栃木県益子町大郷戸
■長者窪(くぼ)の伝説
(このダムの奥の富谷観音へつながる古街道沿いに長者窪の伝説が伝えられています)昔、長者窪と言われている場所に広い屋敷を持った長者様が住んでいました。入口には橋がかかり長者橋と言われていました。この長者には願をかけやっと生まれた姫がいましたが三歳の時母を失ってしまいました。姫は大変美しく、十六歳の頃になるとその噂は都にも聞こえ太子の后(きさき)にとの声がでました。しかし、長者の後妻はこれをねたみ長者に嘘を告げたため姫はせっかんのうえ殺されてしまいました。その後、長者はそのあやまちに気付き富谷の地にお堂を築き十一面観音を祭りました。それが富谷観音建立(こんりゅう)のいわれと伝えられています。
山本・大郷戸地区ふれあいの郷づくり推進委員会