月刊美術編集部ブログ

アートにどっぷりとひたる毎日

遅れて届くDMについて

2010年01月31日 | 管理人兼水泳部員N
我が月刊美術編集部には毎日たくさんのDMのハガキや封書が届きます。
もちろん全国の画廊や画家さんたちからの展覧会のお知らせです。単に見に来て欲しいだけでなく、雑誌に掲載して欲しいという要望が込められているので、一枚一枚ちゃんと見ています。
しかしあまりに数が多いので、当然、本に掲載できるのはその中の一部。いつも掲載に至らない展覧会の情報はもったいない、と思います。

一番もったいないと思うのは、すでに展覧会の会期が迫っていて、締切に間に合わない時。
先日も、岡山のアートガーデンというギャラリーで2月6日から開催される「屋敷妙子作品展」の案内ハガキが届きましたが、今は2月20日発売の3月号の制作中。以前、京橋のギャラリー椿で見た作家さんで、面白いのですが、残念。というわけで、写真だけここに載っけておきます。

屋敷妙子展
2月6日(土)~22日 岡山・アートガーデン
tel.086-254-5559

皆さん展覧会の情報は早めにお送りください。
編集部に電話して、いつ送ればいいか、尋ねてくださってもいいですよ。
(でも、いきなりメールで大きいファイルを送るのは勘弁してくださいね)
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g-tokyo,Mancy's Tokyo Art Night、ギャラリーストレンガー

2010年01月30日 | 管理人兼水泳部員N
g-tokyoというアートフェアをこの週末3日間限定で開催しておりまして、昨日のプレスブレビューと今日の一般公開を見てきました。
日本国内のコンテンポラリーの15ギャラリーが出展していますが、どれも有力画廊として知られています。というわけで期待していったわけですが、正直いって普通の印象。もっとド派手な展示があるのかな、と勝手な想像を膨らませたこちらが悪いのかもしれませんが、言ってみればいろんな意味で「大人のフェア」という感じです。作品もよく売れてましたね。六本木ヒルズという場所柄、外人が多いのが特徴でしょうか。
現地で月美・自転車部員Sと合流して、取材しながら行き交う人々と挨拶&談笑。

そのあと麻布十番の駅近くの「Mancy's Tokyo」というお店に移動。何の店かというと、Luxury Salon+Cafeということになっています。むむ。わからん。入ってみるとようするにカフェ併設の高級カラオケルームでした。ここでMancy's Tokyo Art Nightというイベントをやってまして、各部屋をブースに見立ててこれまたコンテンポラリーアートを展示しています。国内外9軒。面白かったのは台北の「Aki Gallery」と韓国の「Gallery 2」という海外勢。日本のフェアに出展するのははじめてとのことで、このフェアを楽しもうという気概を感じさせる接客態度に好感を持ちました。もちろん作品も良かったですよ。
写真は発起人のWada Fine Arts の和田さん。年末にスタートして、よくこの短期間で開催にこぎつけることができたと喜びの表情です。


麻布十番といえばギャラリーストレンガー
麻布十番駅から韓国大使館に向かい、さらに広尾へと向かう坂を上っていって、丘の頂上の交差点を左、というとってもとっても分かりづらい場所です。
ここのアントネラ・マセッティ・ルカレラというイタリア人女性アーティストの展覧会を見に行きました。Sも同行。オーナーのストレンガーさんは不在でしたが、スタッフの豊田さんがお相手くださいました。
淹れてくれたコーヒーがなかなか美味しくて、その辺のきどった喫茶店なんかよりよっぽど洒落てていい感じでした。画廊であることを忘れるのは、果たしていいことなのやら。
オーナーがドイツ出身の方なので、ヨーロッパのアーティストを数多く紹介していますが、山崎龍一とか田村香織とか、若い日本人アーティストにも力を入れてます。
写真は、豊田さんと月美・自転車部員Sの後ろ姿。
休日の過ごし方としては、なかなかいい一日でした。


g-tokyo
2010年1月29日(金) - 1月31日(日)
森アーツセンターギャラリー、東京
2010年1月29日(金) VIP/プレスプレビュー
2010年1月30日(土)、31日(日)一般公開
入場料 :一般1000円
【 参加ギャラリー 】
アラタニウラノ、ギャラリー小柳、ギャラリーSIDE2、ヒロミヨシイ、ケンジタキギャラリー、児玉画廊、小山登美夫ギャラリー、ミヅマアートギャラリー、オオタファインアーツ、SCAI THE BATHHOUSE、シュウゴアーツ、タカ・イシイギャラリー、TARO NASU、ワコウ・ワークス・オブ・アート、山本現代

