日経電子版に、8月18日付で以下の記事が掲載されました。
「和幸船舶、新潟で貨物船事業に10月参入 佐渡と上越結ぶ」
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCC17C0P0X10C21A8000000/
和幸船舶は神戸に本社を置く海運関連の会社で、
http://wakousenpaku.com/company.html
佐渡航路に新潟県外の民間海運事業者が参入するのは初めてなんだそうです。
現在、佐渡と本土との交通は日本最初の第三セクター会社である佐渡汽船が旅客では独占・貨物でもメインとなっていますが、ご多分に漏れず経営が苦しく、打開策として2015年に直江津(’上越市)~小木航路に高速カーフェリー「あかね」を就航させたものの、利用低迷の上に揺れが大きく不評で僅か6年で運航終了となり、船はスペインに売却済みです。
現在直江津~小木航路は貨物を運べないジェットフォイルのみとなっており、佐渡側では何とかフェリーを復活させようと佐渡市長、新潟県知事、佐渡汽船に要望書を提出していますが、
https://news.yahoo.co.jp/articles/fc1eb5758f2a85aed5dd2c10a44e990feec4328a
https://news.yahoo.co.jp/articles/e815c1f6ded8b4602840b37dcb0471ef4fa3b2e9
和幸船舶は直江津と羽茂港(小木港から東へ数キロ)を結ぼうとしており、就航予定の船ももともと沖縄でカーフェリーとして使われており(注)既に試験運航も済ませているので、物流手段としては問題ないと思われますが・・・ ただ、同社は旅客運送は検討していないとのことです。
(注)
日経電子版の記事には"船齢19年のカーフェリー「粟国(あぐに)」"とありますが、「粟国」は沖縄県にある離島の名前です。
この船はその粟国島と那覇を結ぶ村営のフェリー航路に2002年に就航しましたが、後継の新造船に役目を譲って2020年6月28日限り引退しました。
https://ryukyushimpo.jp/news/entry-1149159.html
引退後、和幸船舶が引き取って貨物専用フェリーとして使用しているものです。