GOREとにゃんこの桃源郷

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Disgorge(US)

2008-10-07 | CDレビュー
アメリカ版のDisgorgeは、ボーカルがA.J.に変わった時の2ndアルバム、「Consume the Forsaken」は1曲平均3~4分程度の全9曲。それにしても、このバンドはボーカルの交代が激しい。にも関わらず、誰も彼も野獣さながらのガテラルを体得しているところが凄い。ジャンルは勿論、ゴリッゴリのブルータル・デス・メタルで、しかもテクニカル。

まずボーカルは、文句なしのガテラルボーカルで、怪音波と超低音が同居する素敵な声帯だ。ギターはブルデスらしい音作りで、低音中心の複雑なリフを弾きこなしている。もうミュートリフは音圧を感じるだけで何を弾いているのかサッパリであると共に、分かったところで特に意味も無い。そんな具合なのでベースラインもよくわからない、全パートがただひたすら押し寄せ合うので、ひたすらに重低音が響き続けている。ドラムはと言えば、これまた手数の多い複雑なドラミングに加え、短いブラストビートを頻繁に織り交ぜてくる。高い音といえば、ギターハーモニクスとガテラルの高音部くらいという、この低音の渦中で、カッチリ演奏を合わせてくる技巧派たちは、まるでプログレのようだ。

とにかく全てが一丸となって突進し、各曲の区別もつかないほどの音塊ぶりなので、重い、激しい、などの要素が好きな人は是非購入してみるべきかと思う。ただし、ジャンルが近いだけにメヒコのDisgorgeと混同しやすいことに注意しよう。区別するためにバンド名の後ろにつける(US)、(Mex)という表記は、区別をつけるためのもので、一般的にそうして見分けている。実際には他にも同名のバンドが存在するが、そちらはあまり重要視されない。


Disgorge
A.J Magana (Vo)
Diego Sanchez (Gt)
Ben Marlin (Bs)
Ricky Myers (Dr)


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