土ふるい器を駆使して、最初の作業場を埋め戻したところ、埋め戻したところは約8cmほど、最初の高さより低くなってしまった。 ふるった結果出た石やゴロ土を取り除いたのだから、当然の結果であった。
ここで、はた、とまた考えざるをえなくなった。 土を買って新たに被せれば元のレベルは保てるのだが・・・
今回は余計な金を掛けないことを目標にすることにした。 さてどうしよう・・・
そうだね! 高いところから持ってくればえ~じゃあ~りませんかっか!
ということで、高低差の大土木工事となったのでした。 左側の高さのある部分の土を右側の低くなった作業場に移動させ、全体を平面とする、わけである。 この際、土ふるい器のように細かい作業を間に挟むと、とてつもない時間がかかることは分かったので、今回はとりあえず、土地の造成を第一義とした。
それにしても、土を動かし、レーキで表面を均し、熊手で雑草を取り除く作業をすると、やはりとてつもない石やガレキが出てきた。 それも、レーキ、熊手に引っかかって表面に出てくる。 それらを取り除くと、やはり使える土の量は3分の2くらいに減ってしまうのであった。
ビバホームで買って持って行った、2x4 2本、 1x4 2枚を使って、水準器でおおよその平面出しをして板を敷きこんだ。 水平ではなく、やや前下がりの傾斜として土を均したのが、この写真。 まだ庭の半分の大きさである。
作業の内容としては、
*区画の大きさを決定
*スコップで荒起こし スコップの長さが入るくらいの深さ
*鋤で荒起こしした土を細かく砕く。 この際出た大きな石、ガレキは取り除く。 目立った雑草の根も取り除く
*水準器を使って平面を出す。 傾斜もここで決める。 板をおいて表面の傾斜を水準器で調整する。
*板を敷いて平面の目標が分かるようにしておくと均す作業が楽になる。
*レーキで表面を均す。 目立った石や雑草の根を取り除く。
*熊手で表面近くに埋まっている雑草を掻き出す。
*足で踏んで土を固める。 区画全体を・・・
*レーキの裏側(平らな方、トンボでもよい)を使って表面の土を平らにする。
*全体に散水し種が土になじむようにしておく。
*レーキで横方向に筋目を付ける。
*種を蒔く。
*レーキで縦方向に筋目を付けると適当な量の土が種に被る。
*今回は、その上にもみ殻を蒔いた。 雨で種が流れるのを防ぐのと、もみ殻が水分を吸って水持ちを良くするのが目的。 もみ殻がない場合は、枯草、切りわら、等でも良い。 枯草、切りわらを掛ける場合は、覆土は無くても大丈夫。
*そしてもう一度散水。
本当なら、土の表面はこうしたかったんだが・・・時間との相談で上のような手順とした。
*表土を厚み10㎝程度ほど剥ぎ取り、回転ふるい器で4㎜の細粒をふるい分ける。
*土の上に、2枚の2x4板を約1m幅で並行に敷く。 板の上面が土の平面となるように水準器を使って平面、傾斜を出しておく。
*2枚の板の間にふるった細粒を蒔き、別の1x4板で土の表面を均す。 2枚の2x4の上を1x4板でなぞれば、平面、傾斜、表面の均しを完了できる。
何故、簡略化したかというと、これだ!・・・ そう、モグちゃん!
モグラとの戦いでも述べたように、ここは元々はモグラたちの土地だ。 排気ガス攻撃をしても駆除は難しく、別のところに別の穴を掘って出てくる。 じゃ~致し方ない。 もともとはモグちゃんの土地、一緒に暮らそ。
モグちゃん、せっかく下に埋めた砂利、小石を表面まで掘り上げてくる。 だから土ふるいした細粒を上にかぶせても、何時かは下に埋めた小石は表面に出てくる、から・・・。
それから、雑草の種について考えたから・・・
ふるって埋め戻した細粒の区画、モグちゃんが掘った土を取り除いてみると、あれま、なんと、何かが発芽しているじゃ~あ~りませんかっか!
土をふるうという行為は、土の表面にまき散らされている無数の雑草の種を細粒の中に混ぜ込む、という行為となる。 雑草が生えてくるのは避け得ない運命なのだ。 どこからか必ず飛んでくるのだ。 じぇったいに。
じゃによって、芝生の庭といえども雑草を避けては存在しえない。 雑草と共に暮らそ!ということになる。
でも、芝の生育を阻む雑草は除去せねばならない。
まあ、今回蒔いた、ケンタッキーブルーグラス(サドンインパクト)も元々は多年草の牧草である。 ここに生えていた多年草とおんなじ植物だ。 畑をやってる人から見れば、芝も雑草なわけだ。
芝の庭というのを、こう割り切っていくことで無理な管理を避けられる。
*目的は庭の緑化であり、常緑とする。
*定期的に刈り込むことによって美しさを保つ。
*基本をブルーグラスとするが共存可能な雑草は一緒に暮らす
*モグちゃんも生存権を認め一緒に暮らす。 塚が出来たら踏み潰してその上に種を蒔く。
*やぶからしは根ごと取り除く。 スギナは刈り込みで少なくなる。
これなら気楽に芝庭を楽しめるのでは?