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北海道の自然、そして子どもの育ちと虐待について

古梅のキタキツネ-夜の峠をめざして6

2010-07-03 | Shiretoko,Bihoro,Akan-阿寒・知床

前回徒歩で美幌峠をめざした時には、美幌町古梅まで阿寒バスで来た。
横断歩道の標識が見えて、学校があることを教えてくれる。

古梅の市街地。

3年前にママチャリで夜に来た時には、霧の中あのバスの待合室にお世話になったものだ。

待合室の前に座り、一段低くなった学校のグラウンドを見るともなしに見ていたら闇夜に動くものがいる。

キタキツネだった。



ほんとうに耳が大きい。





犬みたいに耳をかいている。

私が何かをくれると思っているのか、私の周りをウロウロ。



だけど、野生のきみにエサをあげてはいけないのだよ。
人間にも、きみにも、不幸をもたらしてしまうからね。



「なんにもないよ。」、「ほらほら、そっち行ったら危ないよ。」などなど、一人の私のよい話相手になってくださった。











キタキツネさんは、私が休憩を終え歩き始めてからも500メートルほど、着かず離れず付いてきていたが、しばらく後に振り返ると道の脇の畑に消えたのかすでにいなかった。
私はキタキツネに何も与えなかったが、私はキタキツネからなんとなく暖かいものをもらったように思った。


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