2nd Stageトラバース

50代で転職し、第二の人生スタート。
もがいて、笑って頑張るおやじをお届けします。

マンション管理組合理事長の独り言② 落ち葉も一緒に拾ってくれ。

2020-11-22 20:27:29 | 日記
マンションの見栄えをよくするためにマンション周囲に施工業者は植樹をするが、
「落ち葉も一緒に拾ってくれ」



マンション売る時はパンフレットも綺麗だし、「お庭が綺麗ですよ」とか
いいこと言うが、後始末は管理組合だもんな。




「秋になると紅葉が綺麗ですね」

「そうですね」
(落ち葉拾いに来いよ)






「落ち葉拾い、って業者さんかと思った。理事長さんか」

「ハハハ・・・」
(金、1円ももらってねーよ。管理費から払ってくれるのか)






「落ち葉拾いも役所がもっとやるように言った方がいいですよ」
 
「役所は言えば結構やりますよ」
(お前が言えよ)






「おはようございまーす。ご苦労様でーす」

「おはようございます」
(いつから俺の上司になったんだよ。「ご苦労様」じゃなくて、「お疲れ様です」だろ)



落ち葉も散らかしっぱなしだと汚いんです。
風が吹くと一ヶ所に溜まり、そこにタバコの吸殻も風に流され“一緒くた”になってます。
だから落ち葉の山は掃除しないといけません。


春、夏の草刈りだけだと思っていたのに、秋にもこんな仕事があるのか。



ゴミ袋4つ分のゴミと落ち葉。


公共への奉仕に対して
・どんな立場でも時間を割け。
・時間を割かない奴は金を出せ。
・時間も金も出さない奴は賛意を示せ。(余計な口出しするな)



ある偉い方の言葉。




人間弱いんで、こういう拠りどころになる支柱が必要なんです。

隅田川全橋縦走“こころ旅”最終回 忘れ物

2020-11-18 08:20:03 | グレートトラバース
「永代橋」を過ぎて佃島のマンション群や勝鬨橋を楽しみにしていたが、二日目後半は心がモヤモヤして、この隅田川全橋縦走を楽しめていなかった。



原因は、「新大橋(お助け橋)」の関東大震災の説明看板を読んでからだ。



あることを思い出してしまった。





「東京大空襲」





心にわだかまりがある中で、最後の橋までは行こうとした。



十五番目の橋、「中央大橋」
タワマン群の佃島に渡る一番目の橋。
背景にタワマン群が写っていると絵になると思います。






その下流には十六番目の「佃大橋」





都心に近く、開発するにはもってこいの立地だから、隅田川はいつも利用される。




今回の全橋縦走で一番楽しみにしていたのが次の「勝鬨橋」。
船が通り過ぎる時に橋が開いたと、余りにも有名な橋だ。

対岸にタワマン群があるためか、歩行者数が大変多い。




やはり、この橋は渡っておかないと。



開橋部操作所下から前方を撮影。



しかし、この歴史ある「勝鬨橋」が周りのタワマンと全く調和していない。
余りにも異質な構造物同士が存在し、異様な空間を作り出している。




むしろ、「中央大橋」や次の、近代的な「築地大橋」の方がタワマン群には似合っている。



もっと似合った空間に移設してあげるとか、そういう発想はないのか。
でかいマンションは儲かるが、利益の出ない文化財には金出さない。




みみっちぃ考えだな。




最後の橋、「築地大橋」到着。



「勝鬨橋」より余程周囲に馴染んでいるよ。






こんなことでいいのか。




「築地大橋」から「勝鬨橋」を望む。





目をつむらなければ前には進めなかっただろうが、無かったことには出来ない。


東京大空襲10万人の無念の想い、時代に老体を晒すだけの橋。
「無かったこと」にしては余りにも不憫だろ。





少なくとも自分の子供には、それを伝えるのが親の義務だ。





過去は目で見えないが、“こころ”で感じることはできる。




「はぁ」


隅田川全橋縦走を終えた安堵感が少しと、やるせない想いのため息一つ。




未熟者アドベンチャーレーサーの挑戦はつづく。

隅田川全橋縦走“こころ旅”③

2020-11-17 07:47:05 | グレートトラバース
前日、「蔵前橋」まで歩いて下り、本日、自宅千葉某所から「蔵前橋」へ歩いて行き、最後の「築地大橋」までアタック開始。

