坂の上のピアノ教室

おうちの方にレッスン室の様子、日頃思っている事をお知らせするためのblogです。

曲を選ぶ目

2014-12-17 | 日々

私のお気に入りの場所。。。

横浜美術館の ミュージアムショップに併設されているカフェは、
こんなクリスマスになっていました。
(ちょっと前に立ち寄った時に、パチリ)






先日、地元のケアプラザのクリスマスコンサートで
ピアノを 弾きました。

ソロを5曲

小学生の時からずっとピアノを教えていた生徒で
(今は)大学のオケで オーボエを吹いている女の子の
伴奏と

もう何(十)年も前から懇意にしているソプラノの方の
伴奏。


ソロは、

オーボエちゃんに手伝ってもらって

♪バッハ=グノーの アヴェ・マリア
(バッハさんは、作曲してから、100年以上も後に、
自分の作ったプレリュードが、お歌の曲にも変身しているなんて、
お墓の中でびっくりしているでしょうね)

♪ブルグミュラーのアヴェ・マリア
(小学生も 弾くことのある曲だけれど、私はこういう小品を
大人でピアノの先生でもある私がきちんと素敵に弾きたいと、
いつも思っています。

選曲の段階でこの曲を弾くとお知らせしたら、

「え?ブルグミュラー?!(いい大人が?)」
みたいな反応をした方がいて、(専門家のひと)ちょっと残念だったけれど・・・)

♪ドボルザーク=ユーモレスク
(会場いっぱい100名くらいのお客さまに、この黒鍵ばかりの
曲の良さを味わっていただけるように、その事をお話をして弾きました)


♪シベリウス=樅の木
(お客さまは、ほとんどがお年を召した近所の方。
この曲を知らない方がほとんどだと思うので、この曲をとても好きで、
自らも演奏なさる美智子妃殿下のエピソードをお話し、興味を持って
いただいて聴いていただきました)

♪アメイジング・グレース(轟千尋さんの編曲)
(轟先生の編曲、すごく素敵なのです。譜面づらは、簡単そうにみえます。
実際、ただ弾こうとしたら、難しくはないのかもしれませんが、
この編曲の素敵さ、曲そのものの素晴らしさを ちゃんと伝えたくて、
うんと丁寧な気持ちで、最後に演奏しました。)







生徒の発表会の時も、そうですけれど、

選曲って、その人のセンスと哲学が あらわれる作業。
とっても楽しい作業です。
 

オーボエちゃんの曲も、オーボエの音色の良さを知っていただけるよう、
そして、10代の彼女の若さが出せて、
ちょっとお客さまにも、一緒に口ずさんでいただけるよう、

考えて選曲し、楽譜に手を入れて、作業しました。









残念ながら、ピアノは寄付されたアップライトピアノなのですが、

数人の方から「弾きにくいのよ。響かないのよ」

と、聞かされていたので、洗脳されたほど ひどくはなく、
ちゃんとてっぺんの蓋を開けて弾いてあげれば、響くのだー


ボランティアの活動で、
そして、お客さまは、近隣のほとんどがお歳を召した方たちですが。
だから、「とにかく楽しそうに。」「知ってる曲で、にぎやかに」というのも
ありでしょうが、

私は、いつもそこに私らしさを、プラスしたいと思っています。
そして、今回は、そこをほめていただけて、嬉しかったです。

かといって、屁理屈で意固地にはならないように、気をつけようと
思いますけど。