淀川マラソン 十三、塚本地区でみた日の丸とコスモス

　淀川マラソンでは多くの人に応援してもらいました。ほんとにありがたいことです。ただ違和感を覚える場面もありました。

　毛馬の水門から右岸にわたり、十三、塚本地区に入ります。園児、保護者が「日の丸」の旗をふって応援なのですが、国際試合でもあるまいに「日の丸」はないだろうと思ってしまいました。関係者のジャケットには「攘夷」の文字まで縫い付けられていました。

　気になってネットで調べたらその幼稚園のホームページが出てきました。自衛隊基地表敬訪問、教育内容・カリキュラムでは教育勅語（天皇のために死ぬことも含めて尽くすことが臣民の務めと説き、戦争推進の役割を果たした）が出てきます。

　園長の年頭所感には

　日米安保条約は日本存立の基軸であり、中共、北鮮、ロシアなどにより日本に押し出されてくる圧力をはねのけるのは、当然対抗しうる軍事力を有することであり絶対に忘れては一国の軍事力のみではカバーできぬものを、日米同盟で補うのであります。絶対に忘れてはならぬのは、中共、北鮮、ロシアは日本人と私たちと思考回路が違っており、思考の到達点も違うことである。日本人のようなお人好しの思考はもっていない。とれば全方位平和外交や友愛などいっておるバカさ加減を疑います。気をつけねばなりません。

とありました。

　戦前の臣民教育が国民を侵略戦争に追いやり他国民に甚大な被害をもたらす加害者にさせたばかりか、兵士も異郷の地で飢えと病気で死んでいき、内地でも空襲、沖縄戦、原爆の悲惨な結果を招いた反省はどこにもないようです。頑迷固陋とはこのような思考回路をいうのでしょうか。「歴史と伝統」を知らない人間が「歴史と伝統」を説く、反面教師として学びたいものです。

違和感を感じさせた「日の丸」と好対照だったのが丁寧に植えられたコスモスです。とても和みました。花園として大事に世話している方がいらっしゃるのでしょう。「コスモスというのは、紫、ピンク、白が基本的な色だが、この「十三摘み草苑」に植えられているコスモスは、キバナコスモスという名前の、若干ながら異種だそうだ」とネットでありました。

【今日のメモ】原稿書き。夜は安威川ダムの件で打ち合わせ。


星に祈りを

荒木一郎 空に星があるように

佐々木勉 あなたのすべてを 1967 - HD


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