Mr.大江のGUITAR TREK

クラシックギターとスタートレックをこよなく愛するミスター大江のブログです。

今日もギターに挑戦だ!

2010-04-12 12:52:00 | ギター
先月Mr.福田(トレッキーの呼称)の公開レッスンの報告をまとめました。

今回で二度目となりましたが、歯切れの良い関西仕込みの乗り乗り話術は相変わらずです。

しかし仕事とはいえ8時間以上の連続レッスン・・まさに情熱と体力勝負ですね。

今回も色々なお話がありました。

その中から記憶に残った事を紹介したいと思います(順序はバラバラ)
※私の記憶は「曖昧」で「超テキトー!」で有名ですが・・。

(※)は私の声です。

Mr.福田からは先ず次のようなお話が有りました。
「ギターは様々な流派が有って主義主張が違うので何が正しいのかは個人の判断に
まかせる」
※これが前提、私もそう思う。
※以前のブログでも紹介しましたがセゴビアファンの人から痛烈な批判が有るらしい!
※私はセゴビアファンだが決してMr.福田の意見が間違っているとは思わない。

①楽譜選定は慎重に、バッハの編曲は特に要注意、佐々木さんの編曲は信頼性が高い。
※佐々木さん?初めて聞いた名前だ!

②セゴビアのバッハ編曲は参考にした楽譜がロマン派時代の人がその時代に則して
 編曲した物なので内容に時代的ズレが有り和声学的にも種々問題が有る。
※楽譜が正しい事と感動する演奏とはまた観点が違うと思う。

③セゴビアとその演奏には尊敬と敬意を持っている。
 セゴビアの演奏を真似るのは返ってセゴビアに失礼だと思う。
※弾いている本人が気持ちが良ければいいじゃないか~?プロ奏者としては決して
 評価はされないだろうけど。
※「東京国際セゴビアものまねギターコンクール」これも面白いかな~!!

④国内の既存楽譜にも和声学的に考えられない編曲が横行しているこれは犯罪だ!
※詐欺罪?

⑤ブリームはバッハ曲の1音を編曲する為に何年もかかると言っている。
※それだけ編曲に責任を持っているんだなあ。

⑥ギター用の編曲は重複する余分な音が多い。
変な編曲ならバッハ原曲の音数だけの方が良いのではないかと思う。
※原曲がバイオリン・チェロ用なら音が少なくて弾くのが助かる!・・?
 
⑥曲の流れが解からない場合は和音にして捉えると主音の流れが良く解かる。
フレーズをしっかり読込み動きを明確にしながらも繋ぎ目はレガートに弾く事。
※若手プロの大萩氏も解釈不明の処はMr.福田にレッスンを時々受けているそうだ。
※大萩氏にレッスンを受けるのは「損」という事か?

⑦運指も和音に則って考えながら指が無駄なく効率的に動くように考えて次の音の
前に配置をする。(出来るだけ簡単にする)

⑧古い時代の運指は今の時代に合わない物が多い(不必要に難しい)
※私も同感

⑨ローポジションは決して恥ずかしくは無い!(とにかく弾きやすく)
※私も同感

⑩和音は指先を揃え固めてバランス良く。
 静かに和音を弾いて指と爪とのバランスを確認すると良い。
 和音を弾いた後に指を握ってはいけない。弾いた指は弾く前の状態へ直ぐに戻す事。
※この人は変な先生に習っているのかな・・流派か?
 昨年も別の人に同じような指摘がありました。(その人もバリバリ弾ける人です)

⑪三指は第三関節から動かす事でエネルギーを逃がさず素早い動きも可能になる。

⑫アルアイレは弦に対して45度方向に弾くことで太く強い音が出る。

⑬爪は短めで良い!

⑭親指はなるべく弦に指を乗せて置き、次の弦を弾く準備をして置く。
 親指の消音の仕方も準備している親指の横面で軽く触るだけ。

⑮親指の肉のみのプルガールが出来るよう工夫する。(爪でしか出来ないと表情が貧弱)

⑯左手小指は第二関節が伸びない自然なカーブで弦を押さえる。
 手首を近づけてカーブを確保する。
※私も小指の第二関節が伸びてしまうので注意しながら練習しよう。
 最近特に小指の関節が痛くなるので指の故障の為にも挑戦する事が大切だ。

※追伸 ここ1週間挑戦して来たら小指の痛みが弱くなってきましたよ~。
    自分の指は疾患癖だから「絶対ダメ」と諦めないことですね。
    これからはDr.(ドクター)福田とお呼びしましょうか!(これもトレッキー)

⑰弦を左手で押さえた時に弦が横にズレルと音程が狂うのでズレないように押さえる事、癖になると音感が悪くなるから注意しよう。

⑱その曲のイメージ(物語)を作る事が大切だ。
 2重奏の場合も共通のイメージが出来ていれば直ぐにでも曲を仕上げる事が出来る。
 地球の裏側のギタリストとはメールで曲のイメージ(内容)を克明に決めています。
 だから何時でも二重奏はピタリと合わす事が出来ます。
※なるほどね・・。

その他諸々・・8時間・・楽しく有意義に聴講出来ました。

(★上記の実技等は今後クラブのグループレッスンの中で順次お伝えします)

桜満開の「あま市五条川」にて

レッスン途中のお楽しみの昼食はいつものお決まりコース、対面のインド人経営「カレー屋」です。

ミューズの店主さんが「福田先生、お昼は蕎麦屋にしましょうか?」と一言。
Mr.福田は間髪いれず「カレー!カレー!」って唸っていました。
店主はカレーに飽きたのか・・チョット残念そうな声の響き?でしたね~(勝手な解釈)

Mr.福田は前回辛口を食べたのか「顔を赤くしてフーフー」言ってましたが、今回は普通の辛さをチョイスしたのか?そんなに赤い顔はしていませんでした(これも勝手な解釈)

お昼の休憩中、Mr.福田に「2重奏のレッスンもOKですか?」との私の問い掛けに
「やりますよ~!」って言ってくれましたが・・。

後で相方と「レッスンを受けるようなレパートリーが無いけどね」って話してました。

深遠な曲よりも、今はとにかく楽しめる選曲を進めている最中なのでレッスンを
受ける日は一体いつに成るのかは解かりませんが。


昨年のMr.福田公開レッスンはCD録音が終了してから1週間爪を伸ばしたままだったけれども今回は前日がコンサートだった為か、爪がベストコンディションに近いので前回よりもはるかに綺麗な音色とその表現力にただ唖然とするばかり。
本当に「上手い!」と関心した公開レッスンでした。


今回私はMr.福田にかなり衝撃を受けました!(自分の音と演奏に様々な課題ありと)
だから今は、左手の運指の見直しと共に、特にタッチも爪を短めにして芯の太い綺麗な音色を追求しています。

今までの「芯の細い音」のみではやはり表現力と説得力に欠けると自ら判断したからです!
特に薬指のアルアイレは安定した太い音が出しにくいのでしっかり研究したいと思っています。

セゴビアにも「気に入った音色を追求していたら60才に成っていた」との有名な言葉が。

私も50代前半・・まだまだこれからですよ!

停滞とマンネリは老化の始まりだ!常に勉強と挑戦有るのみ!!

向上心を持って今日も練習に頑張ります。(決意)

Mr.福田のHPはココ http://web.me.com/cadenza_fukuda/J/Cadenza.html

Mr.福田の目標は生涯で100枚のCD作成なんだ!現在50枚を達成したらしい。
サンプル音源やブログも有りますよ。