8:00 出発。
いつものお地蔵さんに安全祈願。


江戸川を渡り、昨日の「蔵前橋」に
12:30到着した。


蔵前橋の下流にあるJR鉄橋をはさんで
橋は上流に9つ、下流に9つ。千住大橋を起点とすればこの鉄橋が中間点となるわけだ。

JR鉄橋




第十番目の「両国橋」。
武蔵国と下総国を繋ぐ橋だから「両国橋」、つまり、橋の名前が地名になった凄い橋。


千住大橋に次いで二番目に隅田川に架けられた橋です。


但し、この橋が際立ているのはその歴史もそうだが、圧倒的な重厚感にある。何故か。

この橋、帝国海軍の軍艦カラーで染め上げられている。しかも橋のテラスは海軍空母の銃座そっくりな構造。


「これ、絶対帝国海軍の軍艦を意識して造ってあるな」

知ってる人が見れば一発で分かります。



十一番目の橋は「新大橋」です。名前からして冴えなく、形も際立った特徴なし。



簡単に通り過ぎようと思ったら、実はこの橋はとんでもない殊勲者だった。

別名「お助け橋」

関東大震災で隅田川の橋は全壊。唯一残ったのがこの「新大橋」だった。
迫りくる大火災で逃げ場を失った人々を救ったのがこの橋のご先祖だ。


「いい名前もらったなぁ。頑張れよ」





十二番目は本当に美しい「清洲橋」


名前を知らずとも一見しただけで惚れてしまいます。

青色の、独特な形状の二連吊り橋。

関東大震災の復興事業で「永代橋」とセットで造られました。
男性的な「永代橋」と女性的な「清洲橋」を意識してデザインされています。

いや、本当に優美な橋だ。




橋桁下空間はこんなに低いです。


その美しさに何度も振り返りつつ、次の「隅田川大橋」へ、「隅田川テラス」を通りながら向かった。




十三番目の「隅田川大橋」。



この橋の特徴は何と言っても、高速道路、一般道、歩道が1つの橋脚を利用している点だ。

歩道はこんな感じです。


高度経済成長も終わり日本が余裕、遊び心を持ち始めた時代の橋だから、こういう構造にしたのだろうが、つまらん。

ただの道路と歩道だ。構造が突飛でも
心に訴えるものなし。




十四番目、二日目前半最後の有名な
「永代橋」。


先程の優美な「清洲橋」と相対にセットで造られた、こちらは男性的な方の橋です。


隅田川もこの辺りから運河が合流、し始め、このような運河の橋を渡らないと下流に行けなくなる。

当時の面影そのままを残しており、小橋でもなかなかに、味があります。



永代橋。




月島のタワマン群とセットにすれば迫力の写真が撮れるのだろうが生憎、逆光で、真っ黒にしか写らなかった。



「清洲橋」とは逆に、こちらはアーチ橋。




ここまで来て、つぎはタワマン群の月島、佃島エリアに架かる橋と、これも有名な、昔、開いたという「勝鬨橋」
が出てきますが、次のblogでご紹介します。




隅田川全橋縦走ゴールへ向かって。



未熟者アドベンチャーレーサーの挑戦はつづく。

隅田川全橋縦走“こころ旅”②

2020-11-16 06:35:26 | グレートトラバース
第六の橋、本所“吾妻橋”。


橋の形がどうこうというよりも、浅草の入口で余りにも有名だ。この前もblogに書いたし、今回は写真のみ。



続いて第七の橋、駒形橋。
青色が鮮やかで秋の快晴に馴染む。



青色が鮮やかだったので、空と一緒に撮そうと思いました。





ふと下流を見れば、今度は三重連の緑色の橋だ。




厩橋。


駒形橋と厩橋はセットで見た方がいいかも知れない。
色も対照的だが、形もそうなので。



この辺りから隅田川橋梁見学は俄然、面白くなって来ます。



次の橋はblogで前にも書ぬいた、これも有名な「蔵前橋」で、丁度、隅田川全橋の半分を消化するから、一日目はここで終了することにした。


明日を楽しみにトボトボと「隅田川テラス」を歩いていると、一人の釣り人がハゼをつり上げた。



「おっ、釣れましたねぇ」


「ハハハ、小さいね。20センチ位あれば天ぷらで旨いんだけどね」



「ハゼはこれからよく釣れるようになるんでしょ」


「そうだよ、これから」

(やっぱり。釣り名人1号が言っていたことは本当だ。これはノートに書いておこう。へへへ、いただき!)



おじさんがハゼを袋に入れている間、また竿がブルブル震えた!



「おじさん!またきた!あたってる!あたってる!」

(やべー、おいらもおじさんだったぜ)