Mancy’s Tokyo Art Nights
東京都港区麻布十番1-3-9 TBC麻布 (TEL03-5574-7007)
2010年1月30日(土) 16:00-24:00
2010年1月31日(日) 12:00-21:00
※1Fトラットリアの営業時間は、11:30-29:00です。
入場無料
【 参加ギャラリー 】
AAAA(香港)、
ギャラリータグボート(東京)、
Gallery2(ソウル)、
ギャラリーテラ東京(東京)、
hpgrp GALLERY東京(東京)、
nca | nichido contemporary art(東京)、
モリユウギャラリー(京都・東京)、
Y++・ワダファインアーツ(北京・東京)
Aki Gallery(台北)


Woman in Red
アントネラ・マセッティ・ルカレラ展

Gallery Strenger
東京都港区南麻布3-3-39 カーサベルマン1F
2010年1月16日(土) - 2月13日(土)
火~土 12:00~19:00 (日・月・祝 は予約制)
tel/fax:03-5422-9045
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トラベルプランの八田社長

2010年01月29日 | 管理人兼水泳部員N
写真はトラベルプランの八田稔社長。
知る人ぞ知る美術専門の旅行会社。旅が好きで、絵が好きだったから、その両方を満たす会社を作ったというとても分かりやすい社長さんです。

旅の多くはヨーロッパの田舎、それも本当に誰も行かないような場所へと案内するスケッチツアー。これが大成功なのです。
有名な画家さんと添乗員、それに現地ガイドがついて、ただひたすらスケッチをするわけです。そのためにホテルも食事も上等のものを準備して、絵に専念できるようにするんですね。例えば「洋画家・蔡国華と行くモロッコスケッチツアー11日間」とか、「早川皓章と行く カスティーリャ地方の村と世界遺産の町を描く9日間」といった感じ。参加者には絵を描くという明確な目的があるから、観光旅行と違って、見る風景や風物の吸収の度合いが全く違うらしいんですね。だから皆さん充実した旅を過ごして帰ってくるから、満足度が非常に高い。

以前は六本木にあった事務所を、数年前に京橋に移転されたんですが、そのときなんと一階と地下をギャラリーにして、事務所はその何分の一のスペースにしてしまいました。スケッチツアーから帰ってきた参加者の作品発表をするため。ちなみに一階は「ギャラリーび~た」といいます。「たび」をひっくり返したんですね。

最近はスケッチツアーだけじゃなく、一人のアーティストの生涯と作品をたどるシリーズをはじめて、これがまた大成功。題して「美の巡礼」。
特にモランディにどっぷり浸る7日間のツアーは好評で、今年アンコールでもう一度企画したとか。

確かに円高だし、デフレなので格安ツアーばかりが話題になりますが、美術が好きな人にとっては、多少金額は高くても、ゆっくり美術館をめぐったりアトリエをめぐりながら、そしておいしいものを食べながらアートにひたりたいですよね。それで他にない満足が得られるのなら。特に年配の方にはもってこいです。

で、何しに行ったかというと、地図を作ろうという相談。
さすが旅のプロ。地図に関しても的確な意見をお持ちでした。

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買っちゃいました。

2010年01月29日 | 水泳部員お
買っちゃいました。
松下高文さんのガラスの小皿。
径8センチぐらい。
かわいい。
3650円。
春が来たようでしょ。

松下さんは月刊美術‘08年8月号で紹介。
そのときは写真がよくなかったのかなー、彼のよさがでてないのよ。
だんぜんほんもののほうがいい。
エクリュ+エイチエムで2月の3日まで。
グラスや蓋付小壺、一輪挿しなどいっぱいあるよ。

芸大受験の御守り?

