Asian Railway Plaza

アジア各国の鉄道やJR南武線の話題などをお届けします

南武線ウォッチング-快速「秋の山梨お座敷ぶどう狩り号」&稲城市内連続立体交差事業

2011年10月08日 21時59分45秒 | 南武線
久々に南武線ウォッチングを今朝、行いましたので簡単にレポートしたいと思います。
今回は10月8日~10日に運行される快速「秋の山梨お座敷ぶどう狩り号」と稲城市内で着々と進められている連続立体交差事業について述べたいと思います。

まずは川崎~甲府間に10月8日~10日に運行される快速「秋の山梨お座敷ぶどう狩り号」ですが、485系「華」によって運転されました。ということでまずは南武線との並びを求めて向かったのが武蔵中原駅で、この列車の送り込みの際、武蔵中原駅2番線で約30分の待避があり、1番線の上り列車と3番線の下り始発との並びが撮影できました。9日、10日はどの編成との並びになるのか興味深いところですが、時間がありましたらチャレンジしてみたいと思っております。


普段は南武線を走る205系や209系には目を向けるギャラリーが少ないのですが、この日はこの列車の運転により各駅にはそれなりにいるようですので、いつもの稲田堤~矢野口間で撮影してみました。この時間、205系や209系を狙うのであれば私としては順光で狙える上り列車しか撮影しませんが、下り線は逆光でしか狙うことができず仕方ありません。


続いてここまで来ましたので、稲城市内で行われている連続立体交差事業の様子を観察してみました。現在、第2期工事区間(稲城大橋~多摩川橋梁)において上下線ともに仮線に移され、下り線部分を中心に高架工事が実施されていますが、ほぼレールの敷設や架線・信号設備関係も工事が終了しているようです。稲城長沼駅の駅員に尋ねたところ下り線高架部供用は今年12月24日に予定されているとのことで、川崎方面への稲城長沼折り返し列車は高架部を走り、3番線(電留線)を折り返し用として使用するようです。

下の写真は南多摩駅方面から望んだ稲城長沼駅構内の様子です。(当マンションの許可を得て撮影しております)


続いて下の写真は南多摩駅方面を望みましたが、下り線はほぼ完成しているようです。
下り線高架切替時の12月23日から24日にかけて一部の列車を止めて、以前の切替時と同様に川崎~登戸間、登戸~矢野口間(単線運転)、府中本町~立川間(列車は封じ込め)での列車の区間運転実施と矢野口間~分倍河原間での代行バス運転があるのか気になるところですが、おそらく来月あたりにはアナウンスがあるのではないかと期待しております。


南多摩駅においても下り線についてはほぼ高架工事が完了しているようです。おそらくこの駅のホームからの景色は格別かと思いますが、どのような景色が望めるのか楽しみであると同時に府中街道の遮断時間も大幅に少なくなり、渋滞もある程度解消されるものと思われます。


最後に中原電車区の前を通りかかり、下の写真のとおり子供向けのポスターを目にしました。No.1と書かれていますのでおそらくNo.2は209系のポスターが貼られるのではないかと想像しておりますが、意外にクモヤ君や浜川崎線用の205系1000番台だったりするかもしれません。


南武線ウォッチングについては、今後とも定期的に行い、何か話題がありましたらお知らせしたいと思っております。

Bogor・中央線、Bekasi線系統で活躍する東急車

2011年10月07日 09時22分44秒 | インドネシア
103系に続きジャカルタに到着したのが東急8000・8500系統で、2005年から2009年にかけて合計11編成が譲渡されました。8007Fが2005年9月13日にTanjung Priok港に到着し、9月28日から伊豆のなつ号塗装のままデビュー、続いて8003Fが12月に到着し、黄色+赤帯を纏いました。その後に続く8500系8604F、8608F、8611Fなども編成ごとに独自の帯の色を纏いファンの目を楽しませてもらいましたが、3年前頃から全ての編成において検査時に黄色+緑帯に変更され、近年では青+黄色帯が東急車の標準色となっています。

おそらく東急ファンとしては帯の色に注目している方も多いと思うのですが、現在では8604Fのみが緑+黄色帯、8613F(JALITA)は今まで赤系でなかなかのデザインでしたが、今年6月にKCJ標準色に変更されてしまい、面白みに欠けてしまっているのではないかと思っています。

そこで今回は青+黄色帯以外の8604Fと8613Fに注目してみました。東急車は基本的にTangerang線やSerpong線以外の路線で運行されており、8604Fや8613Fは主にBogor・中央線で運行されているようです。

