20年前に米国で元妻を殺害した後、逃亡先のメキシコで殺人罪が確定した男が、仮出所後に再入国した米国で再び殺人罪に問われた事件の裁判が11日、カリフォルニア州サンディエゴ郡上級裁判所であり、裁判官は同じ罪で2度処罰することを禁じた「一事不再理」に違反するとし、公訴棄却の決定をした。ロス疑惑「一美さん銃撃事件」を巡って係争中の元輸入雑貨会社社長、三浦和義容疑者(60)(日本で無罪確定)のケースと構図が似ており、検察側は今後、厳しい法廷論争を強いられそうだ。
決定などによると、メキシコ人の被告は1988年5月、離婚話のもつれで、同郡内で元妻を刺殺した後、メキシコの実家に戻ったところを逮捕され、同年、懲役11年の判決が確定。メキシコで服役し、94年に仮出所した。同被告が米国に不法入国したという情報をつかんだ同郡の未解決事件捜査班が、昨年9月に逮捕。同郡検事局が殺人罪などで起訴した。
同州刑法は一事不再理の原則を外国判決にも及ぼしていたが、米国で犯罪を犯した後、メキシコに逃亡し、再入国するケースが相次いだことから、2004年、刑確定が外国の場合、再び同州内で処罰できるよう刑法を改正した。
決定は、同被告のケースはメキシコでの刑確定が改正前だったため、「(刑罰)不遡及 ( そきゅう ) の原則に抵触する」とし、起訴は無効と判断した。
検察側は「連邦最高裁は被害者のために、適正な処罰を行うことを認めている」と主張していた。
三浦元社長がロサンゼルスで、逮捕状の破棄を求めた裁判の審問は23日に開かれる予定。三浦元社長のケースも、日本の最高裁で無罪が確定したのが03年で、カリフォルニア州刑法の改正前のため、今回の決定が影響する可能性がある。
決定などによると、メキシコ人の被告は1988年5月、離婚話のもつれで、同郡内で元妻を刺殺した後、メキシコの実家に戻ったところを逮捕され、同年、懲役11年の判決が確定。メキシコで服役し、94年に仮出所した。同被告が米国に不法入国したという情報をつかんだ同郡の未解決事件捜査班が、昨年9月に逮捕。同郡検事局が殺人罪などで起訴した。
同州刑法は一事不再理の原則を外国判決にも及ぼしていたが、米国で犯罪を犯した後、メキシコに逃亡し、再入国するケースが相次いだことから、2004年、刑確定が外国の場合、再び同州内で処罰できるよう刑法を改正した。
決定は、同被告のケースはメキシコでの刑確定が改正前だったため、「(刑罰)不遡及 ( そきゅう ) の原則に抵触する」とし、起訴は無効と判断した。
検察側は「連邦最高裁は被害者のために、適正な処罰を行うことを認めている」と主張していた。
三浦元社長がロサンゼルスで、逮捕状の破棄を求めた裁判の審問は23日に開かれる予定。三浦元社長のケースも、日本の最高裁で無罪が確定したのが03年で、カリフォルニア州刑法の改正前のため、今回の決定が影響する可能性がある。
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