要介護5からの復活・菰野町周辺の四季

事故で脊髄の3.4.5番損傷。寝たきり状態から歩けるまでに復活。趣味の写真もまた始められるようになりました。

注意一秒怪我一生(番外)

2020-01-09 08:51:16 | 日記


医療センターでの2ヶ月弱の入院生活。
頭にダメージの無かったのは幸なのか不幸なのか。
ひたすら天井を見るしかない毎日で
夜になるとそんなことばかり考えていました。
医師の言う通りならこの先寝たきりになる公算が大で
自分ではアクティブなことは何一つできないことになります。
生きることをやめることすらできません。

毎朝8時。
その日の担当看護師さんが来ます。
医療センターでは完全な三交代制で、
8時から16時。16時から24時。24時から8時が勤務時間。
もちろん引き継ぎなどがあるので
重複する時間があるのでしょうが。

救急病棟は割合ハードな職場ということもあるのか、
若い看護師さんがほとんどです。
看護師さん……看護婦さんの方がしっくりきますね。

で、毎朝8時に来る看護師さんがとても楽しみなのです。
美人ですと「やったー」と頭の中で快哉。
それなりの人でもそれほどがっかりはしません。
バイタルのチェック、点滴の交換、導尿カテーテルのチェック。
首に巻かれた固いカラーを日に一度外して
ガーゼの交換をしてもらうのが一番の楽しみ。
外された瞬間の開放感の嬉しいこと!

9時前後になると介護士さんが二人でやってきて、
紙おむつを交換しながら体を拭き清めてくれます。

三度の食事の世話も介護士さんの仕事。
医療センターにいる間、重湯からおかゆに代わりましたが
普通のご飯になることはありませんでした。
初めのころは自分のベッドでしたが、
やがて車椅子で食堂に。
介護士さん一人に患者が三四人。
ひたすら待っていて介護士さんが来ると
口を開けて食べさせてもらう。
気の利いた人ですとおかずとおかゆを
バランスよく食べさせてくれますが、そうでない人も。

そして夜9時に消灯すると
薄ぼんやりとした天井を眺めながら
鬱々とした時間になります。

夜になったからといってスッキリと眠れるはずもなく、
睡眠薬を呑んでうつらうつらしていると、
看護師さんが褥瘡防止の枕を3時間おきに位置替えに来ます。
するとまた目が覚めて……。

やがて朝が来て、看護師さんが
「おはようございます。今日担当の○○です」。

軽い躁状態の昼と、
ともすれば絶望感に打ちひしがれそうになる夜。
そんなことの繰り返しが医療センターでの入院生活でした。