なんでこんな救いのないお話になってきたのでしょうか……。
以下、ドラマ「コード・ブルー」第9話の感想、というよりもボヤキです。
黒田の制止を振り切り、安全確認をせずに事故現場に飛び込んだ白石。
その時、黒田と白石の上に鉄骨が落ちてきます。
白石をかばった黒田は鉄骨の下敷きになり、身動きが取れなくなってしまいました。
藍沢たちが駆けつけた時には、黒田の右手は鉄骨に押しつぶされ、レスキューを待っていては命も危険な状態でした。
藍沢は意を決して黒田の右腕を切断し、救命救急センターへヘリで搬送します。
(ここまでが前回第8話のあらすじ)
黒田の右腕は縫合手術で何とか接合することができました。
しかし機能回復はほとんど期待できず、もうメスを持つことは不可能と思われました。
外科医としての黒田の生命は絶たれたのです。
黒田の事故を受け、翔北病院では安全管理委員会が開かれました。
現場を知らない委員たちの執拗な追及に、パイロットの梶寿志(寺島進)はたまりかねて立ち上がります。
「あんたさあ、今迄に目の前で、死にかけている人間を見たことある?
そん時に一刻も早く助けようとして飛び込んで行った人間をあんたら責められんの?(中略)
それをあとになって何だかんだ能書き言うんだったらよ、てめらでやってみろってんだよ。
…だから、白石先生のやったことはだあれも責められないってことだ。(中略)
俺も一緒だよ。瀕死の患者を運ぶ時、一刻も早く病院に搬送しようと願う、それ以外は何にも考えない。それがプロだ」
「あなたは何回フライトしました?」
「そんなのいちいち数えてねーよ。何千回だよ」
「そのうち何回事故を起こしました?」
「ふざけたこと言ってんな。ゼロだよ。事故ったら死ぬんだよ」
「それがプロです。
誰も悪気があったとは言ってない。ただやる気があっても腕が未熟だった。プロじゃなかった。
プロじゃない医師をヘリにのせる救命の制度そのものに問題があったんじゃないか、と指摘しているんです」
これはやはり委員会の一本勝ちというところでしょうか。
ドクターヘリの制度が二次災害と隣り合わせである以上、やはり自らが事故に巻き込まれてはならないと思います。
善意の医師が、文字通り命がけで命を落としてしまうようなら、そんな制度は存在してはいけないでしょう。
その意味で、今回の白石の行動は残念ながら軽率であったと言わざるを得ないです。
本当になんでこんなに救いのないドラマになってしまったのでしょうか。
現代の医療問題を軸に、青年医師たちがさまざまな患者や症例に出会い、医師としても人間としても成長していく――そんなさわやかなドラマだと思っていたのに……。
今回の黒田の取り返しのつかない事故は、どう考えても後味の悪い結末としかならないような気がします。
白石にも消して消えることのない傷を心に残したに違いありません。
関係者全員PTSD(心的外傷後ストレス障害)になっても不思議ではないです。
そんなこんなで大変なところに、10年前に離婚した黒田の奥さんと息子さんが現れます。
しかも息子は事故で内臓破裂、何とか手術で危機を脱したと思ったら、検査の結果難しい脳腫瘍に侵されていることが判明。
……このドラマは一体どこへ向かっているでしょうか……
*トップの画像は、真中のお人形がベッツィー、向かって左側がビーニーベイビーズのSneaky、右がKirbyです。
ベッツィーが着ている服はリカちゃんのお洋服です。
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(同窓で開きます)