余録

新天地

早朝から不愉快だった・・隣の部屋から差し込む明かりと話し声 5/23 (34)

2006年04月08日 16時45分59秒 | お遍路さん
昨日は大変な靴擦れで辛かった。

民宿に着くまでがこれほど遠かったと感じた事は無い。

歩く事がこれほど辛いものか考えさせられた。

平坦な舗装道路は足に堪えて来る。
靴のサイズが合わなかったこともあるだろう。
サイズの他に靴の仕様、製品にも考えさせられた。
いろいろな思いがあったが
正面に今晩の宿「金子や」が見えた時ほど・・やっと到着・・で
安堵した気持ちは嬉しかった

民宿金子やは広い駐車場に囲まれた木造作りの大きな建物だった。

入り口のガラス戸を開け中に入ると玄関が広い。
宿のご主人らしき人から宿帳に記帳の話があった。

指定された部屋は2階で畳は古くところどころにカーペットが敷いてある。

部屋に入ると足の治療に取り掛かった。
部屋は広く隣との区切りが分厚いカーテンで仕切られていた。
広さが8畳位あったかと思うが隅には布団があって自分で敷くようだ。

トイレや洗面所は部屋の外にあって廊下に備えられてある。

早速風呂に入る事にし、一階の浴場は広く一度に7~8人は入れる。

ここの金子やは歩き遍路の一夜の旅の宿の起点になっているようだ。
部屋数も多いようだ。

夕食の広間は広くて同宿者が6人いた。

テーブルは宴会のような形で向かい合わせに配膳されていた。
私の前には60歳の還暦で定年を機に歩き遍路に来たと話された。
又二人の男性は心気一転通し遍路を貫こうとしているようだ。
二人の男性と初めての出会いは第13番東日寺手前に会っていた。
それから先に到着していた札所で時々挨拶を交わしている。

夕食の間は歩いてきた道の大変さを語ったり
お互いのこれからの旅の無事を話をした。

夕食を終えて宿から外へ出た。
道路の反対側にある商店に入った。
明日の昼食の材料を購入の為である。

竹林商店、谷上商店が隣同士にある。
明日の昼食にと見た限りでは買えない状況だった。
もう時間が経っててパサパサしているように見えたから
陳列されて無いおにぎりが明日朝6時届く事を聞いて
商店を後にして宿に戻り明日に備えて布団に入った。

隣の部屋からの明かりと話し声で目が覚めた。
一瞬こんな夜遅くまで起きてて何を話しているのだろうか。
明日に備えて早く寝ればいいのにと思いながらウトウトしていた。
でもそれは隣の会話と音が違っていた。
出掛ける準備をしていたのだ。

部屋のガラス窓からは明かりは無い。
まだ外は真っ暗だ。
隣の部屋の慌しさのお陰で眠るどころではなかった。

まだ夜が明けない暗い早朝
隣の男性二人はリュックを背負い
出発して行った。

*写真は金子やを出発して正面にみえる山間の中の徳島の難所といわれる
第20番鶴林寺へ向かう入り口の遍路道。





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