忘憂之物

男はいかに丸くとも、角を持たねばならぬ
             渋沢栄一

サケが産まれた川に戻る理由

2011年05月29日 | 過去記事
妻が朝一から「いくら」が喰いたいと独り言をつぶやく。ふぅ~ん、そうか、ならば帰りのスーパーで、吸水紙の上に載った200グラム680円ほどの安モノでも買って食べなさいと言ってから仕事に出た。

仕事場に行くと、若い頃は北海道まで大型トラックを走らせていた、という認知症のお爺さんが、怪しげな「注射の跡」を掻きながらも、やはり「いくら」が喰いたいと言い出した。私はコレは何かの陰謀だと思い、妻には「200グラム1500円の北海道産いくら」を買ってよいとメールで許可を出した。ということは、もう、何年か眠っている「もらいものワイン」の中から、適当な白ワインのコルクが抜かれることになる。私は白ワインが好きではないから、こういうときに飲んでしまわないとなくならないのだ。

そういえば、妻はサーモンも好きだ。なぜだか知らんが、女性のサーモン人気は韓流のような都市伝説ではないらしく、以前、TBSで「好きな寿司ネタ」などのランキング番組を見ていたら、女性の好きな寿司ネタの堂々1位はキムチでもなく、プルコギでもなく、キングサーモンだった。これは実に圧倒的1位で、2位のマグロの赤身をトリプルスコアで突き放していた。ちなみに「いくら」もベスト5に君臨していたはずだ。つまり、女性は「鮭」なら切り身でも卵でも大好きだということがわかった。理由はずぶり、ヘルシーだとかいう怪しげなモノだが、さてさて、コレの値段も上がりそうだから困ったものだ。震災の影響だ。

岩手県、宮城県、福島県の川にはサケが遡上する前に津波が逆流してきた。多くの孵化場が被害を受け、稚魚の放流が出来なかった。この3県のサケの漁獲量は昨年で3万5千トン。これは全国の2割を占める。計100ヶ所以上の孵化場が津波の被害に遭い、現在は住宅と同じく、急ピッチで「仮設孵化場」を整備しているが、コレの予算は幸いにも第一次補正予算に組み込まれていた。「養殖施設復旧支援対策事業費」がそれだ。合計267億円の内27億円が投入された。

ンじゃ、これでサケは安心、数年もすれば以前の漁獲量に戻るのかと思えば、コレがそんなことはない。また、言うまでもなく、天然のサケは減少し続けているが、これの原因は河川環境の変化である。ちなみに、サケはどうやって生まれた川に戻ってくるのか、という質問を妻にしたら即答されて、しかも正解だったから驚いた。さすがはイクラもサケも大好きな「天然」の妻であるが、実のところ、これはあまり知られていないと勝手に思っている。

正解は「目で見た景色を覚えているから」である。サケは魚なのに、なんと、故郷の川を「目で見て」覚えているのだ。だから放流された稚魚であろうが、天然のイクラから生まれた稚魚であろうが同じことで「河川環境の変化」は迷子の原因としては致命的である。支那などは共産党が勝手に農村部を開発したりするから、北京や上海から戻った支那人ですら故郷がどこに行ったかわからない、のが常であるが、あまり大きく河川が変化すると、サケからしても「あれ?たしか、ここだったよね?」と言いながら、腹の中にイクラをたっぷり詰め込みながらウロウロしなければならない。しかし、まだ日本の場合、よく探せば「あ!ここ覚えてる!前もあったよ!」という記憶力の良いサケが戻って来れる可能性はあった。それが今回、津波で無残にも跡形もなくやられたわけだ。

サケは人間のように放射線量など気にしないから、そこに故郷の川があれば戻って来て産卵する。ま、少々、川の形が変わろうとも、中にはいい加減なサケもいて、なんとなく位置的に判断して戻ってくることもあるかもしれぬ。何とか期待したい、という願いを込め、私は北海道産ではなく、岩手県産の「いくら」を注文することにした。届けば白ワインだ。

さて、サケが戻ってくれば嬉しいものだが、最近になってまた、支那人も日本に戻ってきた。官民挙げての誘致作戦が功を奏したとかで、日本各地の旅行屋さんも大喜びだそうだが、支那人の個人客向けに発給されるという数次ビザについて、外務省が「治安対策」を講じねばならないほどの「国民性」をもつ支那人を大量に受け入れることは、日本国として本当に喜ばしいことなのだろうか。また、その「安全性」とやらの根拠は年収やゴールドカードの所持など経済力に視点を置いたものだが、それは「金があれば泥棒しないだろう」という小学生レベルの屁理屈に過ぎないのではなかろうか。

さらには「犯罪歴」なども調べるらしいが、賄賂の横行が日常の国で「記録」があてになると思っているのは日本ぐらいだろう。しかも、その判断基準が「公表されていない」というところがミソだ。外務省は堂々と「ビザの条件を事前に公表すれば、申請時に偽造の恐れがあるため」としているが、自分らが何を言っているのかわかっているのだろうか。つまり、今まで「門が狭かった」ということには理由があって、その「狭き門」を無理矢理こじ開けることから矛盾が漏れ出ているのだ。日本人が世界のどこでも勝手に旅行できるのにも理由があるように、支那人に対して様々な条件を課しているのにも、ちゃんと理由があるということだ。

