GOREとにゃんこの桃源郷

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Nile

2008-10-14 | CDレビュー

 アメリカからの刺客、中東系ブルータル・デス・メタル・バンドNileの1stアルバム「Amongst the catacombs of Nephren-Ka」、ただし邦題はバンド名と同じ「Nile」である。神話をもとにした歌詞や、民族楽器を大々的に取り入れた楽曲をプレイしている。だが、単にデスメタルという視点から見ると、重厚そのものなサウンドで、ブラストビートや複雑且つキャッチーな轟音を携え突撃する。なかには、ドゥーム、プログレ感のある長編の曲もあり、どの楽曲においてもエジプト風なメロディが頻出する。ほとんどメンバー全員がボーカルを兼任するという形で、基本的に低音のきいた吐き出し系のデス声を用いている。



 中東系ブルデスバンドの最高峰Nileの2nd「Black Seeds of Vengeance」は全12曲入りだ。前作の1stに比べて、より攻撃的になり、ストレートな楽曲が多いことが特徴として挙げられる。インスト的な曲には、謎過ぎるものが多々あるが、それらも含めて彼らの演奏技術があって成せるところであろう。やはりデスメタルパートは重々しく、ボーカルもDerangedばりの吐き出しロウヴォイスだ。本人たちに言わせると、デスメタル界のアイアンメイデンらしい。



 待望の3rd、「In their darkened shrines」のリリースによりNileの魅力はさらに加速することとなった。前2作で日本盤デビューを果たした時点で、既に他の追随を許さないほどの熱量を放出していた彼らだったが、今作では更に録音レベル、楽曲の構成力、それを具現化する演奏力など、全てが格段に進歩しているのだ。2ndのブルータリティと1stのクロニクルを併せ、次のステップまで昇華させたこの3rdは、全13曲と、歌詞の解説まで入っている。それも紙一面にビッシリと。中近東の妖しげな催眠に、そして唸りとともに突撃してゆくサウンドに酔いしれること間違い無しだ。

 個人的には1stの2トラック目、「Barra Edinazzu」がNileの楽曲群において一番好きだ。目まぐるしく展開していく楽曲に、何語だかも分からない歌詞を歌い上げられ、思わずWindowsの終了音に設定したほどである。

Nile
Karl Sanders (Gt&Vo)-all
Chief Spires (Bs&Vo)-1st,2nd
Pete Hammoura (Dr&Vo)-1st,2nd
Dallas Toler-Wade (Gt&Vo)-2nd,3rd
Tony Laureano (Dr)-3rd


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2 コメント

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Unknown (りく)
2008-10-15 00:26:10
Nile結構好き~♪君の持ってるCDの中で一番好きかも。
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>>りく (GCC)
2008-10-30 10:21:14
Best盤が出てるから、下手に集めなきゃよかったよ。
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