2nd Stageトラバース

50代で転職し、第二の人生スタート。
もがいて、笑って頑張るおやじをお届けします。

房総半島グレートトラバース 禅問答の「東京競馬場」アタック①

2020-11-10 06:56:08 | グレートトラバース
千葉某所から木更津まで50キロ、木更津から館山まで54キロ。



だから2日連続50キロ以上を歩かねばならない。サラリーマンでも夢は追える。



朝4:30にゴールの「東京競馬場」を目指し、出発した。




スタートも真っ暗なら、ゴールも真っ暗。1日50キロ踏破は大体こんなイメージだ。




昨日、祈りを捧げたお地蔵さん。





朝のお寺の鐘のねで「6時か」と気付く。


「昨日も歩いただけ。今日も歩いて一日が終わるのだろう。たとえ歩き切ったところで、込み上げてくる満足感や充実感などあるわけでもなし、止めてもいいのだろうけど・・・」


いつも始まる一人禅問答。







何時間も歩くと尿意を催すが、江戸川を渡り東京都に入るとトイレに困ることは殆んどない。
東京の公園には公衆トイレが設置されている事が多いから。


近隣県の公園では公衆トイレなど殆んどお目にかかれません。


東京都って凄いなぁと、圧倒的な公共サービスの違いを感じさせられる。





本日の第一目標、隅田川に架かる「蔵前橋」

9:00到着。




この蔵前橋通りを新宿まで一直線。





江戸城の非常用備蓄米の蔵があった場所だから「蔵前」か。
備蓄米の料は62万俵。






蔵前橋通りから、山手線の環状に突入。御徒町と秋葉原の中間から入り、山手線を横断します。






途中、後楽園を通り抜け、出口は大久保。



「蔵前橋通りはここに繋がるのか」



歩くと街の点と点が線で結ばれるので街の位置関係が把握出来るが、それは「歩く」事を何とか正当化しているに過ぎない。
地図で見れば解ること。
車で走っても分かること。




歩いていると、
隠れた「行列のできる店」にもよく出くわします。


さりとて「つぎは行ってみよう」という気にもならない。




ゴールまでの残された距離を考えるとどんどん頭の中が空白になります。





山手線環状横断出口の大久保は完全に“韓国”と化し、韓国人と女子高生で溢れかえっている。


あまりの「浮き世」に酔狂者のおっさんは足早に逃げ去るしかなかった。




大久保突破。






何だったんだ・・・。



大音量の韓国語の歌と、
お菓子なのか食事なのか分からない食べ物と、
コロナ禍なのに露店で密集して立ち食いし、
表情のない目でにらみつける目線と、





「朝から俺は一体、何をしているのだろう・・・」
「二日連続50キロを歩いて、そんなことはお構い無しの世界があり、でも歩く足は止まらなくて・・・」








答えのない一人禅問答より、無機質ながらもしっかり存在感のある新宿高層ビル群の方に、余程心が「ほっ」とした。





あと25キロも歩くのか・・・。




「少しお腹に何か入れよう」
「足もモミモミしてあげればスッキリするだろうし、気持ちももっと前向きになるさ」



時刻は11:30、スタートした時の真っ暗な空は、雲の高い青空に変わっていました。





「もっといい休日の過ごし方があったのだろうか」





しかし、絶望に打ちひしがれてるわけでもなく、ゆっくり公園のベンチに腰を下ろした。





「あー痛てぇ」
思わず声が出てしまうほど膝や腰が固まっています。





「こんな事しか出来ないんだから仕方ないよ」





未熟者アドベンチャーレーサーの挑戦はつづく。