余録

新天地

遍路小屋・・・一夜の宿として泊って見たかった。(16) 5/18(水)

2005年09月22日 17時34分56秒 | お遍路さん
もう久しく前から左腕痛が続いた。
原因がハッキリせずやっかいだ。
今はジムでリハビリ中だ。
自分ではPCかなァ~と思い続けているが医者はハッキリした病名の結論が無い。
まだまだ当分は痛みが無くならないような気がする・・。
そんなこの頃の毎日が続く。


弘法大師が休む場所、お堂の長戸庵での休みもおぼつかないまま通り過ぎた。
木々の茂った、一人がやっと歩ける山道が上ったり、下ったりが続き
次の目標、柳水庵まで3,4kmの弘法大師を奉ったところだ。

険しい上りの次は下りが続く。
下り歩きの時は両足の爪先に体の重心が移動し、
靴が圧迫し痛みが出る。
次第に歩くペースは恐る恐る足を前に出すからゆっくりになってくる。
爪先に痛みが走り思うように歩けない、
こんな状態の繰り返しが何時までも続いて足の休まる平坦な山道が無くなっている。
山道は一人旅が続き、疲労が重なっても足を止める事はしなかった。
それにも増して出発点の第11番藤井寺に戻る事は決してありえない事だ。
今は自分の体力と気力だけの世界にいる、
動けなくなったら大変とばかり只ひたすら歩く事だけに集中する。

杉の大木が茂っている急坂に差し掛かり、
下って行くと眼下に目標の流水庵が見えた。
大きな石で敷きつめられた急坂を更に下って行くと
小屋があり水飲み場になって早速合掌して咽を潤した。

ここ流水庵は第12番焼山寺までの中間地点とされている。
藤井寺を出発して時刻が9時20分・2時間40分歩いた事になる。

流水庵は入母屋風の建物であり奥の院から、ほどなく流水庵がある。
流水庵ではお茶の接待が受けられると聞いたがその様子は見られなかった。

流水庵前のベンチに二人の若者が靴を脱ぎ休んでいた。
二人の若者に「こんにちはお疲れ様」と言葉を掛けると軽く会釈して「こんにちは」
と言葉が返ってくる。

流水庵前の遍路道沿いにはトイレと水飲み場が設けられていた。
私は水を飲みトイレを済ますと二人の若者に「お先に・・」と言葉を掛けて
休まず又歩き始めた。

私も若者達同様に靴を脱ぎ休みたかったが歩いてしまった裏には私の座る場所が無い。
二人の若者の荷物が大きくて二つあるベンチを占領しているから諦めてしまった。

流水庵を過ぎると急に舗装された車が通れる広い道でしかも急坂であった。
急坂で舗装が一番足に負担が来る。
足が痛くて引くづってしまった。
急坂途中に遍路小屋があった。
初めて見て暫く足を止めて見入っていた。




最新の画像もっと見る

コメントを投稿