今日は、私の友人、妙木くん(仮名)が、19歳にして自ら命を絶った日です。
今年はあまり落ち込むことなく過ごしていて、海とも、連絡船とも、和解できたなぁと感じていたけれど、いざ当日の朝を迎えると、もう38年も前になる、自殺判明当日の朝の寄宿舎の様子がまざまざと蘇ってきて、少し慌てた。
けれど、連れ合いと久しぶりに話をして、うれしいことも知って落ち着いた。
19歳で亡くなった彼と、57歳の私と、違うところは何だろうと考えた。
19歳の彼は、純粋なままでいられたが、57歳の私は、悪いこと、汚いこと、臭いことをいっぱい経験して、それでもほんの時々やってくる、今日の朝みたいなうれしいことに感動して、生きている。
私は生きているから、これからも、多分、ずるいこと、悪いこと、汚いこと、臭いことに身を染めることだろう。そうしながらも、存分にいろんな冒険をして、「いろんな経験、したなぁ」って最期を迎えようと思う。