2010年01月28日 | 管理人兼水泳部員N
よく中学校や高校の美術教室で、石膏の彫刻を見ませんでしたか?
デッサンのモデル用で、だいたい高さが80センチくらい。
東京だと世界堂などの画材屋さんでも売っている美術教育には定番の品物です。もちろん美大には必ずありますね。

あれを手のひらサイズにして、ガチャガチャ(カプセルトーイ)のシリーズにしたのが、石膏デッサン入門というもの。これって相当ヒットしたらしく、続編も出たほどです。

これの原型、つまり制作のための型を作ったのが、東京藝術大学の彫刻科の学生たち。一個数百円のガチャガチャながら、そこには彼らの緻密で誠実、ひた向きなエネルギーが費やされたのでした。

ガチャガチャとしては販売が終了したのですが、あまりにももったいないとのことで、後にこの「原型」を活かして彫刻として販売することになりました。藝大で「原型展」という展示会までやったんですよ。

ブロンズ製の5センチほどの彫刻ですが、実にいい顔をしてるんですよ。これが。是非みんなに見て欲しいので、ここにアップしておきます。
購入申し込みもできます。
美大受験、芸大受験の御守りにだってなっちゃうかも。


ガチャ原型彫刻ラインナップ 全4作品


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編集部日記(1/25 )

2010年01月26日 | 野鳥と山野草マニアMW


1月25日、木版画の井上厚さんが編集部に。毎年恒例の版画特集のために、わざわざ青梅の工房から作品を持ってきて下さいました。(いい人ですねぇ……)
そして、今回の特集を担当する女性編集者J(入社4年目)がご挨拶。版画の魅力について質問をすると……。
「版画は一作家一技法。それぞれに工夫を凝らしているので、同じ木版画でもどうやって作っているのか、分からないことも多いんです。そこが魅力のひとつかもしれませんね」とコメント。
そのほかにも色々とアドバイスを下さったのでした。謝謝。



同日、日本画家の齋正機さんと連載の内容に関する打ち合わせをする編集者MW。好評連載「残滓牧景 M氏ノ運転シタ風景ノ記憶」も残すところあと3回。文章の細かい部分まで念入りにチェックを入れながら、共同作業でページを仕上げていきます。時に、画家の頑固さと編集者のプライドが火花を散らすことも…。でも大丈夫。
〈後に残るものだから、絶対にいいものに仕上げる〉という気持ちで結ばれている限り、心配は無用なのです。
(絆ですね。ちょっと気持ち悪いか?)
残滓牧景の3月号のテーマは「山カラ運バレテクル」。画家が父親の墓参りに帰省した時の情景が、絵さながらに美しく描かれます。お楽しみに。

版画特集進行中~木ノ葉画廊「あけぼの展」

2010年01月26日 | 管理人兼水泳部員N
3月号の「月刊美術」版画特集に協力してくださっている木ノ葉画廊に行ってきました。神田駅と三越前駅の間くらいの場所、通りから少し入ったところにあります。
写真はオーナーの葉満田さん。大西靖子作品の前で撮らせていただきました。

版画メインの画廊。それも江戸時代から続く木版の伝統を活かした風景版画から、モダンなものまで、実に幅広く扱っています。

ちょうど「あけぼの展」というグループ展というか作品展の会期中。
菱田俊子さんとか、青木純子さんとか、女性の作品は明るくていいですね。

菱田俊子さんのシルクスクリーン作品

木ノ葉画廊
あけぼの展─新春を彩る8人の作家たち─
1月18日(月)~30日(土)  24日休み

森田玖吾、一色ちか子、瀧ヶ崎千鶴、大西靖子、菱田俊子、谷内正遠、小春
青木純子。

平山郁夫 最後の版画作品

2010年01月25日 | 管理人兼水泳部員N
昨年平山郁夫先生が亡くなられました。
平山先生といえば、広島での被爆体験に発して、日本の文化の源をシルクロードに求め、平和を願い続けた稀有な日本画家です。東京藝術大学の学長を二度勤められ、国連関係の仕事も数多くされていました。

我が月刊美術では、15年前から版画のリトグラフのシリーズを制作させていただきました。初めは塔シリーズといって、日本の古寺に残る塔を毎年一枚描いていただき、それを限定100枚のリトグラフにして、一般の皆さんに楽しんでいただきました。第二シリーズとして始まったのがシルクロードシリーズで、「古代ローマの遺跡」を皮切りに、ブルーモスク、エルサレムの金のドーム、シリアのパールベック神殿と続き、今年は「明けゆく法隆寺」のタイトルで、朝陽に輝く法隆寺五重塔を描いていただきました。

