7月のジャカルタ訪問時のことをお伝えしていないこともありますので、今回は車両以外のことで述べていきたいと思います。
7月20日の朝、実はこの日も103系の走行写真を撮影したいということで考えていたのですが、103系運用に充当されたのは別の形式が充当されましたので、どこへ行こうかと考えつつとりあえずは私の宿泊先の最寄駅のGondangdia駅からManggarai駅へ行ってみることにしました。
Manggarai駅に到着すると駅本屋に近い1番線にKRL-Iが停車しており、今日はおそらく103系も運行されていないことだし、気が趣くままにまかせ行きたいところに行ってみようかということで、このKRL-Iに乗車することにしました。
このKRL-Iはおそらく環状線内回り(Tanah Abang方面)の列車であろうと推測のもとで乗車したのですが、4両編成であるためかぎゅうぎゅう詰めの混雑を呈しておりました。8時ちょうどに出発し、中央線のレールを斜めに横切り、私の予想どおりに環状線へと入って行きました。オフィスビルの集中するSudirman駅に到着すると大勢の乗客が降車し、次のTanah Abang駅でも降車が相次ぎ、車内は日中の鶴見線のような閑散とした状態になりました。列車はこのまま行くとManggarai駅に戻ってしまいますので、どこへ行こうかと思いついたのがTanjung Priokでした。Tanjung Priokへは1日に3本の電車と数本の列車が運行されていますが、Tanjung Priok方面に分岐するRajawali駅を9:15頃に発車することがわかりましたので、しばらくは時間があるということで環状線とJakarta Kota方面が分岐するKampung Bandan駅で降りてみることにしました。
このKampung Bandan駅はご存知の方も多いと思いますが、先程、環状線とJakarta Kota方面の分岐駅と申しましたが、実はその他にJakarta KotaからTanjung Priokへ向かうTanjung Priok線が環状線を跨ぐ形で通っており、かつてはこの路線にも列車が運行されていたようなのですが、現在では1本も列車が運行されていません。
この路線のホームや線路がどのようになっているのか覘いてみたところ、線路はかつての荒れ放題の状態から整備されたようで、いつでも列車が走れるような状態になっていました。
下の写真はJakarta Kota方面を見たところです。架線柱の形状やカテナリーの方式から推測すると左側の線路はオランダ統治時代に電化し、のちほど右側の線路も日本の援助によって電化されたのでしょうか?(間違っていたらゴメンナサイ)
下の写真は逆方向のTanjung Priok方面を望んだところで、ホーム近くにトラス橋が見えますが、この下に環状線が通っています。
このTanjung Priok線の旅客列車の運行の再開予定があるようですが、旅客需要が極端に見込まれないことから計画が実施されないままなのか気になるところで、INKAの新車KFWやKRL-Iなどの4両編成を1日数本実験的に運行させてみてはいかがかと思うのですが、運行が再開するのはいつになるのでしょうか。
再び環状線のホームに戻るとホームは嵩上げ工事が行われていました。近年どこの駅でもホームの嵩上げ工事が実施され、乗り降りが楽になっています。
環状線内回りのホームの南側にはTanah Abang・Duri方面とJakarta Kota方面と行き来できる線路があります。列車はこの線路でスイッチバックを行っているのですが、客車列車ですと何とも面倒な推進運転が行われているようです。
新Kota駅が環状線に設置できれば、効率的な列車運行ができるのですが、果たしてこの計画が実現するのはいつになるのでしょうか。
また、2005年時点で103系はTangerang線のBenteng Ekspresに充当されていましたが、この時はこの引上線を使用せず、駅北側にあるホームのない引上線を使用していたかと思います。(確かとらえもんさんが、以前、この場所でビデオカメラで撮影したものが販売されたかと思います)
7月訪問時点でTangerang線Ekonomi列車に6両編成のDjoko Lelonoが充当されていましたが、先月の訪問時にはBalai Yasa Manggaraiに入場していました。
そろそろTanjung Priok行きの列車の出発の時間が近づいてきましたので、Rajawali駅に移動してみることにしました。Ekonomi列車に乗り込み外を眺めているとMangga Dua Squareのショッピングセンターが見えますが、その線路脇に「香港城」と書かれた門があります。この近くに中華街でもあるのでしょうか。
Rajawali駅近くではおそらく1日1往復かと思いますが、Surabayaからやって来た緑色の荷物列車と擦れ違いました。もう少し早くRajawali駅に到着していればこの列車を綺麗に撮影できたのですが残念です。
Rajawali駅に到着するとTanjung Priok方面のホーム近くで待っていたのですが、突然とPasar Senen方面から客車列車がやって来ました。この列車はおそらく西ジャワ、Banten州Rangkas Bitung行きかと思われます。Rangkas Bitung、Merak方面の列車はJakarta KotaやTanah Abangからも列車が出発しています。
Tanjung Priok行きの列車が遅れているようですので、駅の外に出てみました。するとインドネシアではどこでも見ることのできるオレンジ色のバジャイが止まっていました。フィリピンでもそうですが、このような乗り物に乗る時には運転手に料金を聞くのではなく、乗車する前に周りの人か知人に料金を聞いた上で乗車するようにしていますが、時々ぼられてしまうこともあります。
上の写真を見て既にお気づきになった方もいるかもしれませんが、バジャイのうしろに何やら怪しげな女性のマネキンが街燈に括り付けられていました。真夜中に見たら何とも不気味かと思うのですが、何のためなのか近くにいた方に尋ねてみると、ただ飾っているだけと言っていました。
このような女性、Gajah Mada通りのKota駅からモナス付近で、今でも見かけることができるかもしれません。
次回はTanjung Priok行きの列車に乗車し、Tanjung Priokで折り返して、Bekasiへと向かいます。