函館深信 はこだてしんしん-Communication from Hakodate

北海道の自然、そして子どもの育ちと虐待について

羅臼・エゾシカ・家のカゲ

2010-04-13 | Birds and animals of Abashiri, Shiretoko

羅臼町市街から岬へ向かった国道の上で見つけたエゾシカさんですが、道から横にそれ、見えなくなったので、車を路肩に停めおそるおそる探すと、いました。
民家と倉庫の間に。


全身に緊張感があふれています。


こうやって写真でゆっくり見ると、前脚より前の部分、首頭にかけての部分がけっこう大きくて、四つ足の微妙なバランスの上になりたっている体型であることがわかる。








あまりエゾシカさんの行く手をふさがないようにと思ったのだが、あいにくの袋小路。
その袋小路の出口に私がいるかっこうになり、エゾシカさんもちょっとイライラしてきて、前脚で地面を掘り出した。








すると、ゆっくりと前進して民家の裏へ。




民家のカゲに消えた。




民家の裏は、切り立った崖になっていて登れそうになかったし、反対側に出てくるかと見ていたが出てくる様子もなかった。
民家の裏には当然ガラス窓なんかもあっただろうから、あばれてガラス窓を割ってしまうなんてことになったら困るので、それ以上近づくのはやめた。

あのエゾシカさんは今も無事にしているだろうか。
そして、あの民家にも被害がなかっただろうかと、今も案じている。

羅臼・エゾシカ・道の上

2010-04-12 | Birds and animals of Abashiri, Shiretoko

羅臼に行った時、羅臼町市街から知床岬方向へ車を走らせていると、なんと道の上をエゾシカが。


羅臼では日常のことなのか、横をダンプカーが走っていったが、それでもエゾシカは悠々と歩いていく。


このあたりは、海岸線まで崖がせり出しているため、エゾシカもどうやって山にもどったものか困っているようでした。


あわててカメラを持ったため、露出不足。
それをムリに修整しているので白っぽい画像になっています。


後ろをつけられて、不満そうなエゾシカさん。






この後の様子はまた後で。

羅臼相泊のエゾシカたち

2010-04-04 | Birds and animals of Abashiri, Shiretoko

羅臼町の知床岬の突端、相泊までワタリガラスを求めて走り回っていたが、どうしても会えずがっかりして戻ろうとすると、道の横の雪山にエゾシカが。


りっぱな角のオスのエゾシカがこちらをうかがっていた。


どうやら、山を降りてきたものの今度は坂を上ることができず困っているようだった。


エゾシカたちは胸まで雪につかりながら助走をなんどもつけ坂をのぼろうとしていた。




何度か失敗しながらも、なんとか坂を上り山へ帰っていった。

鹿のすね骨をもつキタキツネ-拡大!

2010-03-29 | Birds and animals of Abashiri, Shiretoko
昨日アップした、シカのすね骨と思われる骨をくわえて運ぶキタキツネさん、さらにアップ・拡大してみました。
キタキツネさん、こわいかおしてますねえ。
きっと、わたしが骨をねらっていると思ったんですねえ。

「キタキツネさま、鹿のスネ骨お持ち帰りで~!」-根北峠の自然の営み

2010-03-28 | Birds and animals of Abashiri, Shiretoko
今週はいよいよ年度末年度始めが交錯するとあって、職場に行くのがつらい方も多いのでは。
そんな時は”自然”に目を向けることが大切かもしれないと、写真家の星野道夫さんやアイヌ民族の文化が教えてくれた。

レンタカーを借りて羅臼に行った時の写真はまだ続くのだが、ぜひお疲れのみなさんの日曜日の夜にこの写真を届けたいと、順番は違うが羅臼からの帰りの根北峠の写真を。
車を走らせていたら、車道の私の走行車線の前を一目散に走るキタキツネが。
あわてて、ハザードランプをつけ助手席に置いていたカメラに手を。
私を追い抜いていく車の前を横切り、キタキツネは雪山の上へ。