ところが、絵が完成し、版画を起こし、その最終チェックも終わって、あとはサイン入れをするだけという時になって、先生が急逝されてしまいました。これまでは、最後の仕上げに先生が自筆で一枚一枚に鉛筆サインを書いていただいていたのですが、今年はそれがかなうはずもなく、版権者となられた平山美知子夫人の了解のもと、版上サイン、つまりサインを版に起こしてそれをサインの代わりとしました。その代わり、作品が真性であることの証しとして、弊社が保証書を発行することとしました。

こうして作家亡き後、その新作版画が世に出ることとなったのです。
「明けゆく法隆寺」は、まぎれもなく平山郁夫先生の最後の版画作品であり、現時点でも最新作でもあります。

是非、多くのみなさんにご覧いただき、日本画家・平山郁夫先生の画業に思いを馳せていただきたいと思います。
http://www.gekkanbijutsu.co.jp/shop/goods/10021001.htm
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パーティーに鼻メガネは必須ですが

2010年01月24日 | 月美・自転車部員S
これ、なんだかわかりますか?

なにかの変身グッズ? 。。。うん、惜しい! もうひといき。
年末年始の宴会ネタの残骸? 。。。いやいやいやいや(汗 
たしかにこのブログにはそれ的なネタは多いですが(苦笑

たしかに変身グッズなんですが。。。世界レベルのものでありますよ。

ヒント。これが置かれているのは超有名な現代美術作家のアトリエです。
といえば、もうわかっちゃいましたかね。

正解は、森村泰昌さんが作品制作される際の変身グッズ。
最新シリーズ「なにものかへのレイクエム」にて使用されたものです。

20世紀の代表的イメージになりきる「なにものかへのレイクエム」。
2006年から続くその制作の総集編となる展覧会が、3月11日:東京都写真美術館から始まります。

それを目前に控えたご多忙中にお邪魔して、「本江邦夫の 今日は、ホンネで」にご登場いただきました。
さてさて、どんな対談になりましたか。。。3月号を待て!!

ちなみにアトリエがあるのは大阪・鶴橋。
せっかくここまで来たのだから、と本江先生と二人で国立国際美術館へ。
「絵画の庭 ゼロ年代日本の地平から」を鑑賞しました。

これがまた、とても良い!

とにかく作品本位。こむつかしい理論づけなどナシ。
企画者が、若手作家の創出するイメージに正面から向き合い、
彼らの力を信じてつくり上げた展覧会であることがよくわかります。

その成果のたまものでしょう、若い人を中心に展示室はおおにぎわい。
真摯に、良いものをつくりあげれば、きちんと評価してもらえる。
その現場を目の当たりにすると、なんだか勇気付けられます。

少しでも良い本を作りつづけることができるように。。。頑張らないと。


What do you think this is?
Something for transformation?
Something for the party?

Aha. It is a kind of goods for transform. But the transformation is for much more global level.

Hint! This is put on the studio of world famous contemporary artist.
You got it?

The answer is a Mr.YASUMASA MORIMURA's transformation goods.
It is used for his newest series "Requiem for Someone".

He will appear to the next march issue of our magazine, to "Kunio Motoe's Dialogue".

Please check it.







とっても、ファインアートな土曜日

2010年01月23日 | 野鳥と山野草マニアMW
まずは中堀慎治さんと榎俊幸さんの二人展「不空」を観に、阿佐ヶ谷へ。去年の秋に京都の二条城と清水寺を舞台に開催された「観○光」(かん・ひかり)展出品の屏風が、香染美術に展示中です(2/20satまで)。
11月号のアトリエビューでも紹介した榎さんのドラゴン図と中堀さんの獅子図の対決が実現! あらためてファインアートの底力を再認識させてくれました。海外のアートフェアでもその実力を知らしめる二人。その動きから目が離せませんね。



耳より情報その1:中杉通りにあるビストロ・ラ・シュクレというフレンチが大ヒット。前菜からメイン、デザートまで「うまっ!」を連発でした。ふらっと入った店でランチ1900円はかなり勇気が要りましたが、満足度は120パーセントでした。杉並区阿佐谷北4-6-29TEL03-3330-5667‎


JR千駄ヶ谷駅と信濃町駅の間にある佐藤美術館では、アートソムリエとして知られる収集家・山本冬彦氏のコレクション展を開催中。プロの画家たちの作品が中心ですが(160点)、初期作が多く、「両洋の眼」のようなグループ展とはまた違った目線で楽しむことができました(2/21sunまで)。



