熊本手作り石けん教室 Witch's Kitchen -魔女厨房-

HSAハンドメイド石けん協会マスターソーパー、サリーのブログです。

魔法のコンフェ

2015年05月22日 | Witch's Kitchen


こんにちは。
石けん教室@熊本の
サリーです。

6月8日は
小幡有樹子先生の講座ブッククラブ1ー1「エキス」
基礎シリーズ「基礎の基礎」です。

皆さまお誘いあわせの上
ご参加ください。

先日の葡萄の樹液石けんを
型だししました。



かわいい! ← 自我自賛

葡萄をイメージした
まん丸コンフェ。
大きめだから
ソーダ灰を心配してました。

…そういいながら、
保温箱に入れ忘れて、
常温放置。

だけど暑いから、
いい感じに夏石けんの
仕上がり具合(^O^)/



ほのかに香る葡萄の香り。

夕暮れの大叔母の屋敷の入口。
九州山脈を臨む山間部には珍しく
葡萄の木があった。

その果実は、堅く小さかった。

なんの童話だったか忘れたが、
鹿の角に葡萄の蔓が絡みつき
実がなっているという話があった。

あの物語の葡萄って、
きっとこんな葡萄だと、
かってに想像した。

そしてちぎって
口に含んだ果実は、
それはそれは酸っぱかった。



熊本の山奥で
美味しい葡萄は育たないのかと
寂しい気持ちになったことを
思い出した。

香りは忘れていた記憶を蘇らせる。

大叔母は
どこか意地悪な物言いをするから
幼心にもあまり好きではなかった。

それでも祖母が亡くなった時、
暮れ行く空を見上げながら、
つぶやいた。
「明日の今頃は、
婆さんな(おばあちゃんは)
ひとっで(一人で)楽しかとけ行かす
(楽しいところへ行ってしまう)」と。

大嫌いな大叔母だったが、
その言葉に
祖母が遠い存在となったことを
感じて、思わず涙こぼした。

市場に流通する
甘く美味しい葡萄には
思い出すことのない
思い出。

今でも胸が痛くなる。

きっと誰にでもある
香りにまつわる記憶。

一人一人の記憶は違っても、
香りによって
呼び起こされる記憶を
懐かしむ時間を
共有する空間があっても
いいんじやないかなぁ…。

そう、思う。

考えてみよう(*^_^*)
コメント
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