ギコバンスタッフブログ

伊藤工設計スタッフのブログ、日々の様子やプライベートもお届け

震度6強

2022-03-17 18:20:22 | 荒川香奈ブログ
昨夜の地震かなり大きかったですね、荒川です。

宮城野区の自宅アパートではかなり激しい縦揺れを感じました。

段々と強くなっていく感じを思い出すとまだ背中がぞくっとします。

モデルハウスではモノが散乱した程度





着工している現場では特に何事もなく

OBのお客様からも大きな被害の報告は今のところ入っていないので

少しだけ胸をなで下ろしていたところです


ただやはり震度5強を超えてくるとクロスには影響が出ているようです

クロス程度だと使えない場合も多いの思いますが...

保険を使う場合に備えて自然災害時は

証拠となるように被害箇所については写真などを撮っておくといいと思います。

余震が続くのでまだ1週間程度は気をつけて過ごしたいところです。


長期優良住宅 見直しの年

2022-03-02 10:07:24 | 荒川香奈ブログ
2009年から始まった「長期優良住宅」は今では住宅を購入する際に一度は耳にしたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

弊社では10年ほど前から長期優良住宅の認定を取って以来、数えてみると36件の長期優良住宅の認定をとりました。



その名の通り「いいものを作って、きちんと手入れをして長く大切に使う」という目的のために基準が設けられていて、
それを保つための最低30年の維持保全計画も必要になってきます。

認定をとる手間がかかる一方で、固定資産税の減額や補助金を受けることができたりと金銭的なところでもメリットのある制度です。

長期優良住宅が始まってから10年がたち、基準の見直しが進められていましたが、それがいよいよ今年から法改正というかたちになりました。

リフォームや既存住宅での認定が取りやすくなったりと、使いやすくなったところもあれば厳しくなったところもあります。

それは長期優良住宅に「できない地域」が設けられたことです。

基準に「自然災害による被害の発生防止」が追加され、災害の危険性が特に高い区域は原則認定を行わないこととなります。

長期優良住宅の認定を行う管轄によってその取り決めは異なるようですが

宮城県内ではこのような取り決めとなったようです。(2022年2月時点)

仙台市、県の管轄する市町村
(石巻市、塩竃市、大崎市は除く)

【区域の種類】
(1) 地すべり防止区域
(2) 急傾斜地崩壊危険区域
(3) 土砂災害特別警戒区域
(4) 災害危険区域

宮城県「長期優良住宅の普及の促進に関する法律等の改正について(令和4年2月20日施行)」
https://www.pref.miyagi.jp/soshiki/juutaku/tyoukiyuuryou_houkaisei_r4.html


山を背負っているような場所だったり、高台の端のような場所はいま家が建っているとしても指定されている可能性の高い場所なので、注意をする必要があります。

昨年6月の熱海での大規模な土石流災害の発生で、土砂災害への関心が高まったことが今回の改正の背景にあるとみられます。

希望している地域が決まっている場合には、県や市町村が作成しているハザードマップを確認をしておくことをおすすめします。

ハザードマップポータルサイト
~身のまわりの災害リスクを調べる~





2021年(荒川)

2021-12-28 14:13:53 | 荒川香奈ブログ
今年も残りわずかですね

伊藤工設計では今日で仕事納めです

午前中は事務所の片付け

本当に書類の片付けは苦手です...。書かないと分からないたちなので...



いろいろと雑多なメモなどは処分して設計として1軒分でこの量を保存します。大事な図面はこれとPDFファイル保存です。

(社長と工務の分はまた別途です)


年末はカレンダー廻りでお久しぶりにOBのお客様とお話しすることができて

やはり直接お会いできると嬉しいものだなと実感していました

新しい家族が仲間入りしていたり、ご家族の近況をお聞きするのが楽しみです

みなさまにお家はいかがですかとお尋ねすると「快適にすごしています」とお返事をいただけるのが何より

エアコンの使い方だったりもお伺いするとそれぞれのお家によって設定温度や稼働時間は

住みながらお施主が丁度いいものに工夫して使っていただけていました

おおむね狙い通りに使っていただけているのがうれしいところです

そんな話の中で「吹抜けがあってよかったです」と実際に住んでいらっしゃる方から

太鼓判を押していただけることも多く

こちらも改めて吹き抜けのよさを伝えることができそうです

ありがとうございます



さてあと半日、帰りは工事中の現場に顔を出して今年は仕事を収めたいと思います

今年もたいへんお世話になりました

来年もどうぞよろしくお願いいたします


2021年12月  荒川香奈

大工職の勉強会

2021-12-25 14:40:44 | 荒川香奈ブログ

弊社では断熱・気密シートの施工は断熱工事屋さんにお願いしています
(そちらの内容はまた別日に)

その間、2・3日は大工さんは現場に入れないので

国見の断熱工事のタイミングでモデルハウスで勉強会をしました




普段はその現場ごとに事前に打合せをしますが現場ごとに注意するべき部分の納め方を検討したりすることがメインなので

今回は改めて基本の部分を確認しました


内容は...
・住宅に関する性能値について
・いろいろな断熱方法の種類やそのポイント
・住宅業界の断熱/気密/耐久性の情勢について
・設計・公務の仕事内容を大工さんと共有
・工事の段取り/図面について

...などなど、多岐にわたって確認しました


ポイントとしては慣例になっている納め方について

なぜその納め方・工程をやる必要があるのか

どんな効果を狙って材料を選んでいるのかという内容です

改めて意識する機会になったのではないかと思います


全く同じ作業でも目的を理解して作業するのでは

より細かな部分に目が行き届くようになります


午前・午後にわけてなかなかボリュームがあったと思いますが真剣に取り組んでいただきました

時には「参考にした資料の例はこうだけど伊藤工設計の建物ではこうした方がいいんじゃないか」

「現場としてはこうしてもらった方が分かりやすい」

「こういったやり方もあるけどどうだろうか」と大工さんからのアイディアや意見ももらえたので

それを参考にまたこちらでも納め方や図面の書き方をブラッシュアップすることができそうです

お昼はみんなで牛タンをごちそうになりました(社長ごちそうさまです)







10年点検①

2021-12-14 18:05:15 | 荒川香奈ブログ
こんにちは、荒川です

12月の初旬に弊社で初めて「長期優良住宅」の認定をとったお宅の10年点検に行ってきました

長期優良住宅という名の通り、住宅を長期的に優良な状態を保つためには点検と必要に応じてメンテナンスが必要になってきます

認定を取得した際に「維持保全計画書」というものを作成しているのでそれにそって点検を行います

10年点検では躯体の点検を行うので瓦屋さんと大工さんに協力してもらい点検を進めました

どやどやと人が来るので「こんな大事なんですか」とお客様を驚かせてしまいましたが

屋根にのぼったり


天井裏を覗かせてもらったり


点検を行わせてもらいました

3.11を経験したお宅でしたが、10年経って躯体的な問題はありませんでした

瓦もキレイなままで屋根に関してはこの先も特にメンテナンスは必要ありません

ただ、やはりというところではサイディング外壁の継ぎ目部分のシーリングは劣化が目立ち


部分的にメンテナンスが必要なサインが出ている状態

特に南面のよく日が当たる場所ではだいぶヒビが入ってきています

足場をかけての本格的なメンテナンスはまとまったお金がかかりますが

外装の種類や立地・建物形状によって必要になるタイミングは違うにせよ

健全な状態を維持するためにはどんなお家でも必要になってくるメンテナンスです

今回のお宅も時期をみて外壁の塗り替え・目地の打ち直しをご提案する予定です