耳より情報その2:佐藤美術館から徒歩20分ほどの場所に、SHIZENという器のお店があります(青山方面。アクセスが少し不便)。ここはセンスのいい現代陶芸やガラス作家を扱うセレクトショップで、たまに寄ります。清岡幸道さんという信楽の陶芸家の個展をしていました(1/28tueまで)。
 

日本橋の紫鴻画廊では院展の手塚雄二さんの新作展「天の彩り」が開催中(1/30satまで)。初日に伺えなかったのでお邪魔しました。作家不在かと思いきや、テーブルには手塚雄二、宮北千織、岸野香といった面々の姿が……。その後、松井冬子さんの新作「無傷の標本」を観に、六本木ヒルズの森美術館まで。200×150センチという絹本の大作。イメージもすごいけど、とくに〈ぼかし〉の技術には脱帽です。

松井さんの作品を展示中の「医学と芸術展」(~2/28sunまで)には、古典からコンテンポラリーアートまで、身体に関するさまざまな作品がゴチャマンと展示中。ただ、磯江毅さんの遺作「バニータスⅡ」(闘病)が出品されていることを知らなかったので、作品に再会できたのは収穫でした。気がつけば、榎俊幸さんに始まり、磯江毅さんに終わった土曜日。
なんだか〈彩鳳堂画廊〉な一日でしたね。やっぱり本庄さんってすごい!


「なんでもメッセージ」を設置します

2010年01月23日 | なんでもメッセージ
質問といえば、読者の方から編集部によく電話がかかってきます。

先日も地方在住の方から、「○○年鑑」とか「○○名典」に掲載されるには、何か条件があるんでしょうか?とのご質問。うーん。それを出している出版社に聞けば一発回答されるのですが、どうもそれではダメなのでしょう。やはり、当事者ではなく第三者の意見が大事、ということ。

それだけ我が月刊美術編集部が美術マスコミとして頼られているということです。
そこでせっかくブログがあるのですから、これを利用してなんでもメッセージを設置します。どなたからのどんな質問でも、単なる激励でも結構。可能な限りお答えしますので、どうぞ投稿してみてください。
左の「メッセージメッセージを送る」をクリックすると、メールが送れます。
質問にはナルハヤでお答えしますが、時間かかっても許してくださいね。

北京からの質問

2010年01月23日 | 管理人兼水泳部員N
アート北京のスタッフの一人が、わざわざ英語で質問してきました。
「残ネ~ンってどういう意味?」
残念っていうことだけど
「でもこの場合は意味が通じないんじゃないのかな?」
むむむ?いったいどの場合だろ……わかった、これだ!
『画廊は小説よりも奇なり』が気になり……の記事だ。多少とも日本語の知識があるもんだから、意味をとろうとしたのでしょう。しかしちょっと難しい。しかも野鳥と山野草マニアことMVの迷文なので、そりゃ、中国人にはわからない。

じゃ、翻訳するからちょっと待ってて、といって出来上がったのが、当該ページ下段に付した英訳です。この場合の「残念」は、言ってる自分が残念なのではなく、相手にとって残念ということなので、disappointed とか pity とかは使えない。そこで Out! にしてみました。

早速、聞いてみると、話全体がようやく飲み込めたようで、ゲラゲラ笑ったというメッセージが届きました。海の向こうの笑いをまでを誘ったMWと編集長を、やはり褒めるべきでしょうか。


3月号も取材快調! ただ者じゃない2人のワカモノに密着

2010年01月22日 | 野鳥と山野草マニアMW


開始6回目にして、早くも看板ページとの呼び声も。
好評連載[アトリエビュー]は、北京生まれ、東京造形大学大学院出身のアーティスト・王丹戈(おう・たんか)君(27)が昨年9月から撮影を担当。
自身の初個展を直前に控えた1月19日、鎌倉在住の日本画家・平松礼二氏のアトリエで撮影を敢行しました。



TANKAという名で画家としても活動する彼は、美術雑誌 articleでも特集が組まれるなど、デビュー前から注目を浴びるアーティスト。これまで先輩画家たちを虜にしてきた若き才能に、ぜひご注目を! 
TANKA展「惑星地球へのパスポート」は、2月5日(金)~3月6日(土)まで日本橋のギャラリー・ショウ・コンテンポラリー・アートにて開催。



日本で初めて全国の現役美大生のネットワークを構築。そこから生まれたデータバンクをもとに様々なアート系事業を展開するモーフィングの代表・加藤晃央さん(26)をインタビュー。3年前、武蔵野美術大学時代に同世代の仲間とともに創業し、世界的不況もどこ吹く風?と急成長を続ける同社。なぜ彼が美大生と社会のニーズを結びつけ、ベンチャー企業を興すことになったのか? そのストーリーと今後の展開を、美大生のための就活展「美ナビ展」(3/12fri~28sun/森アーツセンターギャラリー)とともに紹介します。乞うご期待!




