忘憂之物

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森喜朗元首相が引退の意向 自民の世代交代加速も(朝日新聞)>2012.7.23

2012年07月23日 | 過去記事

    




森喜朗元首相が引退の意向 自民の世代交代加速も(朝日新聞) - goo ニュース

<自民党の森喜朗元首相(75)=石川2区=が次の衆院選に立候補せず、引退する意向を明らかにした。首相辞任後も民主党との大連立や小沢一郎氏と連携して菅内閣の倒閣に動くなど政界で一定の影響力があった。今後、党内の世代交代が加速しそうだ。

 森氏は22日、選挙区の石川県能美市での会合で「元気なうちに若い人に道を譲りたい」と表明。最近も「1969年に初当選した同期もほとんど政界を去った。そろそろ自分も潮時だ」と周囲に語っていた。

 野田政権発足後、森氏は消費増税の必要性を強調し、与野党協議を主張。野田佳彦首相からは対ロシア外交で協力を要請されるなど党重鎮として存在感を発揮していた。かつて属した自民党町村派幹部も「こんなに早い時期だとは思わなかった」と驚く>









朝日新聞の大事な仕事に「支那朝鮮の御用聞き」がある。これは都合の悪いことは報じず、あるいは「なかった」とズバリ嘘を書くことで、朝日を読んだ何人か、学者やコメンテーターも含めて騙す。騙された知識人らはテレビで視聴者を騙す。この連鎖を続けること、これは朝日の存在意義における大切なことだ。

それから「反米」もある。日本人にアメリカ、それも米軍を嫌わせるようにリードする。せっかく憲法9条があっても日米同盟が邪魔だからだ。それから「日本のためになる政治家を潰す」もある。最近、橋下市長に白旗を上げて持ち上げているのは、それが朝日の誤解だったから。市長が君が代、日の丸と言うから誤解したじゃありませんか、朝日新聞がなくなれば世の中が良くなる、とか本当のことも言うから焦りましたよ、でも、仲間だったんですね、と少し前の朝日新聞で書いていた。

記憶に新しいのは狂ったような「安倍政権叩き」だった。これも嘘でも何でも使ってやった。戦後レジームからの脱却?勘弁してくれとなった。脱却すれば朝日の嘘もばれる。誰も相手にしなくなるばかりか、いま、まだ尾崎秀美みたいなのが中枢にいるともばれる。それから「福田政権」でちょっと休憩、続く「麻生政権」でもやった。どーでもよろしいことを朝から晩まで、一国の首相を小馬鹿にすることに腐心した。「椿事件」の再来だった。

森喜朗元総理が引退の意向を示した。この人も強烈にやられた。ほとんどがネタだった。

2000年7月の「九州・沖縄サミット」の際、森元総理がクリントンに「How are you」と言うところを「Who are you」に間違えた、とかいうアレだ。これは「週刊文春」が載せたが、出所は毎日新聞論説委員だった高畑昭男。「ジョークだった」ということだが、本当は「お忙しいところ、お会いしていただいてありがとう」と日本語で挨拶しただけだった。少々、面白いネタだったから、テレビも本当みたいにやった。久米宏も筑紫哲也も呆れた表情で「これが日本の総理大臣ですか・・・さて、次です」みたいにやった。もちろん、その後も訂正したり謝ったりはしていない。

森元総理が2001年の正月にアフリカに行くと、日本のメディアは「正月から名刺でも配りに行くんでしょうか」と馬鹿にした。CNNとか外国のメディアは「日本の総理大臣で初のアフリカ歴訪」とか「小渕前総理の宿願だった」とマトモに報じた。その際、森元総理はケニアの自然公園に行くが、そこには象がいなかった。案内する係員は恐縮して萎縮した。ナイロビの子供らに「生き物の絵を描いて」と頼むと、かなりの確率で「ハエ」を描くと言われる。つまり、乱獲によって野生動物がエライ目に遭っている。象はとくに、象牙は高く売れるから人気だ。森元総理はそれを察し、案内係のネクタイの柄に「象」をみつけると「ここにいるじゃないですか」とジョークを飛ばして安堵させた。日本から来た総理大臣が不愉快な思いをしたのではないか、これでは援助もしてくれないかもしれない、という空気が吹っ飛んだ。なかなか奥行きのある話だが、これも日本のメディアに言わせると「軽口を叩いた」となる。コメンテーターは「よくそんなことが言えますね」みたいに呆れる。デリカシーがないとか、発想がアレだとか、ともかく馬鹿にする。

そんな森元総理がアフリカで日本メディアに「メディアの方は出て行って下さい」とやった。場所はマラリアに患っている人がいる難民キャンプ。日本の報道陣は苦しんでいる患者を平然とカメラに撮る。寝ている患者の周りを気にせず動き回る。死にかけた乳児を抱きかかえる母親に悠然とカメラを向ける。PKOの医療関係者の邪魔になっても気にもしない。だって報道する義務がある。伝える権利もある。知ったことかと。

