何でもできる大政党と何もできない小政党 えげつない選挙法との戦いでもあった原 和美選挙

候補者として戦った原　和美さん
　
　新社会党の中央委員会が東京でありました。総選挙総括、来年の参議院選挙、1047名の不当な国鉄、国家による首切りに抵抗している国労闘争の報告、地域で未組織労働者の雇用や生活相談など地域ユニオン運動の活性化、党勢拡大などがテーマです。

　兵庫１区で戦った原和美さん、兵庫県本部からの報告がありました。公職選挙法上の政党であるかないかで、選挙運動の幅に大きな開きが出てきます。それが公示以降はさらにひどくなります。

　民主党などが告示以降、政党ビラ、マニフェスト、政見放送、選挙カーなどふんだんに活用できるのにわが陣営は何もできません。全国の同志が１枚１枚丁寧に貼ったポスターも告示前には撤去しなければなりません。一方大政党ははがすどころか、新たにポスターを貼り出していきます。その現場にいなくても悔しく腹ただしい思いがします。

　政党助成金、小選挙区、供託金、重複立候補など大政党は幾重にも優遇される一方で、そうでない政党や個人には越え難いハードルを設けている選挙法、それを作った自公民は民主主義の破壊者であり、私にすれば不倶戴天の敵です。

　新社会党のいいところは方針に反対であっても、遠慮なくいろんな意見が出されることです。来年の参議院選挙をどうするのかが今日の焦点でした。

　国政選挙は供託金300万の準備から始まります。国民の税金で選挙している民主党や自民党と違って、党員、支持者のカンパに依拠している新社会党にとっては大きなハードルです。さらにその何倍も選挙運動費用がかかります。

　限られたお金と組織でどう戦うのか、負ける選挙をなぜ何回も戦うのかなど議論は尽きません。

　午前11時から午後５時近くまで意見交換し中央委員会は閉会、地元の都道府県本部でさらに党員の意見を聞きながら具体化を図ることになります。

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