2nd Stageトラバース

50代で転職し、第二の人生スタート。
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隅田川全橋縦走“こころ旅”最終回 忘れ物

2020-11-18 08:20:03 | グレートトラバース
「永代橋」を過ぎて佃島のマンション群や勝鬨橋を楽しみにしていたが、二日目後半は心がモヤモヤして、この隅田川全橋縦走を楽しめていなかった。



原因は、「新大橋(お助け橋)」の関東大震災の説明看板を読んでからだ。



あることを思い出してしまった。





「東京大空襲」





心にわだかまりがある中で、最後の橋までは行こうとした。



十五番目の橋、「中央大橋」
タワマン群の佃島に渡る一番目の橋。
背景にタワマン群が写っていると絵になると思います。






その下流には十六番目の「佃大橋」





都心に近く、開発するにはもってこいの立地だから、隅田川はいつも利用される。




今回の全橋縦走で一番楽しみにしていたのが次の「勝鬨橋」。
船が通り過ぎる時に橋が開いたと、余りにも有名な橋だ。

対岸にタワマン群があるためか、歩行者数が大変多い。




やはり、この橋は渡っておかないと。



開橋部操作所下から前方を撮影。



しかし、この歴史ある「勝鬨橋」が周りのタワマンと全く調和していない。
余りにも異質な構造物同士が存在し、異様な空間を作り出している。




むしろ、「中央大橋」や次の、近代的な「築地大橋」の方がタワマン群には似合っている。



もっと似合った空間に移設してあげるとか、そういう発想はないのか。
でかいマンションは儲かるが、利益の出ない文化財には金出さない。




みみっちぃ考えだな。




最後の橋、「築地大橋」到着。



「勝鬨橋」より余程周囲に馴染んでいるよ。






こんなことでいいのか。




「築地大橋」から「勝鬨橋」を望む。





目をつむらなければ前には進めなかっただろうが、無かったことには出来ない。


東京大空襲10万人の無念の想い、時代に老体を晒すだけの橋。
「無かったこと」にしては余りにも不憫だろ。





少なくとも自分の子供には、それを伝えるのが親の義務だ。





過去は目で見えないが、“こころ”で感じることはできる。




「はぁ」


隅田川全橋縦走を終えた安堵感が少しと、やるせない想いのため息一つ。




未熟者アドベンチャーレーサーの挑戦はつづく。