9月訪問時に8604FはDepok車庫でお昼寝中でした。なお、朝は営業に入っていました。


デハ8504の側面は車と衝突したのか一部コルゲートが剥がされ、側引戸も都営6000形と思われるものに変更されています。


一方、8613F(JALITA)もBogor・中央線系統で運行されていますが、9月訪問時にはBekasi線にも充当されていました。


7月訪問時の昼間にDepok車庫を訪問してみると8613Fは8618F(右)の隣に留置されていました。


夕方にはDepok車庫を出庫し、運用に付いていました。私としては以前のカラーリングのほうがお気に入りなのですが、皆さんはいかがでしょうか?


最後に日曜日のみ運行される昔のAncol Ekspresですが、現在はBogorを8:40に発車し、Tanjung Priokに10:33に到着(その後、客扱いでBogorに戻る)。逆はTanjing Priokを17:19に発車し、Bogorに19:19に到着し(BogorからTanjung Priokへも客扱い)、各駅停車で運行されています。9月18日にその運用に充当されていたのは8612Fで、運用表上では東京メトロ5000系が運行されることになっています。
18日、Manggarai駅で撮影していましたので、ちょうどその列車が通過する頃観察しておりましたが、それらしき列車がBogor方面からやって来てManggarai駅構内手前の信号で停止しましたので、運転士にAncolへ行く列車か尋ねてみるとそうだと言うので、その列車がManggarai駅構内へと入線したのちManggarai駅方向を撮影してみました。


最も左(Bogor線下りの左)に8612F(Tanjung Priok行き)が停車し、偶然にも東急8500系2本が停車しました。その後8612Fはこの駅でスイッチバックし、上の写真でもわかるようにBogor線下り、上りを渡り環状線(Bekasi方面)へと入り、次の駅のJati Negaraで再びスイッチバックします。この列車に関することは2009年7月に述べていますので興味のある方は参考にしていただければと思います。


いまだに現役の都営6000形

2011年10月06日 09時39分24秒 | インドネシア
近年の05系や7000系などの東京メトロからの譲渡やニューフェイスの203系にニュースを奪われがちで、新しい情報が入りにくくなった都営の6000形ですが、2000年にジャカルタにやってきてから既に10年も経ち、事故で使用できなくなった6155、6152を除き合計70両がいまだに活躍続けております。

Bukit Duri車庫から出庫してきた緑+黄色帯の6201Fで、最近では先頭車には女性専用車の装飾が実施されています。


検査のたびに帯の色を変え、近年では緑+黄色帯が標準でありましたが、ここ最近の傾向としてはBalai Yasa Manggaraiで検査を受けた車両は緑+黄色帯、Dipo Depokで検査を受けた車両は東急車やメトロ5000系などのように青+黄色帯になっているようです。また、唯一、青+白帯だった6121Fは標準の緑+黄色帯に変更されています。

9月19日、Depok車庫を訪問した時点で、6161Fが検査を受けており、下の写真のような青+黄色帯に変更されていました。


今年7月の訪問時には今まで黄緑+黄色ベースだった6187FはDepok車庫で検査を受けていましたが、9月19日現在、営業に入っていました。


一方、Balai Yasa Manggaraiで検査を受けている6217F(黄色+黄緑ベース)ですが、7月訪問時の時点では下の写真のように緑+黄色帯に変更され、9月の訪問時でも検査が終了していませんでした。


6177FについてもKCJデザインベースの緑+黄色帯に変更されています。


度重なる事故によって乗務員室の再生と編成替えを実施して誕生した猫バスこと6151Fは青帯+裾部がオレンジ色で活躍しており、主に閑散線区の環状線やTanjung Priok線に充当されています。


今のところ青+黄色帯の編成は掲載した写真のとおり、確認したかぎり6161Fと6187Fの2編成のみとなっています。

また、6000形の所属については、8両編成の6121F、6161F、6171Fの3編成はBogor車庫所属、6両編成で先頭車改造の6217Fと6227Fの2編成はDepok所属、6両編成の6181F、6177F、6201F、6271F、6281Fの5編成と猫バスこと6151Fの4両編成はBukit Duri所属となっています。

今後も東京メトロからの譲渡やINKA組み立ての新車KFWの投入が予定されており、日本の中古車両の中では最も古株であることから、今後の処遇が気になるところですが、KCJとしてはまずはEkonomi車両の一掃が先のようですので、しばらくは活躍し続けるものと期待しております。