月刊美術2月号 発売されました!

2010年01月20日 | 管理人兼水泳部員N
月刊美術2月号が、今日発売されました。
巻頭特集は「やっぱり、ルノワール」

今日から六本木の国立新美術館で開催される「ルノワール~伝統と革新」展を詳しくガイドしています。
日展・白日会の中山忠彦さん立軌会の池口史子さんら日本の著名画家たちがルノワール作品を解説、また日本美術史に与えた影響、さらに日本でルノワールが見られる美術館ガイドなど、盛りだくさんです。
是非御覧下さい。
展覧会のチケットプレゼントもありますよ。

これまでこのブログに書き込んできた取材の成果、例えば
津和野の記事は、シリーズ「アトリエビュー」で天津恵さんを取材したときのもの↓


鎌倉の記事は、残念ながら先日亡くなられた平山郁夫先生の最後の版画「明けゆく法隆寺」の打ち合わせの際の一こま。
大藪雅孝さんと肥後菊は、「現代日本絵画-日本の美展」の記事に反映されています。
そんな感じで、編集者のエネルギーのすべてがこの一冊に凝縮されています。

じゃ、これだけ頻繁に登場しているランチカニはどうなったかって?
それは文字通り、私たちの血肉になっているのです。

The Issue February is published today.
The Special feature is "The Renoir Tradition and Innovation" exhibited in Roppongi the National Art Center Tokyo from today.
Many Japanese painters describe the works, Art historian tell how Renoir paintings influenced to Japanese painters,which museum in Japan we can see his paintings, etc...
In addition, TICKET PRESENT!!
Please check it.

『画廊は小説よりも奇なり』が気になり……

2010年01月19日 | 野鳥と山野草マニアMW
とある日の編集部の会話……

編集長:「MWっ! 読んだこれ? 宮坂さんが出した本」
MW:「ええ。年末にインタビューしましたし……」
編集長:「じゃあさ、このTって、誰のことか分かった?」
MW:「さぁ、分からなかったですね……日本画ですか?」
編集長:「残ネ~ン、不正解!」
MW:(な、何で嬉しそうなんだ、この人は……)
編集長:「しょうがないなぁ……。じゃあさ、K画廊は?」
MW:「もしかして、文中のイニシャルを解読してるんですか?」
(この忙しいのに? 全部? 入稿は?)
編集長:「実名入りがほしい人がいるんじゃないか?」
MW:「……」

 

と、〈場合じゃない時〉に限って面白い本に出会ってしまうものなのです。今回も、ロシアの展覧会に関する長~い原稿を温めたまま新年を迎え、初仕事=下版作業に突入。直後に宮坂さんが書き下ろした『画廊は小説よりも奇なり』の業界マニアックな内容についついハマリ(ゲラで読みました)、ありえないタイミングでつかの間の現実逃避を経験したのでした。(お正月は何してたん?)

編集部泣かせの面白さ、といったところでしょうか?  
ともかく一読の価値ありです。ちなみに実名入りエディションの販売も、その答え合わせも当編集部では受け付けておりません。
ご購入は画廊宮坂までどうぞ。
(「月刊美術(ブログ)」で見た、で月美の株が上昇)

One day in our office...
Chief editor : Have you read this book yet, Mr.MIYASAKA wrote?
MW : Sure. And I interviewed him at the end of last year.
Chief editor : Could you identifiy who the "Mr.T" is?
MW : Well,I could not....Is it a Japanese traditional painter?
Chief editor : Out! You missed!
MW : (W..Why is this man so delightful?)
Chief editor : haha......How about "K" Gallery?
MW : I wonder if...are you breaking the code of anonymous name written in initials.?
(Woo. Aren't you busy? All initials? How is your article going?)
Chief editor : I guess many readers need real name version of this book,right?
MW : ........

We always find interesting books when we are so busy that we cannot read. The book "Gallery is stranger than novel" is written by Mr.MIYASAKA. He is a gallerist,an owner of Gallery Miyasaka located in Ginza. You can find many episodes of this art business world.Very interesting!!