GOREとにゃんこの桃源郷

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S.C.A.T.

2012-08-31 | CDレビュー
 ロシアの新星ゴアグラインド「S.C.A.T.」!アルバムタイトルは「Apopatophobia」、コヨーテレコードより羨ましいディスク裏を持って登場。メンバー写真が凄くアレなのはともかく、Intro含む全18曲はランニングタイム短め。すっきり聴け好印象。そんな清涼飲料水宛らと言えなくも無い「S.C.A.T.」の紹介記事がこれだ!

 ドラムはポコポコ軽快なスネアに乗せて、他パートの音作りもドラムの印象操作でスッキリ目に感じる。でも実際はそれなりにギターが歪んでいる。リフも軽快な響きが多くて聴き易いと思う。ベースがビョインビョインと弦の伸びたような音をしているのも特徴だろう。ブラストビート中心の楽曲ながら、やはりスネアがポコポコしているためグラインド界のカルピスウォーター的聴き易さを誇っている。ちなみにボーカルスタイルは喚き中心に控えめな喉鳴らし系が主。とはいえ、高音バキュームや吐き出し(コーラスかな)もあるため、アルバム全体で見ると飽きさせない工夫が成されていて上々。

 音質の荒いブラストで鼓膜が疲弊している人は、この丸みを帯びたスネアで癒されてみては如何だろう。それにしても、中ジャケの様子といい、トレモロリフの多用の構成といい、彼らはゾンビグラインドを目指しているのであろうか。謎は尽きない。(誰も調べようとしないから)


 S.C.A.T.
 FeFe - Vocals (相当ファイアーエムブレムが好きに違いない)
 Don Anton - Bass&Vocals (コイツがリーダーに違いない)
 Hort - Guitar (誘われたからって理由で加入したに違いない)
 KanalizatoR - Drums (佐藤に帰化しようとして失敗したに違いない)


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