ日、宇都宮ではまた飲酒運転による「引きずり殺人」があった。カラオケ店で酒を飲んで運転したらしい。道路交通法を改正して「飲酒運転は1億円以下の罰金、もしくは死刑、または無期懲役」としていればどうだったか。▼「相場」というものは変動する。その時代、その状況に応じた動きを見せる。読み違いは痛い目に遭う。


3 コメント

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無期・・・て? (和食健康)
2008-12-19 10:57:39
こんにちは。

>SATの隊員を殺害した件については「殺意はなかった」と判断された。

殺意がなかった・・・て、拳銃という代物はしっかり狙わないと目標物になかなか当たりません。
5~10m離れるだけでも訓練しない限り当てる事は難しいです。
ましてやショットガンの散弾タイプの弾丸やマシンガンや機関銃のようなフルオートで撃てる銃器でない限りは。

なんていうことはない、判決を下した裁判官の銃器に対する無知が招いた結果だと思います。

段々死刑は廃止にすべきという論調が高まって変わりに終身刑を、なんて声がありますが、それだったら仇討ち刑にしたほうが、幾らか遺族の心情を汲み取った刑だと思いますね。

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Unknown (久代千代太郎)
2008-12-19 13:49:07
>和食健康さま


まったくですな。私は武器のことはよくしりませんが、「仇討形」は賛成です!!

「仇討屋」儲かるだろうなぁ・・
返信する
Unknown (久代千代太郎)
2008-12-19 19:41:04
ww





「形」→×
「刑」→○

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