峠の道とあり、画面左手は山。キタキツネは除雪で積まれた雪山に一段上ると、こちらをしっかとにらんだ。口には何か大きな物をくわえている。
(※一番最後にこの写真の拡大したものがあります。)


Zの形をしたそれは鹿のような大きな動物の骨のようだった。


しばらく私をにらんでいたキタキツネであったが、ふいときびすを返すとまた走り出した。




そして除雪の雪山の向こうの谷へ降りようとしたのか、さらに雪山の上に上った。


そして、再度私に一瞥をくれたが、

下には降りられない場所と判断したのか、また走り出した。


体からはみだすような大きな骨をくわえ、ずんずん進んでいく。
ちょうど私の進行方向だったので、私もゆっくり進んでは停まってシャッターを切った。










ちょうど、どこかでワタリガラスに会えるのではと、望遠レンズをつけていたのである程度の大きさに撮ることができた。
ちなみに、私の望遠は200ミリのズーム。
羅臼の日の出を撮っている時も、屈斜路湖で白鳥を撮っている時も、カメラ小僧(カメラオヤジだけど)に出会うと、その人たちは必ず顔より先に、カメラとレンズをちらりと見る。
そして、こちらが入門機だとわかると、(ふっ、そんなもんか。勝ったね。)とでも言いたげに満足そうな顔をする。
だから、カメラ小僧が集まる場所にはあまり行きたくない。
だけど、
写真は、機種の良し悪し、レンズの良し悪しではないと思うよ。
この網走探信の写真を、ある人は、”玉石混交”(ぎょくせきこんこう-玉のようなよいものも、石のような雑なものもまざっている)と言ってくれたけれど、それはほめてくれたのだと思っていて、自分では結構いいせんいっていると思う。
入門機だとしても、私のカメラ(初期の『EOS DIGITAL』)は、私を支えてくれている大切なカメラ。とっても感謝している。
雷の大雨の中で写真を撮ったり、雪で濡らしてしまったり、ぶつけてしまったりしても、がんばってくれている、大好きな私のカメラだ。




キタキツネさんは、(マダ、ツイテクルノカ!)といいたげに何度もこちらを振り返り、私をにらんでいたが、キタキツネさんにとっては迷惑な話で、とてもおそろしげに思ったことだろう。
でも、きみのたくましさを見ることができて、とってもうれしかった。
春が来る前の今が、野生生物にとっては一番厳しい季節だが、今も根北峠のどこかを、キタキツネさんは忙しく走り回っていることだろう。

羅臼の空の神

2010-03-27 | Birds and animals of Abashiri, Shiretoko

羅臼ビジターセンターのシマフクロウ標本。
アイヌ民族の人たちは、「コタン・クル・カムイ」(村を守る神)と呼んで敬っていたそう。夜空にひびく鳴き声の大きさからつけたんだろうと、阿寒で会ったアイヌコタンの四宅さんはおっしゃっていた。
ちなみに、森の神は、ヒグマ、海の神はシャチということです。


こちらには、シマフクロウの骨格の標本もあり、そのみごとな骨格にしばし見入った。

羅臼ビジターセンターのヒグマ

2010-03-25 | Birds and animals of Abashiri, Shiretoko
これも羅臼のビジターセンターの展示。
しゃけさんの「た、たっけて~」というさけびが聞こえてきそうなほどリアルな展示です。

前記事のこと、娘からのコメントで、「人のことを『やる気がない』とかネット上で書いちゃダメ」と注意されたけれど、私としては、プロとして、仕事として、自然ガイド国立公園ガイドにかかわっている以上、プロ意識をもってやってほしいと思うんですよね。
わかっていだだけるかな?まー☆さん。
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【と、書いたけれど、「やっぱりな~」と思い、前記事の批判は削除しました。それに、ずっと確信がもてなかったのだけれど、ビジターセンターの方が言っていたように、山の方、熊の湯の入口で、ワタリガラスに会っていたのです、私。
ビジターセンターの方、ごめんなさい。】