とんかちドリルズ

Lifestyle constructor
家とか、家具とか、趣味とか。楽しく過ごす為の時間を構築したい工務店。

当たり前の家造り講座「木」

2007-12-17 16:00:42 | 当たり前の家造り
やりたい事が山程ある、今いる所が悪い仕事をさせている訳じゃ無いけど(仕事以外は分かりませんが)今までしてきた経験や体験をいかして、もっと自分らしい家を造りたい。
それが山程あるって事です。

まずは「木」にこだわりたい。

決して高い木を売りたいとか希少価値のある木を使いたい訳でも無い。
ただ日本の木を使いたい。

今の季節、山は緑に生い茂っている杉や檜などがぎっしり並んでますよね?
あれは昔に伐採され植林された人工林です。
当時は国産材を良く使っていました、でも今は違います。
海外から安い材木を仕入れ、国産材は敬遠されています。
するとどうなるでしょう?
木が売れないなら木を伐る山師が減る、売れないから手入れもしない。木を伐らなきゃ製材所も動かない、つられて材木屋も元気が無くなる。それだけではありません。

遠く海外から大きな船でドンブラコとやってきます。
ドンブラコと流れ流されなら良いですが、燃料を使ってきますし、それに伴い二酸化炭素もブッチらけ。
他にも日本人に高く売ろうと乱伐。
木を見定めて伐るなんて事はしません。バッサバッサと伐るんです。
訳分からん害虫も木に付いてやってきます。
だから出来る限り輸送時間の掛からない、変な害虫のいない国産材を使いたいんです。
それによって山が手入れされ、杉以外の色んな木が生える山にしたいんですね。
使う側がしっかりとした意思をもって選べば色んな事に広がると思います。

室内ドアや窓枠なんかも木を使いたい。

今の家は木クズを圧縮した心材に樹脂シート巻いた新建材が多く使われます。
見栄えは良いのかも知れませんが石油製品は嫌です。
長年経つとビスの効きも悪くなるし、建具もガタガタになります。でも「木」じゃ無いので直せないんですよ。
見栄えより耐久性を取りたい。
俺は見栄えも悪いとは思いませんしね。

「木」は燃やす時まで役目があります。
お湯を作り、部屋を暖めます。
いつか石油が無くなるその時に対応出来る住まい造りが理想です。
木クズで作る木製ペレット、建築廃材で焚く薪ストーブ。
灯油いらずの家ってなんか良いでしょ?

それには「木」です。

当たり前には「木」が重要。
小さな歯車を回して、大きな歯車を動かしましょう。



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2 コメント

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そうですね (オージィ)
2007-12-18 10:56:21
山側では製材屋さんの技術が低下して、せっかくの木を生かせなくなってきています。いい木を使い切るには、いい木を育てる山主、木を見立てて切る製材屋、それを売る材木屋、木を使いこなす大工さんや建具屋さん、そして木の家の良さを理解して住む建て主がそろっていないといけません。道は遠いですが、応援してますよ。
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力不足ですが。 (gww)
2007-12-18 22:52:26
まだまだ力不足で出来る事は数少ないですけど、消費者がコントロールしないと良くならないと思うし、今の工務店社長世代(団塊の世代)はどうしてもそう言った考えはあまり持ってないですから。
次の世代に引き継げる工務店を造りたいと思っています。

このままでは山師、製材屋、材木屋に続いて大工、左官屋、建具屋も消えて行ってしまいます。それだけはどうにか止めたい。
それにはまず一歩踏み出す事、これだけです。

問題は銀行だー(笑)
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