ついに器具がはずれ自由の身に

今日は息子の歯医者の日

何カ月か前に先生は

「レントゲンをとるからね

お母さんに来ていただいていてね」

そんな風に言われていたそうだ

息子は長い間、矯正中であった

小学２年生から矯正歯科にかかっている



始まりは３歳の誕生日前

近所の女の子とアパートの周りを走っているときに

事件はおこる

息子は大好きなミニカーを持って走っていた

南側の方、駐車場

いつも足で蹴って走るホイルローダー

よくごろごろとやかましく走っている場所だった

突然泣き声が聞こえたので

見に行ってみると

左の上の前歯が斜めに切れていた

手にミニカーをもっていたため

転倒した時、

彼は目の前にあったフェンスの根元のブロックに

顔から衝突してしまったのだ

帰ってうがいをさせて血を拭いて・・・

一瞬息をのむほど驚いたのが

歯の神経が見えていた事だった


いたいよな・・・これ



引っ越して半年もったっていないから

歯医者を知らなくて

電話帳と、買ったばかりの住宅地図で

近くらしき歯医者を見つけ、行ってみたら

女性だったのでほっとした、

・・・のもつかの間

今から歯を抜くからと

動かないよう息子の上に乗って抑えるよう指示される・・・

ちっさい息子を上から押さえつける



あれから１５年

矯正歯科に通ってかれこれ１２年

良く頑張ったなぁ

毎日の歯磨きとか

過剰歯の取り出し手術・・・前の歯ぐきを切って取り出し

麻酔が切れて、脂汗が出るくらいの痛みを経験して

普通だったら、

もしかしたら一生出てこなくて

特に関係の無い歯だったかもしれない



けれど、いつの間にか先生からは歯磨きを褒められるほどになっていた

ついに器具をはずして寝れるという許可が

とうとう出た

よかったね

上の奥歯抜いた後に、親知らずがいつの間にかちゃんと収まるよう並んでいた

よかったね

君の将来を決める経験となった

ほんとに良かったね

さあ、

これからその並びのよい歯で

おじいちゃんになるまでい～っぱい笑ってね

これからもその歯を大事にしてやってね

いままでより長~い時間、

君は、その歯と共に生きてゆくのです。