そして、放射線が漏れているとして日本から逃げ出した支那人は、だ。戻って来て産卵でもするのかと思ったら目的は「買い物」とのことだ。物事にはなんでもメリット・デメリットがあって、今回の震災のデメリットは言うまでもないが、そのメリットとは、例えば、いざとなったら国を捨てて逃げ出す外国人に参政権などトンデモナイ、という現実が見えたこと、あるいは支那人が買い漁る水源地などが放射線で汚染された、という風評被害である。メディアもどうせウソを流すなら、海外向けには「日本人は放射線に対する免疫があります。外国の方は危険ですから国外退避して戻って来ないでください」くらい流せばいい。どうせ、そんなの信じるのは支那朝鮮人とアメリカ人だけだ。

ま、ところで、だ。

なぜに支那人観光客が日本に「買い物」するために大挙するのかといえば、それはよく「日本製品は安心安全だから」ともいわれる。もちろん、それも正解だが、もっと簡単に言うと「日本製品の人気が高い」からである。つまり、日本製品の価格は安くないのだ。

電化製品に限らず、それは日用品から食料品まで、およそ全ての「日本印」にいえることだ。例えば、私が飲む日本酒を台湾でみつけても、いざ買うとなれば少々、勇気がいる。日本なら同じ値段で「ジョニ黒」のブルーラベルが買えるからだ。パラオのペリリューで「キッコーマン」を買おうとすれば、その金で外食が出来る。日本製品は人気であるが、価格は安くないわけだ。だから支那朝鮮では偽物が出る。

それに今の時代、わざわざ買いに来なくとも北京からネットで注文すればいいじゃないか、と思うのだが、これも支那共産党が圧力をかけてもいないのに売れ行きは悪いとのことだ。なぜかというと、日本でも正月にあった「残飯おせち」のようなもので、要するに「ネット販売など信じられない」というのが理由だ。それに流通も日本の常識は世界の非常識、梱包が解かれず、誰も中身を盗まず、今日もあなたのお手元に、は日本印だ。

さすがは「人を騙すな」ではなく「人に騙されるな」と子供に教えねばならない国の面目躍如であるが、だから日本への「買い物ツアー」が出来る支那人は、親類縁者、友人知人から「おつかい」を依頼される。日本の電気炊飯器を5つも抱える支那人の理由はそれだ。なんとも逞しいものだ。

先ほど私は「物事にはメリット・デメリットがある」と書いた。この支那人観光客の旺盛な購買意欲のメリットは言うまでもないが、また、このデメリットも言うまでもないのだ。企業も目先の利益を追い求め、その日の売り上げ、その月のノルマ、その年の前年構成比などに目を奪われ、圧倒的多数の地元民が嫌悪する支那人観光客を誘致していれば、そのうち痛烈なしっぺ返しを食らうことになる。支那語での広告も結構だが、どこを向いて商売しているか、は必ず顧客に見破られる。日本のカタカナ言葉で「リピーター」といえばありがたい存在だということになっているが、英語の「repeater」は再犯者や密入国を繰り返す犯罪者のことをいう。現実はこちらのrepeaterを相手にして、地域の顧客であるリピーターを切り捨てているという愚に気付く頃にはもう遅い。

「戻ってきて欲しい」と願う場合は、戻ってこられる環境こそ整備せねばならない、とサケでも知っている。支那人はこの環境こそ破壊するから、世界各国で戻ってくるなと言われている。反日日本人はコレを隠し、無関心な日本人はコレを知らないだけだ。

3 コメント

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Unknown (草婚マダム(改め))
2011-05-30 00:36:12
先日は遊んでいただいてありがとうございました。
私は30歳なんだ、割と早婚で14歳で娘が
できたのね。で、改名しました。
しかしあまりにずうずうしいので草冠を
つけてみました。
いくらは奥様と堪能されましたか?
えっとご存じでしたらごめんね。
中国というか香港のスーパーは日本のまぐろ
みたいにサーモンは赤味とか中トロ他にもたくさん
種別があります。日本人のまぐろ好きと同じ
かなーなんて思うけどやはりサーモンの種別が
たくさんあると初めて目にした日本人は
みんなびっくりします。私もその一人だったのですが。
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Unknown (久代千代太郎)
2011-06-01 10:12:02
>マダム さん

ww


改名されたんですねw



サーモン人気なんですね。一度は香港も行きたいです。でも、台湾より少し遠いんですね。


北京に行くときは家族は留守番です。危ないですからw
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Unknown (草婚マダム)
2011-06-02 01:29:07
昨年何月っだったか・・4月の初め?だったかな
家族で北京行きましたよ!
おいしい(信じられないと思いますが)
中国産赤ワインが売っているのですよ。
旅行券やツアー手配はHISに依頼しましたが
不快なことはなかったです。

実は30歳くらいのとき以来二度目の訪問
でしたが(だんだん苦しくなってきたヨ
信じられないくらいの変化が面白かったです。
レストランでは箸は投げ渡す、呼んでも
聞こえないふりして中国人のテーブルに行く
もうそんな接待はありませんでした。

それより・・いや日々政府のやりとりも
変わりますから・・。それよりご心配
なのは奥様とご子息のお買いものかな。
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