ガウスの旅のブログ

学生時代から大の旅行好きで、日本中を旅して回りました。現在は岬と灯台、歴史的町並み等を巡りながら温泉を楽しんでいます。

旅で郵政民営化を考える

2005年09月08日 | 旅で考えること
 日本中を旅行していると、山間僻地や離島などにも結構行くことがある。そんな時に郵便局があるととても助かるのだ。現金をおろすのに便利だし、旅先から振り込みをするのにも都合がいい。それが、手数料無しで、引き下ろせたり、安く振り込めるので、助かっているのだ。最近、銀行はリストラの性か、支店数が減り、とりわけ農村部で減っているような気がする。そういうわけで、郵便局はとても助かるのだ。
 それが、郵政民営化をするとそんな山間僻地や離島の郵便局が統合されたり、廃止されたりするのではないかと心配している。聞くと、郵政公社は現在は黒字経営で、郵便や貯金、簡保の利益で、職員の給与や経費をまかなっているので、税金は少しも使われていないという。それじゃあ~、民営化しても税金の節約にはならないわけだ。その上、利益の中から半分は国庫に納付しているそうだから、結構国家財政を助けていることにもなっているらしい。それなのに、なぜ民営化しなければならないのかよくわからない。
 銀行と同じようになったら、手数料も上がるかもしれないし、不採算な店舗は廃止されるだろう。私が旅先で利用する山間僻地や離島などは真っ先にその対象になるのではと危惧している。
 ところで、国でやっているということは、公共の福祉という点と所得再配分の効果を併せ持っていると思うのだ。同じ日本人に生まれたのなら、住むところの不便さや人口の多寡で差別されるものではないと思う。基本的なサービスは国民全体にあまねく行われなければならないこともあるのではないか...。そういう意味で、国で郵便局をやっている意味があると思うんだけど...。
 そんなわけで、私にとってはどうも郵政民営化は好ましくないように考えるのだ。あんまり、儲けと効率化ばかりを追求する時代でもなくなってきているようにも思えるのだが...。

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