議会が始まる。メインは議長、副議長の選出である。源氏物語の「雨夜の品定め」は長雨の続く退屈な夜に、三人の男がどんな女性がいいか語り合う場面で結構含蓄があるような、ないような・・・であるが、役選の「品定め」は単なる取引で面白くない。会派「元気市民」がなくなり、発言の場もないので私はお手並み拝見を決め込んだ。
今の議会役選は数が多ければ、役は何でも取れるのである。建前がないと身もふたもなくなるので一応「議員32名全員を対象に選ぶ」との建前を確認して選考に入る。しかしこれで決まることはまずない。結局は本音が優先して、①多数会派、②順送り、③共産排除といった茨木市議会役選三原則の伝統を引継ぎ、この一年間の経過と、候補に挙がっている議員の行状を加味しての品定めとなる。聞いている範囲では今日で決まってよさそうなのに決まらず、明日に持ち越した。
昼、西日本入管センターに収容されている難民への人権的対応を求めて宣伝行動、帰りに大友府議事務所で世間話。
夜はたたかう護憲の第三極をめざしての会議。JRで行ったが、環状線が沿線の火事でストップ。構内から出ると歩道橋で顔なじみの活動家が
3・11行動のビラを配っていた。結局大阪駅から歩いて扇町のPLP会館に。会議では参議院選挙確認団体としての9条ネットがひとしきり話題になる。こちらが共同の選挙を呼びかけてきたにもかかわらず、社民や共産が独自で選挙するとなれば、両党の支持者ではない、護憲の共同を求める幅広い有権者の受け皿として9条ネットの果たす役割は大きい。そして平和憲法圧殺のための国民投票法案反対を真正面から取り上げる政治団体は9条ネットが一番だろう。
国民投票法案の中身を知れば知るほど、この法案が通れば勝負あったも同然、すさまじいほどの護憲運動の排除が盛り込まれている。一方で政権党は湯水のごとく、国民が左右されるマスコミに金を流し込む。一つ一つの条文ごとに賛否を問うことは、自公民のずる賢さからは到底考えられない。それが冷静な判断だろう。権力者は甘くはないのである。公平な選挙など幻想にすぎない。
そう考えればこの参議院選挙こそ国民投票そのものなのである。この点で社民や共産ががんばるだけではどうしょうもない。私達は社民や共産にがんばってもらうが、同時に私たちもがんばるのである。それこそ国民投票で9条反対派を結集するための選挙となる。
会議を終えての食事会でも現況についてさまざまな意見が飛び交い楽しいひとときとなった。