最初に 今回の記事はNHKFM様の番組「今日は一日ガンダム三味Z」の放送内容からの引用があります。もし著作権等の関係で問題があり、削除依頼がありましたら、すぐに削除を行う旨を明記いたします。また、番組内での声優の榊原良子様の「緊急事態宣言下での、今の日本での暮らしについての皆さんに向けたメッセージ」をそのままの内容で記載しております(書き起こしに関してはツイッターにて燕子花様にご協力を頂きました)。
ばるたんです。5月6に日に放送されたNHK-FMの番組「今日は一日ガンダム三味Z」をほぼ丸一日、リアルタイムで聞きました。
8時間半という長時間の放送があっという間に感じられた素晴らしい内容の番組でした。司会の里アナウンサーの進行もお見事で、アシスタントの星アナウンサーの初々しいガンダム初心者ぶりも聴いていて微笑ましかったです。ゲストの方々も多彩かつ濃いお話ばかりで大満足でした!
さて、この番組のラスト15分に声優の榊原良子さんがゲストで登場されました。私は榊原さんの長年のファンで(好きになったきっかけはZガンダムに登場したハマーン様の演技です)このサプライズに非常にテンションが上がったのですが、榊原さんはハマーンという役とZガンダムという作品について、こう話されていました。
「両親から戦争の悲惨さを直接聞いていたので、自分の出演作について、戦争や争いが格好いいという作品やキャラクターにしたくないという思いがあった。ハマーンを演じている間はよく落ち込んでいた。ゼータの終盤にハマーンが格好いいという評判を聞いて演技を失敗したと思った」(要約)
自分がこれまでにZガンダムという作品を見てきて、まったく想像も出来なかった心境でした。私の知識不足かもしれませんが、榊原さんはこんなに繊細な方だったのかという驚きがありました。
この後、榊原さんは「その後はハマーンという存在に(もっと肩の力を抜いて?)と思うようになった。自分自身が肩の力を抜いて役と向き合うという姿勢を身に付けて行く過程に重なっていたとも思う」と話されていて、なんだか自分としてはホッとしたような気持ちになりました。
榊原さんはガンダムについてのお話をされたあと、司会の里アナウンサーの「ガンダムファンに向けて、今の大変な時代にどう向き合うかといったメッセージをいただけませんでしょうか」という投げかけに「用意をしてきたものを読みます」と応えられてから、下記のように話されました(以下は放送内容の書き起こしです)。
「つまんないなぁ…って思ったって良いじゃない。いつまで続くんだよ…って腹立てたって良いじゃない。自分がこれからどうなるんだろう…って不安になっても良いじゃない。あれがしたいこれがしたい…なのにできないって地団太踏んでも良いじゃない。
自分は我慢が足りないのかな?って自分を責めてても良いじゃない。他の人は楽しそうなのになんで自分だけ?って不満たらたらしたって良いじゃない。そんな自分が恥ずかしいって落ち込んだって良いじゃない。人間なんだもの。人間なんだから、そうなったって良いじゃない。
だって、それでも今何をしなければならないかを皆きちんとわかっているんだもの。そう。自分を守ることが人を命を守るのだって、あなたも君も皆わかっている。そのわかっているっていうことが一番大切。一番価値あること。誰かが言っていた。明けない夜はない、と。
そして私は言いたい。やがて陽は必ず昇る。 皆で一緒に陽が昇るのをしっかりと見よう。 きっと今までに一度も見たことがない、素晴らしい日の出だよ。その時、皆が皆、同じ最高の達成感をわかちあえる。これって凄い。そうじゃない? はい…皆頑張って!大丈夫だよ!」
榊原さんはとても穏やかな声で、Zガンダム最終回ラストシーンで使われたBGМが流れる中、このように話されました。自分の感想等は、ここには敢えて書かないでおきます。ただ、この榊原良子さんのメッセージがより多くの方に伝わってゆく事を切に望みます。
今回、この番組を聴けて本当に良かったです。放送をメールで教えてくれたり、ツイートで教えてくれたりした友人の皆さんに感謝します! また、書き起こしにご協力いただいた燕子花様に、改めて最大級の感謝と敬意をお伝え致します。
(了)