台湾に行った際、台北から少し足を伸ばして三義(サンイと読む)という町に行きました。以前このブログで紹介した国際木彫芸術節、つまり木彫のアートフェスティバルが当地の三義彫刻博物館で開催されていたからです。
台北から車に乗って高速道路を2時間くらい南に下がったあたり。日本でいうと東京から首都高と東名を使って御殿場まで来た、という距離感でしょうか。着いたところが台北とはうってかわって山間の田舎町の風情。いたるところに木彫りの彫刻が立っていて、さすが木彫の町という雰囲気でした。木彫店というのでしょうか、とにかく彫刻を売っている店がザッとみて200軒は並ぶメイン通りや、高台にある博物館の前にも20軒ほどのお店があって、いずれも2メートルはあろうかという巨大な仏像彫刻やいかにも工芸品といった感じの鳥や動物の彫刻が所狭しと並んで売っていました。
日本では木彫の町ってないのでちょっとイメージしにくいのですが、益子や多治見などのやきものの町の木彫版というと分かってもらえるでしょうか。もともとここはクスノキの産地だったようで、のちに木彫工芸が生まれたそうです。日本の統治時代に、日本人が大量に木彫を作らせては日本に持って帰って売っていたようです。戦後もアメリカからの注文で、主に鷲の木彫がここから輸出されていたとか。ワシって確か勝利の象徴か何かですよね。
町おこしというよりは、しっかりと町の産業として成り立っているところが日本の陶芸の町と似ています。また、ここを拠点に現代的な芸術作品を発表するアーティストも出てきているという点も似ていますね。
さて木彫博物館では國際木雕藝術節の一環としてコンクール「台湾國際木雕競賽」と展示のみの「木彫交流展」が開催されていました。前者は世界中から募った木彫作品を対象にした賞制度。後者は今年のゲスト国として選ばれた日本との交流展で、多摩美大、沖縄県立芸大、金沢美術工芸大の3校の学生と教授の作品、一方台湾からは台湾芸術大学と台湾市立大学という二大美大からの出品作品を一堂に集めた展示内容。コンクールの受賞者が日本の美大からの出品作だったりするので、結局両者はクロスオーバーした内容となっていました。ちなみにアート台北に日本のブースから出品されていた作家の作品もいくつか見られました。作品と展示内容について、詳しくは月刊美術の10月号で紹介する予定ですので、そちらをご覧下さい。
博物館のすぐ外では、特設ステージができていて、小学生くらいの歌手?がポップス系のノリノリの曲を歌っていました。しかもその歌の上手さとダンスパフォーマンスの上手さは間違いなくプロでした。きっと、こっちにも沖縄アクターズスクールみたいなアイドル養成校があるんでしょう。
ちなみに、このステージではいま人気のダンスグループ「Dance Flow」もパフォーマンスしたそうです。
木彫の町としてここは全国的に有名らしく、土日を中心に台湾全土から観光客が集まっていました。こんなことって日本では見られないので、ちょっとびっくりでしたね。日本だと仏像って、せいぜい仏具屋さんくらいしか見ないしそれを沢山のなかから選んで買おうって思わないんですが、台湾では普通の部屋の装飾品の一つとして購入されているようでした。台湾の家は大きいので、飾るスペースに困らないんでしょう。それどころか大きい彫刻を部屋に置くことはステータスシンボルなのかもしれませんね。日本はようやくフィギュアの影響によって彫刻作品にも人気が出てきましたから、その売り方は台湾に学ぶこともあるかもしれないですね。
で、せっかく来たので何か土産にと思って買ったのが、木でできた指圧棒の数々。これがなかなかのスグレモノでして、肩や背中にあてて、軽くこすっていくだけで凝りがほぐれていくのです。コリコリしなくても、サラサラなでるだけでいい感じ。ガイドしてくれた台湾人の一人は、ここで10センチ程度の木彫りの観音様を値切って3500台湾ドル、だいたい1万円くらいで購入してました。日本でも仏像って買ったことがないので、高いんだか安いんだか分からないのですが、この翌日、台北のホテルに帰ってたまたま土産物コーナーを見ていたら、ほとんどこれと同じものが2万円くらいの定価で売っていたので、やはり安い買い物だったんでしょう。
