オホーツクの海辺に一番近い駅、北浜駅の展望台で写真を撮っていたら、
海辺に人だかりが
すわ、サツジンジケンかって、
いかんいかん、西村京太郎サスペンスの見過ぎだ。
『流氷ノロッコ号殺人事件-流氷の海に消えた資産家女性』なんて題まで浮かんだ。
で、こんなときは駅舎のレストラン『停車場』の方に聞いてみよう。
お店のきれいなおねえさん、「あ、あれは”クリオネ”ですね。」と、こともなげにおっしゃる。
「ゲゲ~ッ!クリオネですか!」と、私。
しかし、よく考えたら、クリオネは天然記念物でも禁漁のものでもないのだから、別に取ってもいいのか。貝の仲間だからね。
そう言えば、斜里の方の小学校ではクリオネを取って学校で飼って観察していると新聞にも載っていた。冷たい海水が必要なので、飼育はたいへんだそう。
網走のお土産に、”クリオネグミ”というのがあって、ほんと半透明なのまで似ていて、食べるにはちょっと気持ちわりぃけど、甥っ子のジンジンにはすこぶるウケて、パクパク食べてくれる。
ホンモノは取っても食べないと思うけど、ほんとめんこいよねえ。クリオネ。
「えさをとる姿は気持ち悪いよ」とかいうが、私はそこまでは言わない。
あの両手(に見えるもの)を懸命に動かして泳いでいる姿だけで、いとおしいと思ってしまうんだわ。
あぁ、としとるとなんでもいとおしく思えるんだねえ。(笑)