きまぐれ、かっちゃんねる。

福知山生まれ。北近畿全域に出没中。
自分の手で作り、育てることの素晴らしさを
ずっと忘れずにやっていきます。

あけび・・・自然な甘さが懐かしい

2009-10-14 00:27:12 | 春・夏・秋・冬

 

野いちご、ナツメ、フナメ、ムカゴ、ヤマブドウ、山栗、

 

子どものころ。

 

いったん山に入って遊びだすと、山の果実の食べ放題でした。

 

 

 

そんななかで、秋になるとたくさんとれるのが「あけび」

あけびは甘いのですが小さな黒い種が多く、結構食べにくいです。

割れた紫色の果実の中の白い部分を口いっぱいにほおばって、

よく味わったら、種だけを口から一気に、

スイカの種を飛ばすように吐き出します。

 

 

特に甘くておいしいのが、

この白い部分が熟して『半透明』のようになったもの。

子どものころは半透明になったものをアタリと言っていました。

アタリを採れたら、『だだ白いだけの実』×3本と

交換することができました。

 

 

紫色の皮は捨てていたのですが、最近では、

旅館や料亭で皮を料理として利用しているそうです。

あけびの皮に詰め物をして、蒸したり揚げ物にしたり、

皮を細かく切って炒めたり、ゆでたりしています。

 

 

田舎では「どこの山にもあるもの」ですが

都会では「お金を払って食べるもの」。

「グルメブーム」であけびが都会に紹介され、

付加価値(珍しさなど)も加わって、

山形県ではあけびを栽培する農家が増えてきたとか。

都市圏では秋の山里の風情を演出してくれる果物として、

店頭に彩りを添えてくれます。