台北から車に乗って高速道路を2時間くらい南に下がったあたり。日本でいうと東京から首都高と東名を使って御殿場まで来た、という距離感でしょうか。着いたところが台北とはうってかわって山間の田舎町の風情。いたるところに木彫りの彫刻が立っていて、さすが木彫の町という雰囲気でした。木彫店というのでしょうか、とにかく彫刻を売っている店がザッとみて200軒は並ぶメイン通りや、高台にある博物館の前にも20軒ほどのお店があって、いずれも2メートルはあろうかという巨大な仏像彫刻やいかにも工芸品といった感じの鳥や動物の彫刻が所狭しと並んで売っていました。
日本では木彫の町ってないのでちょっとイメージしにくいのですが、益子や多治見などのやきものの町の木彫版というと分かってもらえるでしょうか。もともとここはクスノキの産地だったようで、のちに木彫工芸が生まれたそうです。日本の統治時代に、日本人が大量に木彫を作らせては日本に持って帰って売っていたようです。戦後もアメリカからの注文で、主に鷲の木彫がここから輸出されていたとか。ワシって確か勝利の象徴か何かですよね。
町おこしというよりは、しっかりと町の産業として成り立っているところが日本の陶芸の町と似ています。また、ここを拠点に現代的な芸術作品を発表するアーティストも出てきているという点も似ていますね。
さて木彫博物館では國際木雕藝術節の一環としてコンクール「台湾國際木雕競賽」と展示のみの「木彫交流展」が開催されていました。前者は世界中から募った木彫作品を対象にした賞制度。後者は今年のゲスト国として選ばれた日本との交流展で、多摩美大、沖縄県立芸大、金沢美術工芸大の3校の学生と教授の作品、一方台湾からは台湾芸術大学と台湾市立大学という二大美大からの出品作品を一堂に集めた展示内容。コンクールの受賞者が日本の美大からの出品作だったりするので、結局両者はクロスオーバーした内容となっていました。ちなみにアート台北に日本のブースから出品されていた作家の作品もいくつか見られました。作品と展示内容について、詳しくは月刊美術の10月号で紹介する予定ですので、そちらをご覧下さい。
博物館のすぐ外では、特設ステージができていて、小学生くらいの歌手?がポップス系のノリノリの曲を歌っていました。しかもその歌の上手さとダンスパフォーマンスの上手さは間違いなくプロでした。きっと、こっちにも沖縄アクターズスクールみたいなアイドル養成校があるんでしょう。
ちなみに、このステージではいま人気のダンスグループ「Dance Flow」もパフォーマンスしたそうです。
木彫の町としてここは全国的に有名らしく、土日を中心に台湾全土から観光客が集まっていました。こんなことって日本では見られないので、ちょっとびっくりでしたね。日本だと仏像って、せいぜい仏具屋さんくらいしか見ないしそれを沢山のなかから選んで買おうって思わないんですが、台湾では普通の部屋の装飾品の一つとして購入されているようでした。台湾の家は大きいので、飾るスペースに困らないんでしょう。それどころか大きい彫刻を部屋に置くことはステータスシンボルなのかもしれませんね。日本はようやくフィギュアの影響によって彫刻作品にも人気が出てきましたから、その売り方は台湾に学ぶこともあるかもしれないですね。
で、せっかく来たので何か土産にと思って買ったのが、木でできた指圧棒の数々。これがなかなかのスグレモノでして、肩や背中にあてて、軽くこすっていくだけで凝りがほぐれていくのです。コリコリしなくても、サラサラなでるだけでいい感じ。ガイドしてくれた台湾人の一人は、ここで10センチ程度の木彫りの観音様を値切って3500台湾ドル、だいたい1万円くらいで購入してました。日本でも仏像って買ったことがないので、高いんだか安いんだか分からないのですが、この翌日、台北のホテルに帰ってたまたま土産物コーナーを見ていたら、ほとんどこれと同じものが2万円くらいの定価で売っていたので、やはり安い買い物だったんでしょう。