愛荘町の歴史文化博物館で、昔の仕事着の展示が行われています。
ぼろの展示、しかも比較的近所でのこういう展示は、私たちには初めて。
展示の点数は30点+ぼろに関連した現代のデザイナーの服5点と、それほど多くはないですが、
地元愛荘町、多賀の山間部、東近江などの湖東地域のものなので、興味深かったです。
短い上着、長い上着、ももひき、モンペ、裂き織りのベストのようなサクリ。
接ぎがきれいで模様も面白く、店番担当も彦根に来てから接ぎ当てや補修は必須となりましたが、
こんなに根気よくきれいにはできません。
昔の人はホントにすごい、そしてよく残っていたなぁとしみじみ。
以前、四国の山間部のご出身のお客様が見えたとき、
店のあちこちがゆがんで古びた空間が、子供の頃を思い出して懐かしいとのこと。
「母は朝早くから夜中まで、かわいそうなくらいずっと働いていた」
とおっしゃってましたが、きっとその集落でもこんな仕事着を着ておられたのではないかなぁ。
昔の暮らしは、今を生きるものには厳しいですが、
そういう暮らしは遥か昔ではなく、そんなに遠くなかったのです。
展示は3/21(日)まで。無料の観覧日もあるようなので、お近くの方は是非!
浅井の民俗資料館でも展示が。こちらは2/28(日)まで。
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