月刊美術編集部ブログ

アートにどっぷりとひたる毎日

月刊美術10月号が売れてます。

2010年09月28日 | 管理人兼水泳部員N
月刊美術10月号が売れてます。
全国の書店で好評との知らせが届いていまして、やはり若く力のある写実画家の特集が読者のみなさんに受け入れられたんだろうと喜んでいます。写実の殿堂・ホキ美術館の全貌を伝える第二特集は、その先輩画家や先生クラスの重鎮の作品も数多く掲載しているので、美術ファンでなくとももっておきたい一冊となっています。




最寄の書店で見かけない場合は、是非、書店に注文してください。
アマゾンオンライン書店Bk1でも扱っています。



ファインアート北京2010

2010年09月22日 | 管理人兼水泳部員N
9月16日~19日の4日間、北京でアートフェア「ファインアート北京2010」が開催されました。去年が第一回展で、そのときは11月の開催でしたから、会期が二ヶ月も早まったことになります。

去年もそうだったのですが、今回も最も存在感を示したのはヨーロッパ19世紀絵画を扱うドイツの画廊とやはりバルビゾン派を扱う上海の画廊でした。開場時点で、つまりカタログの情報だけで3点売った画廊もあったほどです。

それと中国の写実・具象絵画の力を見せ付けたのも、昨年のこのフェアの功績だと思うのですが、今年も冷軍、陳逸飛、王沂東といった「中国写実画派」の実力派画家の作品が目を惹きました。息を呑むくらいに綺麗な、しかも迫真の写実画にみなさん顔を近づけて、目を見開いて見てましたね。冷軍さんの「モナリザ」は何度も間近でみているのですが、今回もやはり目を近づけてじっくり見てしまいました。

ちなみに冒頭の写真は会場入り口広場のディスプレイ。スポンサーであるベンツの新型車がドーンと真ん中にあって、それを囲むように巨大な短冊形のスクリーンに美術品が動画で映し出されていました。ちょうど、左から李貴君、李善陽、王沂東それぞれが描いた少女像が映っているところです。

まさに出版されたばかりの月刊美術10月号が写実画特集でして、そこに中国の写実画についての記事も掲載していたので、その力を生で見られたのが一番よかったですかね。そういえば、これを書いてくれたペニーさんにもお礼を直接言うことができました。

初日は雨、しかもいま北京は好景気に沸いているようでタクシーがなかなかつかまらなくて出足は鈍かったのですが、2日目の午後に晴れ間が見られると一挙に人が集まってきました。売上げも伸びた模様。フェアはなんだかんだいって、売れないと!

前の週に上海で開かれたコンテンポラリーフェア「ShContemporary」がやや不調だったこともあって、金融不安による美術市場への悪影響がここでも心配されたのですが、このファインアート北京に関しては、大丈夫だったようです。


今回はジュエリーや工芸の画廊も出展してます。

もっと写真を見たい方はこちらからどうぞ。
次号で詳しいレポートを掲載しますので、是非お楽しみに。

※そういえば、日本で報道されているような尖閣諸島問題は現地では全く聞きませんでした。反日運動もないし、日本人ですっていうと普通に歓迎してくれますしね。あれって、一部の政治家と一部のマスコミの間の内輪ネタみたいな感じすらします。それはそれで現実なんでしょうが、一般人には全然関係ないですね。だから旅行を中止するとか、公演を中止するっていうのは、現場を知らない人の判断だと思います。




月刊美術10月号発売されました

2010年09月21日 | 管理人兼水泳部員N
月刊美術の10月号絵が発売されました。
巻頭特集は「いまなぜ人気?凄腕写実──新世代作家25人それぞれの真実」

写実系作家、そのなかでも20歳代から30歳代の若手アーティストをクローズアップしています。掲載した作家をあげると
島村信之/ 石黒賢一郎/ 小尾修/ 福井欧夏/ 原崇浩/ 曽根茂/ 塩谷亮/ 石田淳一/ 廣戸絵美/ 諏訪敦/ 安彦文平/ 卯野和宏/ 永山優子/ 山本大貴/ 小林聡一/ 山梨備広/ 小木曽誠/ 岡靖知/ 大路誠/ 三嶋哲也/ 渡抜亮/ 大谷郁代/ 高橋和正/ 越智光進/ 中島健太/ 今井喬裕
全部で26人になるんですが、そこはキリのいいところで25人というタイトルにしています。
作品と各自の言葉を通して、作家それぞれの思いを感じ取っていただければ幸いです。
近年注目される中国と台湾の写実画についてもレポートしています。

これに続く巻頭第二特集として「写実の殿堂 ホキ美術館のすべて」を一挙公開しています。
11月3日に千葉市にオープンする同美術館を大特集。
「私の代表作」と呼ばれるこの美術館最大の目玉企画から、建物やレストランなどまでを網羅していますので、行く前に必ず必携の一冊となります。
ここにも、森本草介、中山忠彦、五味文彦、野田弘志、青木敏郎、原雅幸、生島浩、磯江毅といった超一流の写実画家の館蔵作品を掲載しています。

人気の連載「本江邦夫の今日は、ホンネで」には、今話題の東京スカイツリーのデザイン監修をした、元東京芸大学長で彫刻家の澄川喜一さんが登場。
人気のグラビアコーナーには、東京芸大在学中の若手アーティスト・た北川麻衣子さんが登場します。ボールペンやダーマトグラフで描く漆黒の絵画世界とはまったく違う、陽が燦燦と降り注ぐアトリエの様子をご覧下さい。(記事中、11月に銀座の泰明画廊での個展のお知らせがありますが、急遽延期となりました。詳しいお問合せは泰明画廊 03-3574―7225までお願いします。)

このほか、瀬戸内国際芸術祭、あいちトリエンナーレといった国内展レポートに加えて、アート台北2010、台湾国際木彫芸術祭など台湾のアートフェスティバルも合わせてレポートしています。