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探訪、マネーフリー只野地区?

2018年01月13日 | 日常生活
(これは架空のお話です)

ある日、市の広報を見ていたら、隣りの町がお金の必要のない生活の出来る制度を作り、それが機能しているという記事が出ていたので、どんなふうにやっているのか見に行ってみました。

町役場のマネーフリー課が窓口だというので、まずそこでお話を聞きました。

その制度は現町長の多田野氏の発案で導入されたもので、いちおうモデル地区として只野地区が、区域内ではお金が無くても生活出来るけれども、マネーフリー町民として登録すれば、誰でもその制度に参加利用出来るということでした。

登録しますと、それがあれば町の施設や登録事業者の店舗をお金を支払わずに利用でき、全ての利用歴が記録されていく只野マネーフリーカード(以下単にカードといいます)と、マネーフリー制度要項書類と、マネーフリー制度参加事業者の一覧表が渡されます。そして登録者の情報は登録者間で共有されます。つまり誰が登録者か、登録者同士相手には分かるということですね。

この制度に登録してマネーフリー町民になりますと、全ての税金、保険、年金などの町の関連の制度が無償(カードに記録されるだけ)になりますし、公共料金も生活に必要な範囲では無料(カードに記録)になります。強制はされませんが、町内のそれまで町の経費で行われていた事業への参加が求められる場合があります(常時募集)。それに参加した場合、その分が報酬としてカードに記録されます。

参加事業者には、スーパーや個人商店、アパートなどの、貸家を含むいろいろな事業主がありますが、そのサービスや買い物などが無料(カードからの支払いとしてカードに記録される)になり、参加事業者間の取引も無償(お互いのカードで決済)で行われ、いちおう参加者の生活費というものが現金のやり取りとしては必要なくなるということでした。ただ、高額の物品の購入、例えば事業用の大量の資材や車、家電などの購入の場合は、参加事業者以外からの資金の絡みがありますから、ケースバイケースの対応がされるので相談が必要な場合もあるとのことでした。

それと、これは事業の維持ということで必要なことでしょうけれども、登録事業者からの依頼があって仕事をした場合、その報酬はマネーフリーカードに記録され、現金などで手渡されることはないとのことでした。登録事業者以外の仕事などで報酬を得た場合には、これは町のマネーフリー基金として町に入金する必要があり、そのことはマネーフリーカードに記録され、その資金は登録者間で共有されるほか、登録事業者以外からの物品の購入に使うことも出来るということでした。

お話を聞いてみて、具体的なことがだいぶ分かって来ました。まあ、全ての支払いの代わりに、それを記録するだけで、カードの中で全ての決済をして行き、マイナスならマイナスのままの記録(つまり現行ならば借入金状態)になるだけ、ということのようです。

お話を聞いたあとに、只野地区という所を見てみることにしました。

そこは、ちょっと市街地からは離れたところに町営住宅やアパートなどが建ち並ぶ地域で、あまり入居希望者がいなかった為にマネーフリー制度登録者に無償で貸与される事になったようです。

飲食店と言うより持ち寄りスペースみたいなお店?もあって、地域の人が運営するいろんな品物が置いてある自由にお持ち帰り下さい的な、スーパーみたいな店?もあります。それらはお互いの生活の便宜の為に善意で運営されているようでした。などなど...

まあ、その気になってやれば、お金の要らない世界の実現...、出来なくはないのではないでしょうか。

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