今までManggarai駅で都営6000形は頻繁に見ることができましたが、最近のメトロ軍団進出で駆逐されたかのように見る機会が少なくなりました。



ジャカルタに到着した203系

2011年10月05日 09時22分21秒 | インドネシア
20日、Balai Yasa Manggaraiで東海色の103系の撮影を済ませた頃には既に午後1時30分を過ぎ、この後Depok車庫で203系の撮影を予定していましたが、そろそろお腹も減ったことだし、ここで昼食でもと考え我々一行の意向を伺ったところこのまますぐにDepokへ行きましょうということになり、すぐにManggarai駅を目指し電車に乗ることになりました。
とりあえず、Depok Baruに所在する現地の鉄道雑誌Majalah KAで取材者として働くS君にメールし、おおよそのDepok駅到着の時間を告げ、Depok駅で会うことにしていましたが、Depok Baru駅で偶然に隣のドアから乗車したのを発見し、彼とすぐに会うことができました。私がジャカルタにいるとなぜかわかりませんが、電車内や駅構内で偶然に現地のKRL Maniaや鉄道会社に勤務する方と会うことが多く、びっくりさせられることが多いのですがなぜなのか今でも不思議に思っております。今から5年前ぐらいの時も皆さんご存知かもしれませんが「とらえもん」さんとジャカルタでご一緒させていただいた時にManggarai駅で撮影していると都営6000形を運転しているR氏(その当時Bogor車庫に勤務、現在Soloに勤務)が遠くの方から我々を呼んでいるのを発見し、我々は撮影を中止してすぐにその列車の乗務員室に飛び乗りKotaに向かったというエピソードもありました。
少々話しが脱線してしまいましたので、話しを元に戻しますと我々はDepok駅に到着するとそこから車庫まで約2kmの道程を歩いて向かいました。車庫のゲートでBukit Duri車庫の区長に発行していただいた許可証を警備員に見せ、拙いインドネシア語で説明すると無難に入場することができました。

203系は8月2日、マト51と66がTanjung Priok港に到着したのを皮切りに、8月下旬にマト52が到着し、これらの編成は一旦Balai Yasa Manggaraiに収容されたのち、Depok車庫へと回送され、全ての編成がDepok車庫で転入整備を受けるようです。なお、8月に新潟東港に回送されたマト68と69ですが、9月22日にTanjung Priok港に無事に到着したようです。

車庫の奥へ進んで行くと留置線にはマト52が留置され、まだ転入整備が実施されておらず、JR時代そのものでした。


まずは車庫の事務所で偉い方に許可証の提示と挨拶を交わし、忘れてはなならいのがここでも菓子折りを渡して少しばかりの御礼をさせていただいたのち、我々一行は全員ヘルメットをかぶって車庫の奥にいる203系マト51と66のところへと向かいました。

マト51とマト66が並んで留置され、両方の編成ともに転入整備を受けており、マト66のほうは中間車のみ帯の色がKCJカラーに変更されていました。なぜかこの2編成、編成の向きが逆であり、整備する上で全く問題なのか気になるところです。


Tcは女性専用車ということで、女性専用車の装飾が施されるものと思われますので、このようなJR時代とKCJカラーを一緒に見ることができるのもほんの僅かです。中間車は全てKCJカラーに変更されていましたが、おそらく営業にあたってはMM'が1ユニット抜かれ、Tc M M' T T M M' T'cの編成を組成するのではないかと推測されますが、果たしてどのような形で組成してくれるのでしょうか。余剰になった中間車は将来的に05系や7000系などのメトロ車の余剰車も含めて本来であれば10両編成として使用できることが最適なのですが、どのようなことになるのかこちらも気になるところです。(部品取りにならなければ良いのですが)


マト51のエメグリ帯の姿もこれで最後かと思います。


マト66の乗務員室に入ってみると、スイッチ類に他の形式と同様にインドネシア語の表示が付けられていました。東南アジアの船に乗船すると日本の中古船に乗船することがよくありますが、船員から日本語で表示されたスイッチを質問され、私自身よくわかっていないにもかかわらず訳すのに四苦八苦することが多くありました。同様にジャカルタで乗務員室に乗車することが許されていた時代に乗務員から質問され、困ったことがありました。


