明治時代に創業された うどん屋さん。
昔は市場の入口でお店やって、時代の流れでショッピングセンターのテナントになって、今また昔の場所に戻って営業を続けていらっしゃいます。
社長はもう高齢の女性で、着物が似合っていて、いたずらがばれた時のようなお茶目な笑い方をされます。
社長就任時は1億以上の借入があったが、今はもう完済し無借金。
駅前に立つ三階建ての自社ビルは、二階からの眺めが好きらしい。
今日お話に行ったら、
「私は学も商才もなくて、運と閃きだけでやってきたの。」
「でも、それだけで十分。何があっても、何とかなるって思えるの。」
と笑顔で仰る。
その凛として確信に満ちた立ち姿を見ていると、
「この方に経営計画や事業戦略なんて要らないだろう」と思ってしまった💦
経営者の気持ちや希望はそっちにない。
むしろ逆。
自分らしい生き方でゴールまでと…。
聞くと、やっぱり後継者はいない。
さがす気も売るつもりもないと仰る。
時間は限られて。
支援を必要としている人を。
ノルマも何もないけれど。
県内随一の繁華街だったころを知っている世代の方は、今の静かな駅前を諦念の観で見ています。でもこの街のことがとても好きで、人が集まると華やかなりし頃の話をよくされます。
その昔話を聴くのも私の仕事です(笑)
事業=人生の方に対して、尊敬の念のを持って接してられる姿に対してさらに尊敬します。さすがです🙏