森元総理に「出ていけ」と言われた日本メディアは「森は怒鳴りつけた」とやる。それから「(アフリカとの)摩擦になりはしないか」と素っ頓狂な心配もする。森元総理は<私の悪いところは書きたければ書けばいい。しかし、記者である前に日本人であれ。相手国に対して礼を失しないように書いてほしい>と苦言を呈する。どちらがマトモなのか、言うまでもない。

言葉狩りも酷かった。選挙前、森元総理が地元で「銃後のことをよろしく頼みます」と言ったら朝日新聞がショックで気絶した。「実弾」でも喰らっているのか、民主党の「出陣式」やら「空中戦」やらには何も感じないのに「戦争用語を使うとは何事か」と悶絶した。それから「神の国発言」になる。全力でぶっ叩き、ついに解散に追い込んだとして、メディアは大喜びで「神の国解散」と勝利宣言した。

抜粋すると<日本の国、まさに天皇を中心としている神の国>の部分になるが、これは国会やらテレビで言ったわけでもなく(言っても問題ないが)、神道政治連盟国会議員懇談会での挨拶だった。つまり、おかしくもなんともないわけだが、叩くならばこの「神の国発言」を受けた後の記者会見、発言の趣旨を問われた森元総理は「戦前は天皇と結びつけて戦争をした」とか「侵略戦争を放棄することを国是とした」という「村山談話臭」がぷんぷんする発言をした。頭が日本人な記者なら「日本がいつ侵略戦争をしたのか?」と問い詰めねばならない。日本の首相が阿呆なこと言うなと。

それでも日本のメディアは気に入らない。外務大臣だった河野洋平が「そんなことをすれば辞める」とまで言い、内閣官房長官だった福田康夫も大反対した「李登輝元総統」の訪日ビザも発給したりする。叩くにも、実はそれほど「失言」もない。だから嘘ついたり「神の国」くらいで大騒ぎしたわけだが、ところでこのとき、南九州では「口蹄疫」もあった。

これを聞いて「??そうだったけ?」というなら、その理由は早期終息、小規模被害で抑えたという事実、それからメディアの無知による過小評価だ。これがどれほどの「成果」だったかはその後、無能印の民主党がイヤというほど思い知らせてくれた。

発生したのはまさに小渕政権から森政権へと移行する真っ最中。民主党なら「政治的空白」とマスコミは庇うだろうが、このときの自民党政権は速攻で「口蹄疫防疫対策本部」を立ち上げている。自民党農林部会では故・江藤隆美らが農林省の官僚に「口蹄疫は火事みたいなもんなんだから、ぼやのうちに消さないと大変なことになるぞ。こんなときは100億円つけますとか言わなきゃダメなんだよ」と叱咤する。ちまちま呑気なことやってる場合じゃないぞと。お役所仕事は通じないぞと。こういうのを本当の「政治主導」という。

ケツを叩かれた農林省の役人は旧畜産振興事業団が牛肉・オレンジ輸入自由化交渉で使った資金の残金を投入できると進言する。「金のことを心配している場合じゃない」ということで直ちにワクチンを手配した。実に早かった。結果、マスコミは「南九州で口蹄疫があったけど収まりました。それでは明日のお天気です」としか報道出来なかった。畜産業以外の国民は「ふうん」でお仕舞いだった。政治とはこういうことだ。政治家の仕事とはこういうことだ。やらねばならぬことをさっとやり、それを自慢したりしない。民主党みたいに「なんにも出来なかったけど、でも、これはやったでしょ?」というのがどれほどのアレかもわかる。

反日メディアはもちろん、勝谷誠彦も森元総理を小馬鹿にする。著書の中でもボロクソだ。「引退してもキングメーカー気取り」とか。野中や青木もそうじゃないかと馬鹿にするが、女房から三行半、党員資格を取り消され、除名された一兵卒が率いる「ナントカが第一」よりマトモに見える。森喜朗。この人もいろいろあったが、日本人もたまには「お疲れ様でした」くらい言っても罰は当たらない。




2 コメント

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パラオ (近江謄写堂)
2012-07-26 20:22:26
お疲れさまです。福田政権の時、首相代理でパラオを訪問したのも森さんです。
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Unknown (久代千代太郎)
2012-07-28 15:05:33
>理事長

先日はどうも。「あの店」なかなかいいですね。前は小汚いおっさんだけでしたが・・・

>首相代理でパラオを訪問したのも森さんです


そうでしたか。知りませんでした。「反日日本人は親日国が嫌い」ということですが、パラオにも台湾にも行く日本人は増えてますね。アジアでは「反日国」はふたつしかありませんしね。他を探すほうが大変かと。

パラオ、また、行きたいですな。


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