マト66のTcの前面はKCJカラーに変更中で、のちほど投石防止の黒いネットが設置されました。そのあとの姿は9月26日付けアップの写真を見ていただければと思います。また、その後、貫通扉の黄色帯部分にKCJのロゴマークが追加されています。


ある程度撮影し終わったところで時計の針を見てみると夕方5時近くになっており、結局この日は昼食を取らないまま103系と203系を中心に撮影に没頭した1日となりました。
JR系列の車両については、おおよそのことはお伝えしましたので、JR車両以外のことで7月訪問時のことも含めて次回はお伝えしていきたいと思います。







ジャカルタ103系-JR東海色に変更中

2011年10月03日 21時38分51秒 | インドネシア
昨日までフィリピン国鉄(PNR)の話題をお送りしましたが、おおよそのことは述べましたので、本日からインドネシアのPT.KAIの話題についてお送りしたいと思います。

今回、ジャカルタでは9月16日から20日まで滞在し、先日も申しましたようにJR好きな方と同行しましたので、103系や203系を中心に撮影しました。また、近年、車庫内や車両工場内への入場については許可証が必要となっているため、前もって現地の鉄道会社で働く方にお願いしておいたのですが、何の返事もなく許可証が取れないまま現地に到着してしまいました。私1人のみの行動であれば車庫内に入れなくても良いかなと考えてしまうのですが、何せ今回はJR好きな方々や他にも何人かの知り合いの方々も同行していますので、責任重大ということでBukit Duri車庫で働くI区長に菓子折りを持ってお願いしたところ、無事に許可証を発行していただきました。

一安心したところで、Bukit Duri車庫内の車両を撮影したあと、私達の一行はメインディッシュのBalai Yasa Manggaraiへ向かいました。この車両工場には7月の訪問時で低運転台の103系が検査を受けており、塗装を従来の青系塗装から東海色へと変更されていましたが、大がかりな検査であるため入場が長期化し、9月の訪問時でも検査中でした。

入場が厳しいBalai Yasa Manggaraiは必ず許可証が必要で、入場に際してもある程度のインドネシア語での説明が必要となります。その他、パスポートのコピーまたはIDカードを持参する必要があります。


中へ通されると7月に御会いした電車検査部門トップのS氏に御会いし、早速、同僚の方に案内していただきました。
東海色に塗られた103系を発見すると、子供の頃のような気持ちで撮影に没頭したのですが、7月の訪問時にもお伝えしたようにまさか私の方から提案させていただいた15枚のサンプルから1つの案を採用していただき、今でも感謝していると同時にとても感動しております。(デザインはJR東海色のものをそのまま真似っ子して提出しただけなのですが)

まず、見つけたのがこのMc153の車両で、このMc153の4両編成はほぼ検査が終わっている状態でした。7月時点と比べ、帯の中央にPT.KAIのロゴマークが取り付けらています。また、投石防止ネットは黒色のものが取り付けられています。


この編成の反対側に行ってみるとT'c632は女性専用車ということで、車体側面には東海色の帯は巻かれず、女性専用車を示す装飾が施されています。戸袋窓にはセクシーな女性の姿のステッカーが貼られ、窓下にはKereta Khusus Wanitaと記されています。(Keretaは鉄道、Khususは特別、Wanitaは女性という意味です)


T'c632の前面はMc153と同様に東海色の帯が巻かれています。8両編成として使用される場合は運行番号窓が潰されたこの顔が前に出ることになり、もう一方の編成のT'c597(運行番号窓が残っている)は中間に入ることになると思われます。


この編成の中に入ってみるとMc153のシートは赤色のものに取替えられていました。また、つり革の取替え、床も新たに張替えられており、更新工事並みに大がかりな修繕が行われています。


Mc153以外の3両は下の写真のようにモスグリーンのようなシートに取替えられていました。


もう一方の編成はというとT'c597とT210は東海色に変更済みでしたが、Mc105とM'231は東海色に変更されていませんでした。

T'c597の側面には女性専用車を示す装飾が行われていないことから、おそらく中間に封じ込まれると思われます。本当はこの車両が先頭に出てくれたほうが良いのですが。


Mc105とM'231は未塗装となっており、このような姿を見るのは私自身初めてです。(更新工事を施工する途中で白色の103系を見たことがありますが)


こちらはMc105で、おそらく女性専用車として使用されるものと思われます。まるで鉄道模型と同じように色を塗るようで面白いですね。


以上、簡単に紹介しましたが、9月22日にMc153の4両編成は冷房装置を搭載しないまま試運転を実施し、Mc105の編成も今月中には塗装変更が終了し、出場も間もなくかと思われますが、この新たな塗装(東海色)で変身した103系がジャカルタの街の中を走る姿を早く見てみたいものです。