「ホント!そうか!」


おじさん、ダッシュで竿をあわせた。


「おー、二匹目」



「すいません、これblogに載せたいんで写真いいですか」


「おう、さっきのと並べて撮れよ」


「あのー、隅田川釣り名人として写真撮ってblogに載せたいんですがいいですか」


「いいよ。どうする、竿振ってるところがいいか」



「あっ、いや後ろ姿で結構です」


「いいよ、顔なんか出して。この前もさぁ、娘がYou Tubeやってて、クロダイとかスズキ釣ってるところが出ちゃってさぁ、有名になっちゃたよ」

「すごい、すごい。でも当たり障り無いように、後ろ姿で結構ですから」


「そうか・・・」



自称、隅田川釣り有名人2号。


「あんたのblogも有名か」


「全然。しがないもんです」


「ふーん」


「じゃ、これで」



「気を付けてな」





おじさん、今夜はハゼを肴にいい宴になるな。




コンクリートで固められ、風情も人情も昔と比較にならないだろうが、今でも隅田川は多くの人のこころの拠りどころだ。



明日は「蔵前橋」からいよいよ橋の主役が揃い踏みする、月島、佃島エリアへ。




未熟者アドベンチャーレーサーの挑戦はつづく。

隅田川全橋縦走“こころ旅” ①

2020-11-15 06:41:18 | グレートトラバース
「今週はどこまで歩くのですか」

「隅田川の橋を全部巡ろうと思います。隅田川に架かる橋はどれも個性的でカッコいいんです。千住大橋からスタートします」


「千住大橋までは電車で行くのでしょ」


「いいえ。歩いて」


「はぁ? 千葉から・・・」

-----------------------------------------------





千住大橋は日光街道に向かう、徳川家康が隅田川に最初に架けた橋だ。
それがこの橋を始点とする理由。



朝5:00スタート。
千葉某所から千住大橋まで20キロ強。



辺りは暗いが、30分も歩けば空は白み始める。



一先ず江戸川を越えが目標です。
ハブの大事な橋だが、今日の主役の橋ではない。
10キロ、2時間経過。本日晴天なれども風強し。




次は荒川。




荒川を越えると、隅田川はすぐに現れる。







房総半島一周を目指し、長距離を歩く練習はかなり積んだが、今まで「人との関わり」が無い。


「仕事でも、日常でも、仮想のネット社会でさえ、人との関わりから逃れることは絶対に出来ない。
その覚悟を持った以上、このトラバース、隅田川橋巡りも人との関わりがあればもっと楽しいだろうな」



荒川踏破。

横を下町を結ぶ京成電鉄が走る。
関西でいうと山陽電鉄と言ったところか。





朝9:30、千住大橋到着。
ここからスタート。






何だ、ここから浅草の吾妻橋まで最短で4キロも無いのか。隅田川沿いに行っても5キロ程度。


距離が無い分、楽しもう。



第二の橋、「千住汐入大橋」
この橋は面白くないな。



第三の橋、「水神大橋」。隅田川の情緒ある橋っぽく作ってあるが平成元年生まれ。まだまだ若いよ。



「おっ、カッコいい橋が見えて来ました!白髭橋」

アーチが美しい。口髭のような形なので「白髭橋」か。



「白髭橋」の名の由来は、対岸向島の「白髭神社」にあり、その形からではなかった。





白髭橋から、次の「桜橋」へ下っていると、釣人に出会った。
仕掛けが「スズキ釣り」なので、
釣れるかと聞いてみると、やっとハゼ一匹が釣れたらしい。



「ハゼはこれからだな」



「江戸川ではもう終わった感じでしたよ」


「隅田川はこれからだよ。大きなヤツが上がってくるんだ」



「スズキは昨日、満潮からの下げで釣れたよ。ほら」



スマホの写真を自慢気に見せてくれた。


「うわぁ、デカイ、デカイ。こんなの釣れるんだぁ」


寡黙な人だったので、大袈裟に振る舞ったら、いきなり釣りおじさん、饒舌になった。


「ほら、これも見てみな」
「やっぱり夜がいいよ」
「あんた釣りするの」


会話がはずんでおじさん楽しそう。


「ところであんた、歩いて来たの」


「はい」


「どこから」


「千葉の某所からです」


「はっ?あんなところからわざわざ歩いてここまで来たのか」



「そうです」




「車じゃないのか」



「ハハハ・・・、阿呆なんです」




「ふーん」





「blogやっているんで、隅田川スズキ名人として写真撮らせて頂いていいですか。顔は隠しますから」




「いいよ」

隅田川釣り名人 1号。使い倒した釣竿が渋ぜ。




「今度は夜、来ます」


「分かったら声かけてな」


「名人、ありがとうございました」





隅田川での一期一会。

歩くだけでなく、人と会話できるとやはり楽しい。




続いて第四の橋、「桜橋」
この橋は横から見ても面白くない。




下から見て“X”型の橋だと分かって
初めて感嘆する。






続いて第五の橋、「言問橋」。
「こととい橋」と言います。


名前が珍しいが、フツーの橋でした。



何か面白い橋が見えて来ました。



実はこの橋に名前はありません。
ところが鉄道橋の下に歩行用のウッドデッキが用意してある電車線路橋で、多くの人がもの珍しさに利用していました。



下の川が見られるように、一部がガラス張りになっていたり、すぐそばを電車が走ったり、デザイナー、行政の努力が伺えるが、何せ鉄橋なので電車が通ると橋は震えるは、騒音で、高低差のない“歩行ジェットコースター”です。



お役所の努力は伝わるけどさぁ、
「ちょっと方向間違っちゃったね」


でも、楽しかった無名の橋。




今まで「なんキロ歩いたか」の歩行距離で頭がいっぱいだったが今回は釣り名人に出会えるわ、「歩くジェットコースター(無料)」を経験出来るは楽しいトラバースになっている。




少し下流に本所「吾妻橋」が見える。

「もうすぐ浅草か」
千住から浅草なんて近いもんだったんだ。知らなかった。



まだまだ楽しめそう。



橋と人との出会いを求め、
未熟者アドベンチャーレーサーの挑戦はつづく。