各国一ヶ寺ある関所寺・・・立江寺 ５／２２（３２）

第１８番恩山寺に１０時１０分頃着く。
徳島市内大鶴旅館からおよそ１４ｋｍ、２時間４０分歩く。

国道５５号は時々どの辺りを歩いているか、地図を確認した。
すれ違う人に出会ったら訪ねようと思っていても
誰一人として行き逢う人に出会う事が無かった。
全くの一人旅と車の騒音だけが耳に入ってくる。
歩く事にだけ集中していた。

昨夜の睡眠が疲れを取ってくれたお陰で休み無く歩き続ける事が出来た。

第１８番恩山寺の納経所の受付の女性に
次の第１９番立江寺までの遍路道を尋ねた。

いつもなら山門から入って
次の札所までの遍路道の入り口を確認しながら
本堂に向かうが
ここの恩山寺は急な上り坂で脇目も振らず上がってきたから解らなかった。

納経所の女性が遍路道はマムシが出るから
舗装道路で行った方が良い・・と勧められた。
私には足に優しい土道の遍路道が良かったが
その時、もしマムシ噛まれたら痛い思いと時間のロスを考えたら
ここは距離が遠くなるが大回り仕様と決めて
元来た道の山門を出て住宅街の道を歩いた。

今日も晴れて太陽が照り付け汗が目に入ってくる。
汗が目に入ると痛みが生じる。
汗を拭くことも無く、
歩き続けた。

住宅街から離れて県道は南へ。
田中山の低い峠を越えると道は広くなって
お京塚がある。

情夫と計って夫を殺したお京は・・遍路を始めたが
次の札所立江寺の参拝中に黒髪が鉦（かね）の緒に巻き取られるという
天罰を受ける。
改心したお京は地蔵尊を拝み生涯をこの場所で終えた。

お京塚からすぐに立江川を渡り
大きな大型バスが何台も駐車可能な駐車場の案内図で第１９番立江寺がある。