梅雨入りの前に、「わが庭の赤・白・黄色」と題して、グミの実(赤)、ヤマボウシの花(白)、キンカンの実(黄色)を、紹介させていただきました。
その後、真っ赤に熟したグミの実は、鳥たち(主にヒヨドリ)にすっかり食べ尽くされて、姿を消しました。ヤマボウシの純白の花も枯れ落ちて、今は上向きに伸びた細い果柄(かへい)の先に緑の実がついています。
梅雨入りしてからは、別の花や木の実が次々に色づいて、それぞれに存在感を主張し始めました。
1 ツツジ。北側で西日だけの日照のせいか、例年、遅咲きで、今年もようやく梅雨入りの時期に満開を迎えました。小ぶりですが、なかなか華やかです。
2 スモモの実。私が一番楽しみにしている庭の果実です。昨年は、実がならなかったのですが、今年は20個ほどの実がつきました。赤く色づき始めたので、取りごろはいつかなと思っていたら、いつの間にか真っ赤な実がいくつか地面に落ちているではありませんか。熟しすぎて落ちたのかと思いきや、鳥が突(つつ)いた痕(あと)が、しっかり残っています。果柄が細いので、突かれるとすぐに実が落下するようです。観察していると、スズメたちがやってきては、チュンチュン鳴きながら、楽しそうに食しています。勘弁してよ、と思いながらも、熟し時を心得た鳥たちには、感心してしまいます。
3 紫陽花(あじさい)。青い紫陽花です。淡い中にも、寒色系・暖色系といろんな色がある紫陽花ですが、わが庭の紫陽花の「青味」が一番 美しいと感じます。
4 ゴーヤの花。出窓の日よけに緑のカーテンを作るべく、下にプランターを置いて、苗を植えました。まだ懸命に茎を伸ばそうと成長過程ですが、下の方には黄色い花が咲き始めました。葉が生い茂り、苦みのある実がなるのが、大いに楽しみです。
5 紫式部(ムラサキシキブ)。細い枝に、薄紫色の小さな花が咲き始めました。いかにも控えめな花です。源氏物語を書いた紫式部さんは、どんな性格の女性だったのでしょうか?
6 ホタルブクロ。こちらも、薄紫色の花を咲かせ続けています。私が、この地に越してきたころは、近くの沢に蛍が棲息していたのですが、今は姿を消してしまいました。
7 ブラックベリーの実。毎年、蔓(つる)を伸ばして、おいしい実を提供してくれます。全体として赤く色づき始めましたが、一部は、熟して黒くなってきました。
梅雨空の下、庭に彩を添えてくれる花や木々は、どれが主役でどれが脇役というのではなく、それぞれが自分の場所で自由に個性を発揮していて、いわばみんなが主役です。
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