PNR近況報告-その2

2011年10月02日 17時57分53秒 | フィリピン
先日は日本からの譲渡車両についてお伝えしましたが、マニラ首都圏におけるフィリピン国鉄(PNR)の現状について簡単に報告したいと思います。

昨年、6月16日にダイヤ改正が行われてから、その後ダイヤ改正は行われておらず、基本的に朝夕のピーク時にはTutubang~Alabang間を30分置きに、日中の閑散時間を1時間置きに韓国Rotem車製のDMU3両編成が運行されています。その他DL+12系客車のCommexがTutuban~Binan間を1日1往復運行されています。Commexの時刻については、Binanを4:50に出発しTutubanに6:45に到着。戻りはTutubanを18:20に出発しBinanを20:15に到着するというスケジュールです。
近年、PNRのコミュータートレインは列車の遅れも少なく、目的地に時間どおりに到着できることや運賃もバスに比べ安いことから、利用者が増え続けているようで、現状の運行体制では乗客を捌くことができません。

かなりの乗客が乗り降りするBuendia駅で観察してみましたが、積み残しが出るぐらい乗車率が高く、抜本的な輸送力増強が望まれます。


PNRと平行に走るOsmana Ave.やSouth Super Highwayでは朝夕を中心に渋滞が激しいですが、列車は渋滞知らずということもあり好評のようです。ちなみに列車でAlabangからBuendiaまで約16kmを30分で結んでいます。


Alabang駅はDMUの運行に伴い、新ホームが大型商業施設Metropolisの脇に設置され利便性が向上し、Alabang以南からのバスやジープニー利用者がこの駅でPNRを利用し、マニラ方面への速達性も向上しています。


この韓国Rotem製のDMUですが、修繕を担当している方の声を聞くと壊れやすいなど時々トラブルを起こしているようで、私も今回のマニラ滞在時にエンジントラブルがあり、乗車する予定であった列車がそのトラブルにより通過してしまい、45分ほど待たされました。
また、Tutuban駅北側にある修繕庫を覘いてみると1編成のDMUがAlabang駅付近で何かと衝突し、キャビンの一部が破損しているため使用できない状態となっています。ちなみにこの編成はDMU6編成で(DMR-11 ITR-06 DMR-12)です。


続いて個人的な用事がてらAlabang以南がどのような状態になっているのか寄り道してみました。Alabang~Calamba間約27kmはNorthrail-Southrail Linkage Projectの第2期区間として整備される予定で、本来であれば複線化とコミューター化が完成間近なはずなのですが、いまだにその整備に着手されておらず、Rotem製のDMU増備も行われておりません。

下の写真はSan Pedro駅付近で線路脇は草が生い茂っています。


San Pedro駅には1日1往復のCommexの列車が停車するだけで、プラットホームは子供達の遊び場となっています。


Calambaに近いSanta Rosa付近で撮影してみましたが、やはりこの付近でも全く整備が行われていませんでした。


最後にBicol Express関連について述べたいと思います。現場で確認したわけでありませんが9月5日よりTutuban~Naga間を毎日の運行により運行開始されました。時刻は私が乗車した7月の時点と若干変更されているようで、下りはTutubanを18:30に発車し、Nagaに翌日の4:30に到着します。上りについてはNagaを18:30に発車し、Tutubanに翌日4:30に到着します。なお、上下のBicol ExpressはPlaridelで列車交換を行います。
編成については基本的にDL(900型)+開放式B寝台2両+12系リクライニング1両のようです。
また、9月の第3週末にはNagaでペニャフランシア祭(水かけ祭)が行われているため、9月16日にTutubanからNagaに、18日にはNagaからTutubanに臨時列車とも言うべき「Penafrancia Express」が運行されました。時刻についてはTutubanを21:00に発車し、翌日の8:20にNagaに到着。逆がNagaを20:30に発車し、Tutubanを6:40に到着のようです。
編成についてはDL(900型)+ソロ2両+開放式B寝台1両+12系改造ダイニングカーのようです。

以上、簡単にPNRについて述べてまいりましたが、また何か話題がありましたら、報告したいと思いますし、年内にもう一度マニラを訪問して、時間のあるかぎりPNRについて調べてみたいと思っています。