終了間際になってようやく「ブロークバック・マウンテン」を観る。
むむむ、感想が難しいな。
一緒に観た姉のように、素直に涙することが出来れば良いんだけど、
決して嫌いな映画ではないんだけど、
いろんな映像が深く心に染み込んでもいるんだけど、
そうなんだけど、なんだかな~。
手放しで「素晴らしい映画だった!」といえないんだよな。
のどに小骨がひっかかったように何かが気になる。
それが何なのかよく分からない。
映画を見ている間ずっと、
なんてしあわせな人たちだろうと思っていた。
あの二人は決して一緒に暮らせないからあれほど強く求め合うのだ。
これは恋愛の鉄則。
ハードルが大きいほど想いは増す。
もちろんゲイに対する差別や偏見なんてあってはならないし、
そのことが二人の間に影を落としているのだけど、
この映画はそのことを訴えているわけではない。
間接的にはもちろんあるけれど。
むしろ、イニスは自らの偏見に苦しむのだ。
そして不倫。
二人の関係は不倫以外の何ものでもないのに、
彼らが男同士であるということで、
本来は隠されるべき行為が何故か公然と行われる。
「釣りに行く」とだけ言い残して、何年も繰り返される逢瀬。
妻に対する後ろめたさや葛藤が、驚くほど希薄だ。
二人の狂おしいまでの恋心(相手を求める気持ち)に共感できれば、
これほど甘く切ないラブストーリーはない。
しかし、一歩引いて見ると、
これほど傲慢でいいのだろうかとも思える。
人生のスポットライトはあなたたちだけにあたっているわけではない。
妻も子供も両親も、家族がいるのだ。
それでも、あのブロークバック・マウンテンでの短い夏は、
川面に反射する光のようにキラキラと輝いて、
見ている私たちの心の隙間に忍び込む。
私のブロークバック・マウンテンはどこにあるのだろうかと。
どこにあったのだろうかと。
むむむ、感想が難しいな。
一緒に観た姉のように、素直に涙することが出来れば良いんだけど、
決して嫌いな映画ではないんだけど、
いろんな映像が深く心に染み込んでもいるんだけど、
そうなんだけど、なんだかな~。
手放しで「素晴らしい映画だった!」といえないんだよな。
のどに小骨がひっかかったように何かが気になる。
それが何なのかよく分からない。
映画を見ている間ずっと、
なんてしあわせな人たちだろうと思っていた。
あの二人は決して一緒に暮らせないからあれほど強く求め合うのだ。
これは恋愛の鉄則。
ハードルが大きいほど想いは増す。
もちろんゲイに対する差別や偏見なんてあってはならないし、
そのことが二人の間に影を落としているのだけど、
この映画はそのことを訴えているわけではない。
間接的にはもちろんあるけれど。
むしろ、イニスは自らの偏見に苦しむのだ。
そして不倫。
二人の関係は不倫以外の何ものでもないのに、
彼らが男同士であるということで、
本来は隠されるべき行為が何故か公然と行われる。
「釣りに行く」とだけ言い残して、何年も繰り返される逢瀬。
妻に対する後ろめたさや葛藤が、驚くほど希薄だ。
二人の狂おしいまでの恋心(相手を求める気持ち)に共感できれば、
これほど甘く切ないラブストーリーはない。
しかし、一歩引いて見ると、
これほど傲慢でいいのだろうかとも思える。
人生のスポットライトはあなたたちだけにあたっているわけではない。
妻も子供も両親も、家族がいるのだ。
それでも、あのブロークバック・マウンテンでの短い夏は、
川面に反射する光のようにキラキラと輝いて、
見ている私たちの心の隙間に忍び込む。
私のブロークバック・マウンテンはどこにあるのだろうかと。
どこにあったのだろうかと。
妻も両親も子供も、知らなーい、っと。