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神戸の「戦車じゃないと通れない」ガタガタな県道、整備後の様子は・・・

神戸市西区と垂水区の境界あたりに、長年舗装されず放置状態の県道(488号長坂垂水線の一部=政令指定都市内なので神戸市が管理)がありました。商業施設への抜け道としても使われており、近隣住民などから改善要望があったものの、「一見幅6mほどあるが、実際には公道部分の幅は2mしかない」という事情から単純に舗装するわけにはいかず、2023年10月に至ってようやく歩行者・自転車以外通行止めの措置が取られ、幅2m部分のみが舗装されることとなりました。

このあたりの状況についてはMBSニュースで2021年および2023年の2階にわたり取り上げられ、沿線住民の憤懣やる方ない様子がクローズアップされています。

https://www.mbs.jp/news/feature/hunman/article/2023/10/097190.shtml

ただ、整備後の詳細な様子についての情報がネット上に見当たらないようなので、今般こちらで公開することとします。行程としては2024/7/7付ブログ記事の続きです。

県立伊川谷高校の北東側が、県道488号長坂垂水線の起点です。幹線道路には全く見えませんが、この先には多くの住宅や自動車教習所があるので、抜け道として利用する車が消えてもそこそこの交通量があります。

道なりに進むと、県道ならぬ険道の風情となります。左側一帯は10年ほど前にできた住宅地ですが、家の玄関はすべて反対側にあります。

住宅地が尽きると、車両通行止区間が始まります。以前は6m幅の未舗装道路でしたが、4mの私有地部分を工事現場風の柵で囲い、残り2mの公道部分のみについて舗装を整備しました。

街灯も整備されています。

ここを抜けると様相が一変し、「4mの私有地部分はそのまま未舗装道路状態、残り2mの公道部分は舗装された歩道」となります。両者を隔てるのは柵ではなくロープです。

振り返ると、工事現場風の柵の中にダンプカーが並んでいます。

MBSのニュース映像では一切触れられていませんが、未舗装区間の沿道には土砂や廃棄物を扱う事業所があり、その車両の出入りのために相応の幅の道路が必要だったわけです・・・ その解決策が「4m幅の私有地部分をそのまま関係車両の通路として使用する」でした! 実際の整備着手まで2年の空白があったのも、神戸市の担当者のコメントに出てくる地権者(=土砂や廃棄物を扱う事業所)との協議に時間がかかったからと思われます。

しばらく経つと、ダンプカーが北側からやってきました。

「4m幅の未舗装のダンプ通路+2m幅の舗装された歩道」がしばらく続きます。向こうに見えるのは、第二神明北線をまたぐ跨道橋(県道長坂垂水線の続き)です。

振り返るとこんな感じ。歩行者・自転車にとっては以前に比べ遥かに安全安心となりました。

跨道橋の南端部の様子。こちら側からだと以前と変わらない雰囲気(2022/5当時のストリートビューはこちら)なので、間違って行き止まりのダンプ通路に入り込まないよう「自動車・バイク通行止」の注意喚起が大切になってきます。

コメント一覧

通勤者
道幅が狭い。狭い所は1mあまり。伊川谷高校生徒が自転車でノンストップで疾走する。歩行者優先であるべきが,歩行者のそばを徐行する自転車はほぼない。歩行者が立ち止まったり,ジャリ道に出たりして自転車をよけている。歩行者と自転車の事故も起こっている。「通行止め」を無視して通行するバイク多数。歩行者の安全は守られていない。柵代わりのロープは切れたまま放置。県道というには余りにもお粗末。
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